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使ってワクワクさせられた「Xperia」、モニター体験まとめ

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 4月1日、NTTドコモより発売となったソニー・エリクソン製Androidケータイ「Xperia SO-01B」。発売当日のニュースはどれを見ても「Xperia」一色だった。

 そんな「Xperia」を3月から先行体験モニターとして使っていたわけだが、“お店でちょっと触っただけじゃわからない部分”をお伝えできたらいいなと、ここにこれまでモニターした感想を述べたいと思う。

Xperia本体写真

■安定した通信がもたらすモノ

 XperiaはNTTドコモのスマートフォンだ。国内ナンバー1の加入者数とサービスエリアを誇るのはご存知の通り。そのドコモのスマートフォンであるXperiaは大きなバックボーンを備えていることになる。都心はもちろん、僕が友人と青春18きっぷでのんびりと東海道線で遠方へ旅をしたときも問題なく使えた。
 そして、通信速度には正直驚いた。Androidアプリの「Speedtest.net」でドコモの3G回線の速度を測ったところ、東京・荻窪駅前では下り2.6Mbpsを叩き出したのだ。Webサイトを閲覧したり、YouTubeで動画を視聴する機会が多いであろうXperiaにおいて、この速度はたいへん魅力的である。

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■「サイバーショット」クラスの高性能カメラだから使いたい「マクロ」

 Xperiaは約810万画素のデジカメ機能を備えていて、本体右側のシャッターボタンを長押しすることで、撮りたいときにサッとカメラを起動できる。もちろん、メニューからカメラアイコンを選べば起動できるのだが、やはり専用ボタンで起動できる方が便利に決まっている。写真や動画を撮ってWebやYouTubeにアップしたい場合も、撮影するタイミングを逃さないためにストレスなしで起動したいものだ。
 そして、Xperiaのカメラには「マクロ」モードがあり、これが超使える!ところで、ケータイユーザーはどんな写真を撮るのか。Twitterを見ていればよくわかる。実は食べ物の写真が多いのだ。日々の昼食やおいしそうなスイーツ、友人との飲み会でオーダーした居酒屋メニューなどである。食べ物をおいしそうに撮影するには、料理全体を撮るのではなく、料理の一部分に狙いを定めて撮る方がおいしく見える。そして、そのためには明るさとマクロ機能が必須だ。
 マクロレンズを装着した一眼レフや高機能デジカメの超マクロ撮影には及ばないが、ケータイカメラとしては日常用途として十分に使えるレベルのマクロ機能を持っており、Xperiaのモニター期間中には実に満足のいく出来栄えの良い写真を多く撮影することができた。そして、その写真をAndroidアプリでTwitterへと投稿。timeline上で写真を見たTwitterユーザーからは高い評価を得ていた。

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■Webとの連携もできる「Mediascape」

 高性能のカメラで撮りためた写真や動画、ダウンロード購入した音楽は、Xperiaの「Mediascape(メディアスケープ)」で一括管理できる。撮ったばかりの写真、最近再生した音楽、さらにはGoogleのオンライン写真管理サービス「Picasa」にアップしておいた写真もMediascapeに表示できた。特にこのPicasaとの連携はバツグンに良い。写真を選んでPicasaにアップするときもこのMediascapeから可能で、1枚の写真をアップロードしている最中にも他の写真を選んでアップロードリスト(キュー)に追加ができる。もちろん、Xperiaはマルチタスクに対応しているので、他のアプリをいじっているときでも裏でアップロードの作業をしてくれる。
 また、ある人の写真を電話帳に登録すれば、Xperiaがその人の顔を覚えてくれて、鑑賞している写真の中にその人が写っていると顔認識からその人だと判別し、その人の名前を表示してくれる機能は何ともユニークだ。さらに、そこからその人の電話帳へと進むことも可能となっている。
 音楽はPCとUSBケーブルで接続したXperiaのmicroSDカードにドラッグ&ドロップで転送でき、MP3などの音楽ファイルを再生できる。音楽は店頭では実際に聴いていただけないのが残念だが、手持ちの「SONY MDR-EX90SL」を使ってBluetoothレシーバー経由でJ-POPを再生したところ、これまで僕が使用していたスマートフォンでは味わえなかった心地の良い音質で聴くことができた。これは、店頭ではなかなか試せないことであり、見た目や操作しただけではわからないXperiaの隠れた評価ポイントである。

