7月28日の13時ごろ、企業のプレスリリースを見ていたときに、たまたまアミューズが桑田佳祐さんの食道ガンを発表していたので、僕はTwitterで
「【速報】桑田佳祐、初期の食道ガンであることが判明。10月のアルバムの発売延期や冬のコンサートをすべて中止へ。所属事務所のアミューズが発表。」
というツイートをPOSTしました。
僕はそのプレスリリースを見てすぐにGoogleやTwitter検索から「桑田佳祐」で検索し、まだ個人としては誰も発信していない情報と思ったので速報でPOST。サザンオールスターズで活躍し、ソロでも大人気で多くのファンがいる桑田佳祐さんが食道ガンになってしまったということでその衝撃は大きく、あっという間にTwitter中に広がりました。
1時間もしないうちに、200件以上のRTとリツイート(公式RT)があったのですが、そのRTの中に、
「ソースはあるの?」
というコメントがありました。
ソースというのは、つまり「情報源」「情報の出所」という意味で、この場合は僕のツイートが信用できないので、その桑田佳祐さんが食道ガンである情報の発信源を教えてくれというのです。僕としては、ツイートに「所属事務所のアミューズが発表」と記しておいたのですが、それも信じてもらえなかったということになります。
確かに、日本ではすでに1000万人を超えるユーザーがいるとされるTwitterにおいて、1000万人全員が真実をツイートしているとは限りません。僕をフォローしてくださっている方は2000人いらっしゃいますが、僕のツイートを初めて目にする方は僕が真実を語る者かどうかは判断できないでしょう。
そのため、ソースが欲しいという要求は、言われてみればその通りなのかもしれません。Twitterにはなかなか人を信じられないような方がいらっしゃるのも事実です。
速報ニュースを配信する僕は基本的にはソースなしの情報をツイートすることが多いので、そういう方には申し訳ないのですが、ご自身で確認していただくことをお願いしたいと思います。僕の発信した情報はその数分後には一般のメディアにも載るでしょうし、Twitterを活用されている方々にとっては広いWeb上から情報を取ってくるのはそう難しいことではないと思います。
伝染性、浸透性、そして、情報の即時性があるTwitterというリアルタイムウェブは、自分からみんなに向けて発信するには実に便利なサービスです。逆に、Twitterによって世間の情報を得ることも容易になりました。しかし、確信の持てない情報もありますし、聞く側はこれを単に受け入れるだけではこれまでの一方的なウェブと同じです。
Twitterで流れてきた情報や発言に対し、「おや?」と思ったら自分で調べ、それが間違っていたら指摘し、また、自らも情報を発信する側になるべきです。変な話、人間不信な人ほど自分で調べる力を付け、どんどん発言すべきだと思います。
最後に、誰もがどんどん自分の言葉で発信するようになれば、発信することに責任を持つようになり、下手にいい加減な発言ができなくなるはずです。いい加減な発言が少なくなれば、聞く側も過度な不信感を抱かずに済むのではないかと思います。いつか、Twitter自体がニュースソースの中心になる(その兆候はすでにある)ことを想像し、今後その課題をクリアできるか見極めていきたいと思います。