東証1部に上場するソーシャルゲーム開発を主事業とする企業のKLab(証券コード:3656)。
同社は2013年4月12日夕方に業績予想を大幅下方修正しまして、Twitterなどネット界隈ではけっこう話題になっていましたね。
簡単にポイントを挙げます。
2013年12月期の決算計画について、経常利益の見通しをもともと予想していた49億円の黒字→10億円の赤字に修正したんです(経常利益を59億円引き下げたということ)。
注意すべきは、これって2012月9月~2013年12月までの16ヵ月間の業績で計算されているんですよ。
(同社が決算期を従来の8月→12月に変更したため)
ここで、2012年10月に発表された前期決算の資料を引っ張り出してみますね。
これと比較すると、前期(2012年8月期)の経常利益は12ヵ月で28億1900万円の黒字でした。ちなみに、その前の期(2011年8月期)は9億5100万円の黒字でした。
12ヵ月間だった前期は大幅な黒字。
16ヵ月間で計算している今期は赤字。
つまり、誰もがわかるとおり、期間が長い方が儲けが多く計上できるはずなのに、16ヵ月の今期は赤字なんです。
シンプルに考えれば、16ヵ月の今期の方が黒字は大きくなってもいいはずでした。ところが、逆に赤字。これはマズイよねと思った次第です。
KLabの株価はどうなった?
そして、業績の下方修正の発表から週が明け、月曜日。
KLabの株価は午前中の取り引きが終了した11時30分(前引け)時点で、未だに値段が付いていない状態です。
株価の気配値は、圧倒的に売り注文が多く、ストップ安水準の390円です。
なお、12日の株価(終値)は470円でした。
開発遅延の新作アプリはリリースされるのか?
業績を下方修正した要因としては、中間期(2012年9月~2013年2月)までに40本の新作ゲームをリリースする計画でしたが、開発の遅れが響いて、リリースできたのはたった23本だったこと。
僕が個人的に期待していたiPhoneアプリ「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」はKLabが開発しており、テレビアニメが放送されているときに「近日配信開始!」とCMが流れていたゲームアプリです。
しかし、アニメが終了した後もリリースされていません。
「ラブライブ!」の公式ニュースによると、ようやく本日(4月15日)にリリースされるということですが、4月15日の11時30分現在ではApp Storeにはまだ出ていません。
【更新】
→ KLab、iPhoneアプリ「ラブライブ! スクールアイドルフェスティバル」を予定通り配信
Android版は後日ということですが、こちらはリリースされるかどうかは微妙かもしれませんね。
ソーシャルゲーム業界とひとまとめにして語るのはどうかと思いますが、熱い企業や業界はいつまでも熱いわけじゃありません。どんなことだって、山あり谷ありです。ブログもそう。
他のソーシャルゲーム企業も今後ニュースが出てきそうです。良いニュースかもしれないし、悪いニュースかもしれません。
【更新】
■iPhoneアプリ「ラブライブ!スクールアイドルフェスティバル」で自分のIDを確認する方法と友達申請の仕方
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