10月19日、auがこの秋~春モデルを一斉に発表しました。1200万画素クラスのカメラを搭載した携帯電話を3モデル投入する、と。
ケータイカメラで1200万画素。
それだけの理由でこのケータイを買うような人は、カメラを知らない人なんだろうなぁ~と思ってしまったのは僕だけでしょうか。
画素数が高ければキレイな写真が撮れると間違った認識をしている人が多いということでしょうか。
画素数というのは、あくまでモノを再現できる容量でしかありません。汚く撮れてしまったら、画素数の多い少ないに関係なく、その写真は汚いのです。
しかも、ケータイのような小さなガジェットでデジタル一眼レフ並みの画素数を持っても、果たしてそれをどうするのか。そのままケータイの液晶画面で見るとしたら、例えば液晶画面の画素数が800ドット×480ドットではたったの38万4000画素しか表示領域がないのに。
つまり、高い画素数があっても意味がない。従来のカメラ性能でも十分過ぎるほど画素数は高いんです。
■高解像度から高感度へ
もう画素数の増量は不要。
僕なんかは、画素数は500万画素でも十分だと思っているので、そんなことよりももっと明るくてきれいな写真を撮りたいんですよね。同じ意見を持ってる人も、そう少なくないと思います。
今回、ブロガーミーティングにてキヤノンの担当者さんに教えてもらったところ、画素数ではなく高感度に力を入れ、明るくきれいな写真を撮れるデジカメの開発をした、とのお話を聞きました。
それが「PowerShot S90」です。
「PowerShot S90」はF2.0、2.8mmと、明るい広角レンズを採用しています。一般的なレンズはF3.5とかF2.8です。この数値が小さいほど暗い場所でもシャッタースピードを速くすることができるので、手ブレが起きにくいというメリットもあります。
デジカメの上位機種「Gシリーズ」にも搭載されている1/1.7型という大きさで、1画素あたりのノイズを抑えた高感度センサーも搭載。さらに、暗い場所での撮影時に発生してしまったノイズを除去する高性能エンジンとの組み合わせることにより、明るくノイズの少ない写真を再現することが可能となっています。
この「PowerShot S90」の特徴を一言で表現するならば、
圧倒的に明るく撮れるカメラです。
普段からデジタル一眼レフを使っているみんなもビックリしていました。コンパクトデジカメのくせに、本当にノイズがほとんどなくキレイなんです。
■実際の作例
ここで僕が「PowerShot S90」のいろいろな機能をバ~と紹介するよりも、実際に何枚かの写真と動画を見た方が理解が早いでしょうし、今回は写真で理解してもらおうと思います。どうぞご覧ください。
■夜景動画
PowerShot S90 で撮った夜景1
参考:EXILIM EX-Z400で撮った夜景
この写真も動画もまったく加工していません。色や明度などの調整も一切行っていません。
これを撮影したのはキヤノンのVIPルームで、実はそこまで明るくない部屋だったんです。それでも驚くほど明るくキレイな写真が撮れていますよね。
動画では、カシオの「EXILIM EX-Z400」でも夜景を動画で撮ってみたのですが、「PowerShot S90」との違いがはっきりわかります。
今回は、「PowerShot S90」の性能を軽くご紹介したのですが、
細かい機能の説明を含め、さまざまな写真を別のエントリーで書いていく予定です。