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レノボ「IdeaPad S10e」モニターレポート

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AMNのブロガーミーティングでレノボさんのネットブック「IdeaPad S10e」を発売前に触ったわけですが、そのときのエントリーはとてもアクセスがありまして、特に2chのみなさんには参考になったようです(笑)

■キーボードについて

ただ、実際に「IdeaPad S10e」をモニターとしてお借りしいろいろいじっていると、確かにバッテリーの持ちは良く、クイックスタートの利便性は高いと実感した反面、
キーボードのキーとキーの間隔が狭く、打ちにくい。特に「Tab」や「:」「.」「。」キーはキーそのものが小さすぎて隣のキーまで一緒に押してしまうことも多々ありました。


また、「半角/全角」と「Esc」キー、「Ctrl」と「Fn」キー、このあたりの配置が僕はダメでしたね。やはり、「半角/全角」キーは「1」の左隣にあってほしかった。「半角/全角」キーを押したつもりが「1」を押していたことが多かったです。。。まぁ、慣れれば問題ないのかもしれませんが、キー入力はちょっと残念で仕方ありません。

■液晶の解像度

また、
“液晶が10.1型ワイドで1024×576ドット表示と、今流行の16:9比率となっていて、薄型液晶テレビと同比率というところが憎いですね!”

と以前に感想を書きましたが、
彗星のごとく現れたソニーの「VAIO type P」は1600×768ドットです。「EeePC」や「HP Mini 1000」など他のネットブックでも縦方向の解像度が600ドット未満というのはなかなかないでしょう。1024×600ドットならありますけど。
何が言いたいかというと、「IdeaPad S10e」の576ドットでは縦が狭すぎるということなんですね。

「スタート」などがある画面下のタスクバーで画面が削られることを考慮すると、実際の作業領域は縦546ドット
Internet Explorerでサイトを閲覧する場合、ウィンドウを全画面にしても実に縦430ドットしかサイト表示領域がないのです。これでは縦にスクロールする頻度が高くなってしまいます。

少しでも広く使いたいという場合は「タスクバーを自動的に隠す」をONにしたり、IEのツールバーから「ステータス バー」のチェックを外して非表示にすれば多少は広く使えるようになります。

■大きさ・重さ・厚さ

それと、「IdeaPad S10e」は本体が分厚い!そして、重い。
厚さは最薄部22mm~最厚部36mm、重さは1.38kgあります。

IdeaPad S10eとケース入りのiPhoneとの比較

他のネットブックと同様にAtomを使用し、安い、というのはクリアしているのですが、そもそも小型ノートPCといえるのか?という点に立ち戻ると、軽量・薄型でなければならないという点ではちょっと評価は低いですね。
僕は個人的に、「いくら軽くても分厚かったらモバイルノートではない!」と思っているので、これは持ち運びには辛いマシンだと思います。

■クイックスタート、その他

「クイックスタート」は最初に言ったとおり利便性が高いのですが、どうもポインタの挙動が微妙におかしい。
タッチパッドを指で操作していると、それとは違ってブルブルとポインタが上下にズレたり、急にスピードが速くなったりします。操作しにくいのです。
せっかく、素早く起動して簡易アプリケーションを使える機能なのに、操作性が悪いというのは致命的です。残念すぎます。。。
「コンフィギュレーションパネル」ではキーボードや入力方式を変更できるのに、肝心のマウスについてがない。また、「について」って何?と疑問も(笑)

Bluetoothが内蔵されているほか、ExpressCardスロット搭載という他のネットブックとの差別化を図っている点はすごく評価できます。そのおかげでUSBコネクタを使わずに済む場合が多いからです。
マウスをBluetoothで接続できるし、イーモバイルはExpressCardカードタイプを利用できますしね!!

■HD動画の再生
動画再生のテストもやってみました。
インターネットでオンデマンド配信されている、
640×360ドット(2Mbps)の動画と、1280×720ドット(3Mbps)の動画です。
(スクウェア・エニックス「ファイナルファンタジー13」のトレーラーを使用)

640×360ドット(2Mbps)の動画はスムーズに何の問題もなく再生できました!!元の動画がかなりキレイなのですが、それを損ねることもなくぜんぜん大丈夫だったことにビックリ!!
1280×720ドット(3Mbps)の動画はハイビジョンHD画質ということもあり、やはり「IdeaPad S10e」だとコマ送りのように再生されてしまい、スムーズな動きにはなりませんでしたね~。

640×360ドット(2Mbps)の再生はスムーズ

こんな感じでレノボのネットブック「IdeaPad S10e」をモニターレポートさせていただいたわけですが、コンシューマー向けモデル投入のスタートということでは、いろいろと課題が残るマシンとなったのではないでしょうか。
もちろん、既存のThinkPadシリーズとの差別化もあるでしょうから、5万円前後でThinkPad同等の製品にするには戦略的にも利益率的にも難しいはず。
しかし、ある程度は消費者もThinkPadに近いクォリティーを望んでいるはずです。次期のIdeaPadではハードウェア部分での改良が必要なのではないかと感じました。クイックスタートという優れたソフトウェアがあるので、これは大きなアドバンテージになると思いますし。

最後に、「IdeaPad S10e」にこれまでのホワイトに加えて、2月14日にはブルーとピンクのカラーバリエーションが増えます!!

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