2012年3月26日、東京・大手町にあるアイティメディアさんで開催されたキュレーションメディア「ONETOPI(ワントピ)」の説明会&著名人によるパネルディスカッションを聴いてきました!
「ONETOPI(ワントピ)」?
「ONETOPI」はさまざまなジャンルの話題をトピックごとに集約し、各トピックのキュレーター(専任解説者)がコメント付きで紹介してくれるメディアです。
インターネット上に溢れる情報の中から、特定のトピックについて「これだけは知っておきたい」または「これを知っていれば大丈夫」といった情報だけをリアルタイムにキュレーターが選ぶため、ユーザーは興味のあるトピックを選択するだけで重要な情報だけを過不足なくチェックできます。
というもの。
ONETOPIはTwitterベースのキュレーションメディアで、ジャンルごとにアカウントが存在します。
イベント内のお話では、
Twitterやソーシャルメディアの普及で情報を爆発的に目にするようになった反面、膨大な情報のせいで本来見つけたい情報が探しにくくなっている、と。
確かに、Twitterでたくさんの人をフォローすると、どうでもいいツイートを目にする機会が増えますよね(笑)
一方、ジャンルごとに専任の解説者(キュレーター)が解説してくれるONETOPIのTwitterアカウントをフォローすると、自分の興味ある情報を得やすくなります!
取り扱うジャンルは190もあり、随時ジャンルが増えています。
例えば、こんなジャンルがありますよ!
- iPhone – (@iphone_1topi)
- iPad – (@ipad_1topi)
- ガジェット – @gadget_1topi
- ラーメン – (@ramen_1topi)
- カレー – (@Curry_1topi)
- VOCALOID – (@vocaloid_1topi)
- 化物語 – (@bakemono_1topi)
- 原発・放射線 – (@genpatsu_1topi)
Twitter上で見るのも良いのですが、実は「ONETOPI」を簡単に見ることができるiPhoneアプリ「ONETOPI for iPhone」(Android版もあります)もちゃんとあるんです!
ONETOPI (無料)
「ONETOPI V2」へバージョンアップ!
はい、いきないバージョンアップのお話です。
ONETOPI
カテゴリ: ニュース
価格: 無料
これまでの「ONETOPI」アプリでも読みやすかったですけど、このV2(ヴァージョン2)では以下のようになりました!
- 記事を整形しスマホで読みやすく
- 通信街時間を削減してキビキビ動作
- トピックストアに検索機能を導入。見つけやすくなった
さらに、キュレーターのコメントもより読みやすくなっています。
Twitterに似てる画面で構成されている。リツイートボタンもあるし!
リンクになっているスクリーンショットの画像をタップすると、概要テキストをすぐに見られます。バックグランドでテキストを予め読んでいるため、キビキビとした動作で気持いいです!!
もっと詳しく見たいときはサイトに行って続きを読めます。
キュレーションしようゼ!
今回、もう1つ発表されたのがキュレーター募集プロジェクトの「キュレーター V2」。
「ONETOPI」には190ものトピックがありますが、1000まで増やしたいとのこと!
そこで、キュレーターとなってくれる人を大募集するんだそうです!!
特に、スマートフォンの機種ごと、パソコンの機種ごと、自動車の車種ごとのトピックや、好きなアーティスト・タレント・キャラクターの作品ごとのトピックを募集しています!
キュレーターになるとメリットも!
- 自分が発信する情報が聴衆に届く
- 関心のある聴衆からのリアクションとともに情報が集まってくる
- 使いやすい情報収集ツールと投稿アプリをゲット
- 自分の得意をシェアできる
キュレーターには誰にでもなるチャンスがあります!
「このトピックについて発信したい」と思ったら、以下の方法で応募しましょう!
- Webフォームから応募
- 簡単な書類審査
- 面談
- テスト投稿
- キュレーター活動開始
また、2012年4月25日(19時30分~)には「キュレーター養成講座」が無料で行われますので、興味がある人は参加してみると良いと思います!(19時30分~)
■ONETOPIキュレーター養成講座
Twitter Japan 牧野友衛氏
Twitter Japanの牧野友衛氏による発表もありました!
Twitterはテキストであることとリアルタイムであることを強調。
現在、1億4000万人のアクティブユーザーがいるそうです!
また、アプリやサービスなどでアクセスされるAPIリクエスト数は1日あたり110億。。。す、すごい!!
世界のすべての人に対して、その人が大切だと思うものを伝えるのが役割であると考えているそうです!
ん~、実際にいつも使っているTwitterの方からお話を聞けて良かったです!!
パネルディスカッション 私の考えるキュレーションとは
このイベントでは、豪華登壇者によるパネルディスカッションも行われました。
豪華登壇者は、大元隆志氏(@takashi_ohmoto)、小林啓倫氏(@akihito)、林雅之氏(@masayukihayashi)、本田雅一氏(@rokuzouhonda)、山口浩氏(@Hyamaguchi)の5人と、先ほどのTwitter Japanの牧野友衛氏です。
ちなみに、ONETOPIチーフキュレーターの松尾公也氏によると、「キュレーション」という言葉はONETOPIが最初に言い始めた言葉なんだそうです(笑)
パネルディスカッションの様子はメモするので精一杯だったのですが、文字にできる範囲で下記に残しておきます。当日のUstream動画が残っているそうなので時間がある方はそちらをご覧になった方がいいかもしれませんが、テキストでサッと読みたい方は以下をどうぞ!!
