ウイスキー人気が高まりを見せているなか、いま最も注目されているのが「クラフトバーボン」。先日、アマゾンジャパンのカフェテリアにてクラフトバーボンの試飲会が開催されました。
ありがたいことに参加のお声掛けをいただきまして、クラフトバーボンって何だ?と思いながらも、これも勉強だ!と自分に言い聞かせて参加してきました(笑)実際に体験してみるとクラフトバーボンはものすごく美味しくて、僕のなかでの魅力が一気に急上昇。その大興奮した試飲会のもようをレポートしたいと思います!
っていうか「バーボン」ってどんなお酒なの?
今回の試飲会はサントリースピリッツさんとサントリー種類さんの協力のもと開催されたもので、サントリーの森田さんによる解説が非常にわかりやすかった!いやはや、クラフトバーボンはどんなお酒なのかわかりませんでしたし、いま流行りのクラフトビールに便乗したお酒なのかという先入観もありましたが、説明を聞くとそうではないことがわかりました。
そもそも、バーボンとは(細かい規定は割愛しますが)原料穀類の大部分(51%以上)をトウモロコシを使用し、ライ麦などとともに作られたアメリカ生まれのお酒です。当時のジョージ・ワシントンがウイスキーに重い税金を課したことから、納税を逃れるためにケンタッキー州でトウモロコシを原料に新しいお酒を開発。それが「バーボンウイスキー(以下、バーボン)」だったというわけです。なんだか、今の日本の「第3のビール」みたいですね(笑)原酒には水以外は加えずに作ります。
バーボンがトウモロコシを主原料にしたウイスキーだとわかったところで、次のお勉強へ。
バーボンの熟成にはホワイトオークの木から作った新品の樽を使用。樽の内側は焦がしてあります。ケンタッキー州の気候、そして、新樽によってバニラのような甘い香りのバーボンが生まれるんです。
そして、2年以上熟成したものだけが「ストレートバーボン」と呼べるそうです。今回試飲したバーボンはすべて2年以上のものなので、これから出てくるバーボンは全部ストレートバーボンということになります。
クラフトバーボンとは?
それでクラフトバーボンはいつ出てくるのよ、とお待ちかねの皆さん、クラフトバーボンの前にバーボンを開発したビーム家の歴史をお話しなければなりません!簡潔にまとめましたので、こちらをどうぞ一読ください。
1795年に創業して以来220年以上もの歴史を重ねてきたビーム家。有名な「ジム・ビーム」は4代目のジェームズ・ビームが作りました。アメリカで禁酒令が出た当時、過去3代続いてきた歴史を果樹園を経営しながら密かに守り続けていたそうです。5代目のT・ジェレマイア・ビームのときに「ジム・ビーム」は世界一のバーボンとなりましたが後継ぎに恵まれなかったため、その後の経営はブッカー・ノーに引き継がれました。このブッカー・ノーは名匠と呼ばれ、最初のクラフトバーボンである「ブッカーズ」を世に送り出します。2015年現在は7代目のフレッド・ノーがその味を受け継いでいます。
クラフトバーボンとはスーパープレミアムなバーボンです。
今回は簡単に解説してしまいましたが、上記のような歴史的背景を知ることで、バーボンを手がけてきた男たちの苦労と意図が痛いほどよくわかりました。
クラフトバーボンは厳選した最上級の原料をつくり、仕込みから蒸留、貯蔵までをこだわり抜いた、決して生産量の多くないものです。ブッカー・ノーの生み出した最高級の香味を超えるため、7代目のフレッド・ノーは長期熟成による深くて力強い香味を追求し続けています。クラフトバーボンにはそんな名匠たちのこだわりや信念が詰まっているのですね。
さて、次回は実際に試飲してみたクラフトバーボンたちをレビューしてみますので、どうぞ続けてチェックしてみてください!なお、Amazonではクラフトバーボン特集をしていて、こちらにも詳細が掲載されていますよ!