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もちろん、音楽の再生中でもWebサイトの閲覧やアプリの操作は可能だ。また、音楽などのコンテンツは「インフィニットボタン」から素早く情報を辿ることができ、Googleで検索したり、Wikipediaで調べることも容易となっている。

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■履歴情報を一括管理できる「Timescape」

 さまざまな履歴を表示できる機能である「Timescape(タイムスケープ)」は、ここに来れば良いという安心感を与えてくれる機能だ。着信・発信履歴がグラフィカルな演出で表示される。一般のケータイでは飾りでしかなかった電話帳の顔写真もXperiaでは友人を探すのに十分生きてくる。Twitterはユーザー名よりもアイコンで個人を認識することが多いというが、それに似ている感覚だ。また、mixiやFacebookのようなSNSの更新情報や、TwitterのフォロワーのツイートもこのTimescapeに流れてくる。クライアントアプリをインストールしなくともXperiaの標準機能でTwitterをだらだら見ることができるのだ。

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 Googleとの連携もバッチリ

■ケータイを常に進化させるアプリ

 AndroidケータイであるXperiaは世界のクリエイターが生み出したAndroidアプリ(ソフト)を「マーケット」からいつでもダウンロードできる。Xperiaに標準でインストールされているアプリのほかに、自分の欲しい機能を追加し、自分だけのオリジナルケータイを持つことができるのだ。アプリには無料と有料のものがあるが、有料でも100円・200円程度なので着うたを購入する感覚で手軽にアプリを購入できる。

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 ビジネスに役立つアプリやTwitterなどのWebサービスを快適に利用できるようになるアプリ、ゲームや動画配信サービスを利用できるアプリなど、通常のケータイではありえないような機能をケータイに追加することで、自分のケータイが常に最新機種へと生まれ変わるのだ。
 アプリは複数起動が可能で、1つのアプリを起動したらそれを終了させることなく他のアプリも使用できる。バックグラウンドでTwitterを起動させておきながら、マーケットでアプリをダウンロードしつつ、ブラウザでWebサイトを視聴する。それを支えているのは1GHzの高速CPUと384MBのRAMというXperiaの強力なマシン性能だろう。そして、その可能性は無限である。

■斬新な文字入力

 従来のケータイのような文字入力は数字キーを複数回押すことでカナや英数字を入力し、変換キーで漢字へ変換していたが、従来からあるような文字入力支援機能はXperiaも備えている。
 Xperiaには「POBox Touch」という画期的な文字入力方法があり、QWERTYキーボードで入力しているときの入力ミスを防止するために、次に入力することがないキーは押せないようになるのだ。たとえば、英語単語を入力するときなんかはスペルミスを防ぐことができる。また、ワンタッチで記号や顔文字を出すなんてことも可能だ。

 もちろん、Androidマーケットには文字入力支援アプリもあり、インストールすることで自分に合った方法で文字入力ができるようになる。なお、入力支援アプリは文字入力の途中でも切り替えることが可能だ。

 4月7日、3月の携帯電話純増件数が発表され、ドコモは38万9600件(2月は14万8300件)と他社を突き飛ばして首位だった。Xperiaの契約件数はここには含まれていないものの、4月の携帯電話純増件数にはきっとXperia効果が大きく現れてくることだろう。
 Xperiaには様々な機能が詰まっているが、その洗練されたデザインと薄さに目をひかれた人も多いはずだ。僕がモニター機として貸与されたのはホワイトで、ブラックよりも断然にカッコイイと思っていた。しかし、世間ではブラックの方が人気のようで、予約はブラックの方が多かったようである。このあたりはユーザーの好みの分かれるところであるが、Xperiaにはすでに多くのケースが販売されていて、自分の好きなようにXperiaを着飾る楽しみがある。
 発売から2ヵ月以上も前という、ケータイ市場ではなかなか例を見ることのない早い段階からプロモーションを行い、多くのユーザーの関心を集めたXperia。4月1日の発売開始からすでに1週間が経過したが、僕がモニターした感想を聞いた上司の予約分は未だに入荷待ちという状況だ。

 最後に、けして長い期間というわけではなかったが、発売前のケータイを思う存分に触って体験させてくれたNTTドコモさんとライブドアさんにお礼を申し上げたい。
 Androidケータイとして爆発的なヒットが期待されるXperia。特に日本ではその代表的なマシンといえるだろう。Androidの普及が我々にもたらすものは、これまでに経験したことのない楽しみであるに違いない。そのワクワク感を僕に抱かせてくれたのがXperiaなのである。

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