iPhone・iPad

auのiPhoneで格安SIMを使う!3GBを月額1,590円で使うためのチェック項目

ページに含まれる広告から収益を得ることがあります
10287616296_df4ec1760f_k

当ブログでは格安SIMの情報を頻繁に発信していますが、まったくスマホに詳しくない人でも「スマホが月1,000円以下で使える」とか「格安SIM」とか「MVNO」とか、少しは聞いたことがあるかと思います。

格安SIMのほとんどはNTTドコモのスマホだったり、SIMフリー端末じゃないと使えなかったりするんですが、実はauのiPhoneを使っている人でも格安SIMを利用できる可能性があります!

今回はauでiPhoneを使っている人が格安SIMに切り替えるとどれだけお得になるかのメリットとデメリットの解説と、auのiPhoneで格安SIMが利用できるかどうかを調べる方法を解説したいと思います。

まず、格安SIMがなぜ格安なのか

「格安SIM」についてシンプルに説明すると、ドコモやauなど大手通信会社(キャリア)から通信設備を借りて通信サービスを提供している業者をMVNO(仮想移動体通信事業者)といいます。

MVNOの通信サービスはドコモやauとまったく同じエリアで使えます。自前でアンテナを建設する必要がなく、またドコモショップのような窓口を省いているため、MVNO業者は設備投資や人件費を掛けずに低コストで通信サービスを提供できるんです。ドコモやauと同じ広い通信エリアにもかかわらずコストが低いので、月額1,000円以下で運営可能なんですね。

MVNOサービスは「格安SIM」なんて呼ばれ方もします。SIMとはスマホに挿入して使う小さなICカードです。この中にあなた自身の電話番号などの情報が記録されています。

th_写真 2014-10-31 21 33 30
ドコモ対応の格安SIMはたくさん出ている

au格安SIMは本家auのサービスとどう違うのか

そんな格安SIMですが、やはり大手通信会社とはサービスが異なります。いろいろとサービス面で省いているものもありますので、わかりやすいよう違いや特徴を以下に挙げてみました。※auとauの格安SIMの例です。

  • auよりも月々の料金が安い
  • データ通信はLTEエリアのみ、音声通話は3Gエリアが利用可能
  • MNP(番号そのままで乗り換え)できる
  • KDDIの光回線との割引がない
  • 「~@ezweb.ne.jp」といったauのメールアドレスは使用不可
  • 090~の電話番号を利用したSMS(ショートメッセージ)は使える
  • LINEやFacebook、Twitterなどは問題なく利用できる
  • 通話し放題プランはない
  • サポートはauショップではやってくれない

つまり、auの電波が使えるのでエリアは同じだけど、サービスはまったく違います。最後の項目のサポートについては、コールセンターへ電話やお問い合わせフォームから聞けば対応してくれます。

auの格安SIMは「mineo」と「UQ mobile」の2社

現在、auの通信設備を借りている格安SIM業者は「mineo」と「UQ mobile」の2社です。
気になる料金ですが、2015年5月1日に改定される新プランは以下のとおり。

mineo

500MB 1GB 3GB 5GB
データ通信のみ 700円 800円 900円 1,580円
データ通信+音声通話 1,310円 1,410円 1,510円 2,190円

UQ mobile

3GB 使い放題(500kbps)
データ通信のみ 980円 1,980円
データ通信+音声通話 1,680円 2,680円

同じ3GBのプランで比べると、mineoの方が若干安い。ただし、格安SIMは料金だけで判断してはいけませんよ。

「mineo」と「UQ mobile」の違い

auの格安SIMである2社の違いをざっくり比較してみます。これは特にiPhone上での比較ではなく、サービス内容そのもので比較しています。

mineo UQ mobile
通信量の翌月への繰り越し ×
3日間の通信速度制限 あり(3日合計3GB超) あり(3日合計1GB超)
テザリング
便利な専用アプリ ×
SMSサービス あり(月額無料) あり(月額無料)
端末補償サービス あり(月額370円) あり(月額380円)
最低利用期間 0ヵ月 0ヵ月(音声通話は12ヵ月)
最低利用期間未満の
解約違約金
0円 9,500円
MNP転出手数料 2,000円(12ヵ月以内は11,500円) 3,000円

あまったデータ通信量を翌月に繰り越せるかどうか、3日間の通信量合計による速度制限、最低利用期間の有無はぜひ注目してください。

条件が厳しいがiPhoneでも「mineo」「UQ mobile」を使える

「mineo」と「UQ mobile」はauの通信設備を借りてサービスを提供していると言いました。
じゃあ、auのiPhoneに「mineo」か「UQ mobile」のSIMカードを挿入すれば問題なく使えるんじゃないか?と思われる人もいるかもしません。

残念なことに、最新のiPhone 6やiPhone 6 Plusを含め、新しいOSにアップデートしているiPhoneは「mineo」と「UQ mobile」でデータ通信が利用できないことがわかっています。

