2013年4月23日、スクウェア・エニックス・ホールディングス(証券コード:9684)の株価が前日比で一時22.6%高の1,330円まで上昇。今年2月7日に付けた年初来高値1,255円を更新しました。
(4月23日11時30分の時点では前日比15.29%高の1,251円)
この原因の1つになっていると思われるのが、なんと、村上ファンド。
みなさん、村上ファンドって覚えていますか?
株式会社M&Aコンサルティングや株式会社MACアセットマネジメントなど、村上世彰氏らが率いるグループのことです。
ニッポン放送の株を買い占めたり、インサイダー取引容疑で逮捕されたり、ライブドア事件との絡みもあって話題になりましたよね。
なぜ、今さら村上ファンドなのかというと、4月22日に関東財務局に提出された資料(大量保有報告書)の中で、エフィッシモ・キャピタル・マネージメントという会社がスクエニHDの株を7.11%保有していることが判明したからです!
→ エフィッシモ・キャピタル・マネージメントが提出の大量保有報告書(特例対象株券等) – Ullet
実は、このエフィッシモ・キャピタル・マネージメントはなんと、旧村上ファンドの関係者が設立したファンド。
この保有数7.11%というのは15日までの数値なので、それから1週間経過していることもあり、さらに買い進めている可能性も否定できません。
村上ファンドのDNAを引き継ぐファンドですからさらなる買い付けを進め、スクエニを手中に収めたいどこか外国の企業に売るとか、株価が上がったところで市場で売り抜けるとか、そんな憶測が働くわけです(一応、保有目的は純投資としていますが)。
となると、投資家は少なくとも短期間での株価上昇を期待し、今買っておけ~!と走る。
その結果、今日のような株価の急騰劇が起こったと言えるでしょう。
特にゲームの大ヒットが見当たらない中、スクエニ側の公表した資料では2013年3月期の経常損益は50億円の赤字、最終損益は130億円の赤字になるとしており(決算発表は5月13日の予定)、つい4月4日に株価は上場来安値の943円を付けたばかりでした。
ちなみに、上場来高値は2000年1月4日に付けた11,900円です。
コメント
僕(@asuka_xp)はもともと投資関連の情報誌を作る仕事をしていたので、こういった記事もチョロチョロ書いています。
良かった読んでみてくださいね!
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