2011年8月10日、『第1回拡張現実サミット』が東京・品川の日本マイクロソフト本社内で開催されたので、参加してきました。
開催の目的・プレゼン
ARベンチャーの活動を知ってもらう。
ARの基礎を学んでもらう。
横のつながりを作るきっかけにしてもらう。
やはり、ARは今熱い分野ということで、実に多くの人の応募があったようで、あっという間に募集が締め切られたそうです。
企業・団体によるプレゼンは、以下の通りです。
- 「ララコレ2」(レイ・フロンティア)
- 「IT ベンチャー支援プログラム Microsoft BizSpark」(日本マイクロソフト)
- 「μ(mue) ARソリューションズ」(ナレッジワークス)
- 「AR Commons」(慶應義塾大学大学院/政策・メディア研究科教授 岩渕潤子)
- 「GnG(GET and GO)」(クウジット)
- 「セカイユウシャ」(アンビション)
- 「ARAPPRI」(アララ)
- 「iButterfly Plus」(バタフライ)
- 「マンガプリクラ」(チームラボ)
以下にメモ書きと写真を掲載しておきますね。
「ララコレ2」(レイ・フロンティア 田村建士さん)
「なでる」行為は継続的に利用される。でも、ARビューの機能は1度利用したら2度目は利用されない。
ARビューが利用されない理由・・・AR機能に必然性がない。端末を掲げるのが恥ずかしい。
のぞき込みたい世界とは・・・
現実とつながっている世界、現実への影響を与える世界、現実とは少しズレてる不思議な世界。
新ゲームではARG(代替現実ゲーム)という新たな広告手法を利用。
レイ・フロンティアでは今後、画像認識技術の利用と、ライフログを活用していきたい。
「IT ベンチャー支援プログラム Microsoft BizSpark」(日本マイクロソフト 福地さん)
最大3年間、ITベンチャーを支援!
Azure(アジュール)と読む。
マーケティング支援もある・・・製品、サービスの露出。無償の検証テストに合格するとロゴ(Azure)の利用可能。アワード(表彰)制度。
「μ(mue) ARソリューションズ」(ナレッジワークス 亀山さん)
ARのブログ「development memo for ourselves | Augmented Reality World | 拡張現実」をやってる。
AR関連企業をまとめてみた→写真参照 たくさん存在する。
ARの手法・・・マーカー、ビジョン(マーカーレス)、スマートARなどなど。
ARとは、顧客との接点を強化することができる新しい手法である。
「AR Commons」(慶應義塾大学大学院/政策・メディア研究科教授 岩渕潤子さん)
「AR Commons」とはARを使う環境を作るための任意団体。
「GnG(GET and GO)」(クウジット 末吉さん)
ARタトゥー。浴衣の女の子にARタトゥーが付いていたらカメラをかざしていいですよ、というのを多摩テックでやった。脚とか胸元とか。
笑顔になるとシャッターが切れるARのWebカメラ。震災復興のキャンペーンで使用した。
東京国立博物館で、屋内の位置連動型ガイド「とーはくナビ」を展開。触れられない国宝をAR上で触れる。ふにゃふにゃに曲がる、などを知ることができる。
このようにARは人の五感や体験を拡張できる。ユーザー体験価値の追求。
「セカイユウシャ」(アンビション 鈴木さん)
「セカイユウシャ」世界初のARを利用したオンラインRPG。iPhone・Android版あり。
勇者となって敵を倒す。
モンスターを倒すために外出しなければならない。外に旅にでる。
「旅芸人」埼玉県にいるときだけ習得できるスキルがあったりする。
ゲーム制作に応用できそうな技術・・・画像解析(マーカー、マーカーレス)と、プロジェクションマッピング。
プロジェクションマッピングとは、建物など物体に映像を投射する新しい表現方法。木を木のお化けにしたり、建物を建物のモンスターにしたり。
「ARAPPRI」(アララ 岩井さん)
簡単ARプラットフォーム「ARAPPLI(アラプリ)」というiPhone・Androidアプリをリリース。
ARマーカーリーダーって感じのアプリ。
東急ハンズやロフトで売ってるARグリーティングカードのアプリでもある。
「AR Maker」自分でARコンテンツを作れる。動画を撮って、ARの中に動画を組み込んで、マーカーをメールで相手に送り、ARで合成された動画を見てもらうことができる。
結婚式で来客に流す動画カードなど。
「iButterfly Plus」(バタフライ 坂口さん)
カメラを起動するとそこにデジタルの蝶が飛んでいる。スマホを振ると蝶を捕まえられる。国内だけでなく世界各地で蝶を捕まえられる。蝶をコレクションする。
現状、アプリがたくさん溢れているが、ユーザーにどうやってダウンロードして遊んでもらえるかを考える必要がある。カメラをかざすというのはかなりハードルが高い。でも、それはユーザーにやってもらわなければならない。
使ってもらうために、「iButterfly Plus」ではクーポンや動画などの情報を蝶に持たせられるようにして解決している。アプリを起動し、キャンペーン用の蝶を捕まえて、そのデータを店舗に持って行き、グッズをゲットする、など。
AR婚って。。。。
「マンガプリクラ」(チームラボ 斎藤さん)
「マンガプリクラ」・・・スピリッツのキャラクターと合成写真が撮れる。BEAMSの店頭でやった。気に入ったら、QRコードを撮って、ダウンロードして待ち受け画面などに使えるようにした。
「仮想試着」・・・1分間に100着、試着したい!スマホやキネクトでスムーズに試着の着替えが可能。
「壁コンピューティング」・・・壁をキャンバスに見立てて映像を映して、それに合わせて演技する。かなり面白い。
みなさんが行っているARでの取り組みが非常に面白くて、技術にぜんぜん詳しくない僕でも物凄く楽しめました。誘ってくださったレイ・フロンティアの田村さん、ありがとうございました。
今回は第1回ということで、第2回も楽しみにしたいと思います。