しかしながら、auの古いiPhoneを利用しているのであれば格安SIMを使える可能性があります。

例えばiPhone 4SやiPhone 5、iPhone 5s、iPhone 5cなどで、iOSのバージョンが8未満であれば「mineo」と「UQ mobile」が利用できるかもしれません。

iPhoneのiOSのバージョンを確認する方法は
「設定」→「一般」→「情報」→「バージョン」で確認できます。

th_写真 2015-04-27 17 00 20

では、両社が出している具体的な動作確認結果をご紹介しましょう。

「mineo」の動作確認によると、iPhone 5s、iPhone 5cでそれぞれiOS7.1、iOS7.1.1、iOS7.1.2であればデータ通信が可能だそうです。ただし、テザリングは不可。

関連:動作確認端末一覧 – mineo

一方、「UQ mobile」ではiPhone 5s、iPhone 5cでそれぞれiOS 7.1.2での動作可能なことを確認していて、iPhone 5ではiOS 6.1.4はデータ通信が可能なもののiOS 7.1.2でのデータ通信は不可能という結果を挙げています。

関連:動作確認端末一覧 – UQ mobile

気付いたと思いますが、AppleがiPhoneのOSをアップデートしたことによって、格安SIMが使えなくなっちゃっているんですよね。

つまり、iPhone 5をお持ちの人はOSのバージョンがまだiOS 6.1.4であれば「UQ mobile」で格安利用が可能です。また、iPhone 5sかiPhone 5cを持っている人はiOS7.1、iOS7.1.1、iOS7.1.2のどれかであれば「mineo」での格安利用ができます。しかし、いずれにせよテザリングは使用できません。

B9Ik979CYAAyQ1f
UQ mobile

なんか、ほとんどauのiPhoneでは格安SIMを利用できる可能性は狭まってきましたが、次にauの料金と比較してみましょう。

料金はauから格安SIMに変えると安くなるのか

現在、auでiPhone 5sを使っている場合の料金と、「mineo」「UQ mobile」での料金を比べてみますね。プランは音声通話(電話)が可能なプランでそれぞれ比較。容量は最大容量で比べています。なお、スマホ本体の支払い料金は除外して計算しています。

■au
基本料金 LTEプラン(934円)+ネット接続 LTE NET(300円)+パケット定額 LTEフラット 7GB(5,700円)=月額合計6,934円

■mineo
基本料金 ディアルタイプ5GB(2,190円)=月額合計2,190円

■UQ mobile
基本料金 ディアルタイプ3GB(1,680円)=月額合計1,680円

auが7GB、mineoが5GB、UQ mobileが3GBという各社が提供するプランの上限が異なるのでこれで比較するしかありませんが(このあたりは単純に割り算して考えてください)月々の料金はここまで差があります。

もし、あなたがあまりデータ通信をしないで月に7GBも使わないような人であれば、5GBや3GBで料金が安いmineoやUQ mobileの方が良いということになります。これよりもデータ通信を必要としない場合は月額1,310円のプランもあります。

写真 2014-08-09 23 32 29
mineoのSIMカード。見た目はauと同じ

まとめとチェック項目

これまで長々と解説してきましたが、いろいろと面倒な点が多かったので長文になり、わかりづらくなってしまったことをお許しください。最後にシンプルにまとめたチェック項目を載せておきますね。

以下のチェック項目を参考にし、大丈夫なようであればauから「mineo」もしくは「UQ mobile」に乗り換えてみてはいかがでしょうか。
例えば、mineoでは通話基本料と高速データ通信量3GBを含めて月額1,590円で利用することができますよ。

□iPhoneのOSはiOS7.1、iOS7.1.1、iOS7.1.2である
□auのメールアドレスは使わない(LINEで十分)
□テザリングはできなくてもいい
□月のデータ通信量は5GB以下でも大丈夫
□通話し放題は不要
□auショップの力を借りずに対処できる

この場合、テザリングが使えないのとauショップでのサポートが受けられないのがデメリットと言えるでしょう。
なお、今回はauのiPhoneの例でお話しましたが、auのAndroidスマホであればほとんど問題なく「mineo」「UQ mobile」を利用可能です。

おまけ:SIMロック解除について

auより2015年5月以降に発売となる機種は基本的にすべてSIMロックの解除が可能になります。ただし、購入から180日経過しないとSIMロックが解除できないルールになっているので、最短でも10月下旬まで待たないといけません。

関連:ドコモとauのSIMロックを解除する方法と注意点 ネットは手数料無料

あぁ~。この縛りが嫌だ!という人は、素直にauからドコモの格安SIMにMNPして、ドコモ版のスマホの「白ロム」(未使用品・中古品のスマホ)を購入して使うことを強くオススメします。
ドコモの格安SIMの方が選べる業者が多いですし、ピッタリのサービスを見つけやすいからです。

関連:[格安SIM] あまったデータ通信量を翌月に繰り越せる格安SIMまとめ(2015年4月版)

ドコモのスマホは最新の「Xperia Z3 Compact SO-02G」は小型軽量のハイスペックスマホなのですごくオススメですよ♪

ドコモへカムバック!ボーナスキャンペーン」も要チェック。

この記事が気に入ったら
いいね ! してね!

Twitter で