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ドコモの株価、14年ぶりに上場来安値を更新 2013年3月期の最終利益を500億円下方修正

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2012年10月29日、NTTドコモの株価が一時11万5400円まで下落。1998年10月の上場以来初めて12万円を割り、上場来安値を更新しました。

先週末26日(金)に2013年3月期の業績見通しを変更し、米国基準の連結営業利益、税引前利益、最終利益をそれぞれ下方修正したことが株価下落の要因となったといえます。

具体的には、売上高にあたる営業収益は従来の計画から700億円ほど上方修正したものの、営業利益、税引前利益、最終利益をそれぞれ800億円、890億円、500億円下方修正。

【2013年3月期 計画】

営業収益 営業利益 税引前利益 最終利益
44,500 9,000 9,030 5,570
44,500 8,200 8,140 5,070

(単位:億円)

下方修正後の最終利益でも、前期と比べてどうにか増益を確保できる見通しですが、営業利益と税引前利益については前期よりも利益が減る格好となってしまいました。

ドコモが発表した資料によると、auやソフトバンクに先行していた高速通信「LTE」(Xi)の効率的なエリア展開やデータトラフィックに対応した設備の増強、パケット通信プラットフォームや全国顧客情報管理システムの分散化のほか、他社との競争への対応などによって、営業費用が想定を超えたことが利益を圧迫するとのこと。

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設備投資額は従来よりも140億円積み増し。また、フリーキャッシュフローは4,400億円→2,400億円に大幅減少します。

なお、高速通信の「Xi」と従来型の「FOMA」のユーザー数を調べてみたところ、「Xi」は619万人、「FOMA」は5,458万人と、10人に1人は「Xi」を利用していることがわかりました。(2012年9月末現在)

業績の悪化を警戒した投資家による売りが殺到し、ドコモ株の10月29日終値は前日比7,400円安(6%安)の11万6000円でした。

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