米Appleが2012年に発売するため準備を進めている新型『iPhone』には、現行のiPhoneよりも高品質の液晶ディスプレイが搭載されます。
Appleは液晶の技術力が高い日本企業として東芝とシャープに対しそれぞれ1000億円の資金を出し、新型iPhone用液晶の製造ラインの建設を依頼(シャープの役員クラスが認めている)。Appleは両社に製造してもらうことで液晶パネルの安定調達を確立する計画でした。
ところが、今朝(2011年4月20日付)の日刊工業新聞の記事は、
米アップルがスマートフォン(多機能携帯電話)に使う中小型液晶パネルの日本での投資先を東芝に絞り込んだことが明らかになった。東芝と並行してアップルが交渉していたシャープは候補から外れた。
と報じ、しかも同紙では、
東芝は子会社の東芝モバイルディスプレイがすでに石川県で新工場建設に着手している。
とまで報じています。
調べてみたら、東芝モバイルディスプレイが石川県に大規模な新工場建設すると谷本正憲石川県知事が2010年12月24日の記者会見で明らかにしていました。
谷本知事は会見上で、
(東芝モバイルディスプレイは)スマートフォン向けの最先端の中小型の液晶パネルを製造されるという予定でございます。(略)
用地面積がここに書いてあります97,600平方メートル、約10ヘクタール、延床面積が94,000平方メートル、地上5階、高さ50mの大規模工場ということでお聞きいたしております。そして投資額でありますけど、1,000億円をはるかに超えるという額になるようであります。(略)
今のところのスケジュールでございますが、着工時期はここに書いてございますように、平成23年3月の着工、平成24年の4月に操業を開始したいということでございます
と述べています。
着工が平成23年3月ということは、確かにもう工場建設は始まっているはずですね。
対するシャープはこの報道を受けて、以下のようなコメントを発表しています。
4月20日付けの日刊工業新聞一面に、当社と特定顧客との液晶取引に関する記事が記載されています。
しかしながら、同記事は事実に反する一方的なものであり、当社の信用を著しく傷つけています。
当社は、日刊工業新聞社に対して厳重に抗議し、記事の撤回と謝罪を求めます。
と、シャープにしては珍しく厳しい表現で報道内容を否定。
“液晶のシャープ”とまで言われたシャープが日本代表から落とされたとなれば、それは他の端末に採用される同社の液晶にも影響が生じかねません。全力で否定し、新聞社に謝罪を要求するのは当たり前でしょう。
ただ、Appleとしては、地震などの災害による製造停止リスクを考えて、日本単独で製造するのではなく台湾や東南アジアなどにも製造拠点を分散させたいということなんでしょうね。
一方の東芝としては「ふ~。はずされるのが俺じゃなくて良かった」とこの状況を見ているのかもしれません。
なお、東芝モバイルディスプレイのサイトには
今後、有機EL(OLED)、SOG、OCBなど、様々な先端製品をご提供してまいります。
と表記されています。
いろいろと、これまでも部品の調達には苦労しているiPhoneですが、新型『iPhone』には有機ELディスプレイが搭載されることを期待しています。
なお、その後、日刊工業新聞が4月26日付で訂正記事を出しました。
■米アップル、「iPhone」液晶を東芝に絞る – 日刊工業新聞
■東芝の株価
■シャープの株価
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