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日本経済新聞社は2017年1月25日、東大松尾研やILUと協力し、AI(人工知能)が書いた記事「決算サマリー(Beta)」の配信を日経新聞電子版と日経テレコンにて開始しました。
3者は「記者が決算情報をどのように読み、記事にするか」をAIに学習させたうえで、まるで記者が書いたような記事をAIに書かせることに成功。
その仕組みはまず企業が公開した決算短信(PDFファイルとXBRLファイル)から決算の数値データと文章を分析し、数値とフレーズからそれが好決算だったのか悪決算だったのかを判断。テキストを生成し、決算サマリーを配信します。決算短信は東京証券取引所の運営する適時開示サービス「TD-net」から取得しています。
この仕組みは特に新しいものではなく、決算データを基に自動的に記事を作る手法はすでに5年以上前から株式情報サイト「株探」が導入しています(「決算速報」など)。
日立化成の16年4~12月期、純利益11.6%増313億円 – 決算サマリー(Beta)
株探は企業が決算情報を公開後たった数秒で記事を生成しており、「ものの数分で記事化できる」と言う日経は残念ながら株探よりも遅いため、僕はこれからも株探の方を見ると思います。
日経ではAIならではの独自のアルゴリズムを組み込んでいくとしており、精度をさらに向上させ、読者が読みやすい記事になることを期待しています。