2014年1月8日、任天堂(東証1部)の株価は14,380円で始まり、一時16,050円まで上昇。本日は前日比1,540円高(10.76%高)の15,850円で取引を終了しました。
→ 任天堂 – 株探
たった1日で1,500円以上も上昇した任天堂の株価ですが、すごいですね~!一体何があったのでしょうか。
中国向け販売に期待した買いが殺到
1月7日の夜にブルームバーグが報じた内容によると
中国は13年にわたったゲーム機の禁止措置を解除し、上海自由貿易区での生産を認めるルールを策定する。ソニーや任天堂などの市場参入に道が開かれる可能性が出てきた
とのこと。
巨大市場である中国での販売解禁に光が見えてきたことで、将来的な売上増に期待した買いが集まったのでしょう。
任天堂の広報担当は「上海特区で何をすれば、どのようなことができるのか検討中」とコメントしていることから具体的な戦略は先になるものの、投資家の間では“任天堂買い”の動きが先行したことに間違いありません。
そもそも任天堂の株価はいくらだったのか
下は任天堂株の月足チャートです。1本が1ヵ月の株価を表してるグラフです。
(参考:任天堂 – 株探)
今から約1年半前の2012年7月には8,000円程度だった任天堂の株価ですが、このときに株を購入していた投資家は約2倍になって喜んでいることでしょう。
しかしながら、「ニンテンドーDS Lite」の大ヒットや「Wii」の発売翌年である2007年には株価が70,000万円を超えていましたし、それと比べるとまだまだ低いですよね。これを天井に任天堂株はどんどん下がっていくわけです。
2011年に発売した「ニンテンドー3DS」はしばらく売上低迷を続け、株価も下落。モンハンの登場で日本での売上が上向いても、海外での伸び悩みや円高が業績の足を引っ張りました。また、近頃では「Wii U」の売上不振が投資家心理を悪化させていたのも記憶に新しいでしょう。
2014年3月期業績の上方修正に期待
それがここにきて任天堂の株価に元気が見え始めています。
個人的には短期だと2013年7月24日に付けた高値14,430円が1つの壁になるかな~と思っていたのですが、昨日の時点で14,380円まで上昇し、今日はそれを一気に抜いてあっさり16,050円まで上がったわけです。終値は15,850円ですから、なんかね、うん、すごいです(笑)
任天堂って毎年1月下旬に業績の予想を修正する傾向にあり、このところの円安を受けて業績予想を上方修正するとの期待も高まっているのだと思います。
ちなみに、2013年10月30日に発表した決算短信によると、任天堂は2014年3月末時点の想定為替レートを1ドル=90円、1ユーロ=120円としています。本日の為替はそれぞれ105円、143円あたりですから、このままいけばかなりの為替差益が発生するでしょうね。
(ドル円 日足チャート)
なお、任天堂の売買単位は100株なので、任天堂の株を買おうと思ったら最低でも1,585,000円が必要になります。
ついでに関連銘柄を見てみると、任天堂向けにLSIや電子部品を手がけるミツミ電機やメガチップスの株価も好調でした。
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