9月6日、日経速報ニュースが、シャープが開発した太陽電池の発電効率が42.1%を達成し、世界最高になったと報じました。以下、引用です。
シャープは、発電効率の高い太陽電池の開発に成功した。レンズなどで集めた光を太陽電池に当てる集光型というタイプで、太陽光のエネルギーを電力に換える割合である発電効率は42.1%を達成。これまでの世界一は米国企業による41.6%だった。今後改良を加えれば45%も実現可能で、家庭などに電気を供給する既存の電力並みの発電コストも視野に入った。早期の実用化を目指す。
太陽電池の発電効率が45%になれば、発電コストは既存の火力発電所や原子力発電所などが供給する系統電力並みになるとされる。また広大な砂漠などに集光型の太陽電池を多数設置する発電プラントで利用すれば1ポイントの発電効率向上でも発電コストが大幅に下がる。
(日経速報ニュース・日経新聞電子版「シャープ、太陽電池発電効率で世界記録 火力並み視野」9月6日付)
とのことです。
僕には静岡県に住んでいる20代前半の妹がいます。先日、その妹夫婦の出来たてホヤホヤの新居に初めて行ったら、オール電化で太陽光発電も完備されていました。
太陽で発電した電気は余った分を電力会社に売る(売電)仕組みになっていて、月に1万5000円程度の売電収入があるそうです。
建設時に蓄電機能(リチウムイオン電池など)を導入しなかったため、発電できない時間帯や悪天候時には普通に電力会社から電気を買っているのですが、月額の電気代はわずか5000円程度とのことで、売電収入から差し引いても月に1万円プラスになります(季節要因は除く)。
今回の報道にあるように、今後、発電効率45%以上の太陽電池を可能にすれば太陽光発電がもっと普及し、さらに設置コストの低下や補助金制度のようなものが整備されれば、一般の家庭でも導入のハードルが一気に下がります。そして、化石燃料を使わない発電が今以上に浸透していくでしょう。
また、このような高い能力を持つ太陽光発電は、電力需要の拡大が著しい中国など急成長国や広大な土地を持つ国へ輸出する際にも有利だと思います。
シャープがCMで言っているとおり「救うのは太陽」なのかもしれませんね。
なお、シャープのサイトでは太陽光発電の仕組みや、全国地域ごとの発電量の目安、補助金情報なども調べることができますので、ちょっとでも興味がある方は一度チェックしてみてくださいね!
停電時にも自宅が太陽光発電なら、蓄電しておいて停電に困ることもないでしょうね。
身近なところでは、大手家電量販店のベスト電器が太陽光発電の家庭への導入について親切に教えてくれるようなので、この際に相談してみるのも手かもしれませんね。
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