11月15日、埼玉・春日部にある地下神殿を見学してきました!!
ギズモード・ジャパンの記事を見て、ぜひ参加したいと思い、チームめ~んのメンバーに打診。「チームめ~ん的 大人の社会科見学」第1弾として、今回は僕(アスカ)とke_ziが参加。
たった1日だけ地下神殿の自由解放日となったこの日、ものすごくワクワクしながら見学してきましたよ!
■説明
地下神殿こと「調圧水槽」は、「首都圏外郭放水路」を構成する1つの施設で、埼玉県春日部市を通る国道16号線の地下約50mに建設された延長6.3kmもの世界最大級の地下水路とつながっています。
昔からこの地域(特に中川、綾瀬川流域)で多発してきた洪水による浸水被害などを防止するのが目的で、
各河川から洪水を取り入れる「流入施設」と「立杭」、地下で貯水したり、流下する「地下水路」、地下空間で水勢を弱めてスムーズな流れを作る「調圧水槽」、そして、地下水路から洪水を排出する「排水機場」などで構成されています。
特に「立杭」は深さ約70m、内径約30mあり、スペースシャトルやピサの斜塔、自由の女神すらもすっぽりと入ってしまう巨大な円筒状になっています!
■首都圏外郭放水路の機能
1.河川の水位が上昇
2.水位が越流堤の高さを越える
3.洪水が立坑に入り、流入路にそって外郭放水路の立坑に流れ込む
4.それぞれの立坑に雨水がたまる
5.地下水路を伝って水が流れ出す
6.調圧水槽にて貯水、調整
7.排水機場のポンプが可動
8.江戸川に排水
これだけでもスケールがデカいのですが、僕たちが見てきたは上記の説明にもある「調圧水槽」です。
春日部・庄和排水機場にある調圧水槽を見学させてもらったわけですが、その大きさは「地下のパルテノン神殿」と呼ばれるくらい巨大!
説明によると、調圧水槽は東京ドームくらいの容積があるそうです。
たくさんある柱は、流入してきた水の勢いを弱めるための機能があるのだとか。
この地下神殿から水は排水ポンプによって排水樋管を6つ通り、江戸川へと排水されるわけなのですが、この排水ポンプが凄まじい!1秒間に25mプール1杯分(200kl)を排水できるそうです。
さらに、その水が流れる排水樋管も山手線の車両が通過できるほどの大きさ!それが6本もあるんですよ!!
これまでの7年間にすでに、48回も上記の施設による洪水調整を実施しているそうです。(そのなかでも今年度に限っては現時点で10回!)
また、この地下神殿は数々の映画やドラマ、PVの撮影に使用されており、
僕たちがサインが読み取れただけでも、田中麗奈、松田龍平、王様のブランチ(白井みき、鈴木あきえ等)、サッカー解説者の武田修宏、ACIDMAN、猫ひろしなどのサイン色紙が、地下神殿に隣接する地底探検ミュージアム「龍Q館」に飾ってありました。
また、ウルトラマンコスモスや特撮の戦隊・ヒーローものの撮影でも使われたんだそうです。
地下神殿を見学してたときの動画レポートもアップしておきました!
どうぞご覧ください!!
このようにたいへんスケールの大きな地下神殿ですが、地下神殿を見学したい!という人は、以下のサイトや電話での申し込みが可能です。
申し込みは60日前から可能ですが、人気のため瞬時に終了となるらしいので気合を入れてお申し込みください。
ただし、今回のような自由解放日はこれからも毎年11月半ばに1日だけ実施されるそうですよ!
【更新 2013年版はこちら】
8年ぶりにポンプ室が公開!春日部の巨大地下神殿、「首都圏外郭放水路」を見学してきた!