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ドコモの新プラン「カケホーダイプラン」は誰に向いているのか、通信量・料金を比較して解説

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2014年4月10日、NTTドコモが電話の定額サービス「カケホーダイプラン」を発表しました。6月1日からスタートし、国内のドコモへもドコモ以外の携帯電話へも固定電話へも、月額2,700円で通話し放題(フューチャーホンなら月額2,200円)のこのプラン。

電話をよくかける人にはめちゃくちゃ嬉しいんですが、気になるのがデータ通信。実は、従来のプランだと7GBを上限に実施していた速度制限が、「カケホーダイプラン」のパケットパックだと2GBもしくは5GBで速度制限されてしまうという落とし穴があるんです。

 → 新たな料金プランおよび割引サービスを提供開始 – NTTドコモ

月額2,700円で電話し放題のスマホが契約できる

「カケホーダイプラン」は従来の「タイプXiにねん」のような基本プランです。データ通信が不要であれば、カケホーダイプラン(2,700円)だけ契約して、月々の支払は合計2,700円で通話し放題のスマホが契約できます。

これにパケット定額を付けて、通話とデータ通信をできるようにするんですが、この「カケホーダイプラン」にはパケットパックとして「データSパック」「データMパック」を付けることができます。従来の「Xiパケ・ホーダイ フラット」にあたるものです。

これらの料金を下の表のように比較してみました。なお、月々サポートは考慮しておらず、MNPやスマホの一括購入による割引を含めたらもう少し安くなると思います。「ずっとドコモ割」も考慮していません。

基本プラン パケ放題 ISP 合計
カケホーダイプラン
(2,700円)
データSパック
(3,500円)
SPモード
(300円)
6,500円
カケホーダイプラン
(2,700円)
データMパック
(5,000円)
SPモード
(300円)
8,000円
タイプXiにねん
(743円)
Xiパケ・ホーダイ フラット
(5,700)
SPモード
(300円)
6,743円

電話はしまくれるけど、データ通信量は少ない

冒頭にお伝えした通り、「カケホーダイプラン」で選べるデータ通信プランは利用可能データ量が2GBの 「データSパック」もしくは5GBの「データMパック」です。7GBの「Xiパケ・ホーダイ フラット」は選択できません。(10GB以上ある家族向けの「シェアパック」もありますが、高額なので今回の解説では割愛します)

上の料金表に利用可能データ量を加えてみるとこうなります。

基本プラン パケ放題 ISP 合計
カケホーダイプラン
(2,700円)
データSパック
(3,500円)
2GB
SPモード
(300円)
6,500円
カケホーダイプラン
(2,700円)
データMパック
(5,000円)
5GB
SPモード
(300円)
8,000円
タイプXiにねん
(743円)
Xiパケ・ホーダイ フラット
(5,700)
7GB
SPモード
(300円)
6,743円

利用者の使い方によって、電話し放題だけどデータ通信量は少なめか、電話はほぼかけないけどガンガンにデータ通信したいか、でプラン選択が分かれそうな気がします。
決して「カケホーダイプラン」を否定するわけではないですが、LINEやテザリング利用、動画視聴などデータ通信を多く利用する人にはカケホーダイプランは注意してほしいです。

データ通信量を2台でシェアすることが可能

新プランにはスマホを2台使いたい人のためにオプションが用意されています。
「一人向け(2台目プラス)」というオプションで、例えば「カケホーダイプラン」(1台)に加え、通話のできない「データプラン」(1台)を同一名義で契約すると「シェアオプション」(月額500円)に加入することによってその2台でデータ通信量を分け合うことが可能となります。

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ただし、2GBの「データSパック」、5GBの「データMパック」の中で分け合うことになるので、使い方にもよりますがそれほど余裕はなさそうですが。。。

ここからは1人でスマホを2台利用したときのモデルケースについて、合計料金を出して比べてみましょう。

【1人2台のスマホを使う場合(2台目はデータ通信専用)の料金】
■分け合えるデータ通信量:2GB
【1台目】カケホーダイプラン(2,700円)+ データSパック(3,500円) + ISP(SPモード300円)
【2台目】データプラン(1,700円)+ シェアオプション(500円)+ ISP(SPモード300円)
 = 月々合計9,000円

■分け合えるデータ通信量:5GB
【1台目】カケホーダイプラン(2,700円)+ データMパック(5,000円) + ISP(SPモード300円)
【2台目】データプラン(1,700円)+ シェアオプション(500円)+ ISP(SPモード300円)
 = 月々合計10,500円

■分け合えるデータ通信量:14GB
【1台目】タイプXiにねん(743円) + Xiパケ・ホーダイ フラット(5,700円)+ ISP(SPモード300円)
【2台目】Xiデータプラン フラット にねん(3,791円) + ISP(SPモード300円)
 = 月々合計10,834円

「データプラン」にはシェアオプションを、「Xiデータプラン フラット にねん」にはプラスXi割を適用した料金で比較しています。

繰り返しになりますが、「カケホーダイプラン」はどの携帯電話や固定電話へでも国内であれば通話し放題なのが特徴。逆に言うと、通信が多く通話はあまりしない人であれば「カケホーダイプラン」を選ぶ必要はまったくないわけで、分け合えるデータ通信量が14GBもあるタイプXiにねんとXiパケ・ホーダイ フラットの方が向いていると言えます。

2014年9月からは格安運用ができなくなる!?

通話をたくさんする人には「カケホーダイプラン」はたいへん魅力的です。一方で、データ通信のことを考えると従来からある「Xiデータプラン フラット にねん」が選べる「タイプXiにねん」の方がいいんですが、ここで残念なお知らせがあります。

11. 既存プランの扱い
Xiの既存プランおよび既存プランに関連する割引サービスについては、2014年8月末をもって新規受付を終了します。(FOMAの既存プランについては、引き続き新規のご契約が可能です)(新たな料金プランおよび割引サービスを提供開始<2014年4月10日>

とあるように、「タイプXiにねん」や「プラスXi割」がなくなる可能性を示唆しており、9月からは従来のような料金プランが選べなくなりそうなんです。

なんだか携帯業界を見ていると通信料金は上昇するムードが漂っていますね。これに代わる新たな割引も登場するとは思うんですが、これに関してはKDDI(au)が通信料金の値下げを示唆しており、個人的にはそちらに期待したいです。また、徐々に知名度や利用客が増えている「IIJmio」や「OCN モバイル ONE」などMVNOの活用も通信料金を抑える上では選択肢として十分ありえると思います。

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