■キュレーションの言葉の意味をどう考えるか?
大元:キュレーターとは、情報を発信できるバックグランド、信用をしっかり持ってる人である必要がある。残念なのは、キュレーターが役に立つ情報よりも世間で話題になってる情報を取り上げることがあるのが残念。役立つ情報がTwitter上では話題になってないことがある。また、リツイートして欲しいのに、ふぁぼっただけだったり、みんなが知りたい情報を自分だけのものにしてしまってる人がいるのが残念。
小林:テーマの解説。それがキュレーションだと思う。例えば日経電子版のアプリではWeb版で新しい記事が一番上にくるが、この記事に関する過去の記事が紹介されてたりして、これは全体が見えるキュレーションになってると思う。
本田:自分はみんな(フォロワー)が言うような“キュレーション否定派”ではない。世の中、情報が多すぎる。発信する側としては、ニュースの背景を大事にしたい。(コラムを書くときに色が自分の中に入ってこないように)色が付いた情報を受けないようキュレーションメディアを見ないようにしてきた。ニュースの出し手が一番そのニュースの背景を知ってるはずなので、そこを聞き出して発信したい。ONETOPIは情報を発信する側にとっても新しいメディアに発展するといいなぁ(新聞の整理部がやってるような)。
林:8個のONETOPIをやって情報を発信している。情報の立体化。単純にキュレーションするだけでなく、そこから情報をまとめてブログにする。
山口:属人性は絶対に排除できない(色は付いてしまう)。人と人とのつながりになる。目的を求めて情報を見るのだけではつまらない。探してない情報を見つけたときに面白いものを発見したりする。それが属人性の良い部分なのでは。
■キュレーションはメディアなのか?
本田:自分で情報を発信してることはキュレーションしていることになる。二次情報でも。どういった経路で情報が発生しているか明らかになっていればメディアといえる。
小林:(海外について)Pinterestがいきなりマーケティングツールに使われるようになったり、何がマーケティングに使われるかわからない。
本田:同じ情報でも複数の新聞社がそれぞれ思ってることを出していけると面白いかも。
小林:ブログで今日面白かった記事10個を紹介するのもキュレーションなのではないか。
牧野:Twitterではキュレーションを技術的に解決しようとしてる。先日のアップデートも。機械的にキュレーション。
■ONETOPIはこれからどうやっていけばいいか?
大元:メディアがどうなっていくかとカブる。アイティメディアがキュレーションを進めるなら狭いニッチな多くの分野に行くことになる。時間でくくるといいんじゃないかと。
林:中の人としては、Twitterだけなく他のメディアにも発信したい。文字数が少ないので。キュレーターのモチベーションを維持する仕組みも必要だ。
山口:新聞のようにパッと見た時に、余計な情報もあってもいいのでは。情報をシェア、マネタイズも必要。
■最後にひとこと
小林:TwitterのONETOPIをやってる。やってるうちに、この記事って読み手がどう思うかな?と感じることがある。Twitterって幅が深いので、Twitter社の話がいいか、芸能人が炎上した話がいいか、迷う。
大元:こういう思いでキュレーションしてる。仕事としては不要かも。むしろ、多くの情報に触れるようになってしまった。みなさんが気づかなかった無価値の情報を、違う視点で見たら役に立つというのを教えてあげたい。(情報を違う言い方でわかりやすく伝え、新しい価値を生み出す)
牧野:Twitterとしてはキュレーションに役立つサービスの拡大をやっていきたい。
本田:属人性はあった方が面白い。キュレーター自身のキャラクターがあるといい。ゆるやかにキュレーターに基づいたサービスにもチャレンジしてほしい。
林:提案するのは、日々の日課にするんじゃなく、苦手なテーマもキュレーションしていくようにすると自分の勉強にもなるし、他人のためにもなる。
山口:気軽にキュレーションやるのがいい。それが面白かったらフォローする人が自然と増えるだろうし。こんな趣味があるのか!(マンホールの模様集めとか)というのが面白い。
こんな感じで1時間強の時間にしてはたっぷりの内容でした。
TwitterやFacebookの登場で得られる情報量が莫大に増えましたよね。そのようななか、どうやって欲しい情報に辿り着くかが難しくなってきました。便利なはずの検索サービスでさえ、ぴったりフィットした情報を得づらくなってきた気がします。
そこで、情報発信元と読者(消費者)との間にキュレーターが仲介し、専門的でかつノイズの少ない情報が手に入るONETOPIは、僕達にとってストレスのない情報収集に役立つサービスになっていきそうな気がします。
自分で調べることは大事ですが、やっぱり、人に教えてもらう方が楽ですもんね!ONETOPIは自分の知りたいジャンルをフォローするだけでいいので、実にシンプルです。
新しくなったONETOPI。今後1000に増えるジャンルの内容も気になるところですが、見るだけでなく、もし、自分自身で情報を発信したいと思うのであればそれを発信できるのもONETOPIの特徴なので、どんどん積極的に発信していくと良いかと思います!
今後がとても楽しみです!
■ONETOPI
■ONETOPIキュレーター養成講座
■キュレーターへのWebフォームから応募
ONETOPI
カテゴリ: ニュース
価格: 無料