投稿:アスカ

東日本大震災を経て8人の視点で語る『ポスト3.11のマーケティング 企業は、消費者は、どう変わるか?』

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ポスト3.11のマーケティング 企業は、消費者は、どう変わるか?」を読みました。
久々のビジネス書なので読むのに1週間くらいかかったかも(笑)

TwitterやFacebookなどのソーシャルメディアの活用が主なテーマですが、内容は端的にいうと、東日本大震災の発生を境として企業や人々は何に気付き、何を重要するように変わったのかが書かれています。

ACばかりのCMとなったテレビ広告が人々に与えた自粛の流れや、Twitterで生まれた被災地支援の動き、古いマーケティング体質の変化など。
震災を機にいろいろなものが転換期を迎え、特にソーシャルメディアの利用者数の急増によって、マーケティング関係者はこれまで以上にソーシャルメディアを注視する必要があるんだろうなと感じました。

震災の発生から福島第一原子力発電所の事故で拡大するさまざまな被害について、それらがTwitterで伝わるなか、言葉による広がりが生むメリットとデメリットが印象的でした。

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 SNSの気になる細かいデータも載っています

この本は8人の共著というかたちになるのでしょうか、200ページそこそこの本の中で1人が1章を担当して書いている本で、読んでいるとこの章の著者はもう少し長めに語りたかったのだろうな~というのを感じてしまいました。

『デジタル コンサルティング パートナーズ』メンバーのうち以下の8人の方々が書かれています。
横山隆治さん(株式会社デジタルインテリジェンス)
高広伯彦さん(スケダチ 高広伯彦事務所)
厚川欣也さん(株式会社デジタルマーケティング)
田中義啓さん(タウ マーケティングコンサルタンツ株式会社)
平塚元明さん(マーケティング・プランナー)
山本直人さん(マーケティング/人材育成プランナー)
徳力基彦さん(アジャイルメディア・ネットワーク株式会社)
岸本義之さん(ブーズ&カンパニー株式会社)

ただ、やはりというか、Twitterに関する例が多く、ほかの例はあまり出てこなかったことが残念。

Facebookでも世界中から日本に対しての応援が見られたし、YouTubeでは多くの震災に関する動画(著作権の問題はあるが)がアップされ凄まじい視聴数となっていました。
むしろ、国内にいる僕もさまざまな角度から撮られた押し寄せる津波の動画や、都内の高層ビルが大きく左右に揺れる映像はYouTubeでほとんど知りました。
それらの映像には外国人と思われるコメントがたくさんついていました。そのあたりに触れても良かったのではないでしょうか。

あと、本の中で気になったのが「Uストリーム」という表現の仕方というか、書き方。

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著者ではなく編集側の意図的な修正かもしれませんが、「USTREAM(ユーストリーム)」の「U」だけアルファベットを使用するというのは、ちょっと気持ち悪い感じがしました。
マーケティングやソーシャルメディアに詳しい方々が書かれた原稿なのに、この1つで「え?USTREAMもロクに知らないのか。」と読者から思われてしまいそうです。

一方、とてもうなずける部分も多くあって、特に、
「大震災で明らかになったソーシャルメディアの力」というところで、

それはまさに、今回のような大災害に直面することで、日頃はテレビや新聞といったマスメディアや携帯電話などのレガシーな情報システムに頼っていた“知る”そして“伝える”という基礎的な生活手段が突然失われ、その代替えとしてソーシャルメディアという、いつに間にか何気なく使うようになっていた新しい道具の機能をフルに開放してみると、今度はその力の意外な大きさを実感して驚いたというところではないだろうか。

という一文が、この震災の中で僕の感じたことと丸っ切り同じでした。

TwitterやFacebookとかのSNSって出会い系じゃないの?って思ってる人も少なくないでしょうし、単なるコミュニケーションツールだと思ってる人も多いと思います。
だけど、SNSはその活用法は想像の域を超えると思うし、きっとしばらくは利用者は拡大していくでしょう。
その可能性を知るためにも、この『ポスト3.11のマーケティング 企業は、消費者は、どう変わるか?』は読んでおいて損のない本です。
マーケティングに疎い人、ソーシャルメディアって何ぞ?という人には、新しい扉を開けるきっかけにもなりそうです。

■『ポスト3.11のマーケティング 企業は、消費者は、どう変わるか?
ポスト3.11のマーケティング 企業は、消費者は、どう変わるか?

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