3年、5年先を見て、今から次のサービスの準備しているというNTTレゾナントさん。「goo」などのポータルサイトでおなじみの会社です。
そのNTTレゾナントがなんと、あのメガネ型情報端末の「Google Glass」を使ったニュースサービスの実証実験をやっているというので、2014年12月24日にNTT武蔵野研究開発センタ(東京・武蔵野市)にお邪魔しましてその様子を体験してきました!
電波を遮断する部屋で実験!
外観はお見せできないのですが、この部屋の壁は電波を通さない構造になっています。電波を外に漏らさない密室。もちろん、外の電波も中に入ってきません。
発泡スチロールでできた凹凸の壁にある黒いカーボンが電波を熱に変えて電波を消し去る仕組み。
いわゆる“技適”の認証を受けていないワイヤレス端末や技適マークの表示のない端末を扱うときには、この中で電波を遮断し、電波法に引っかからないようにするわけ。
Google Glassは日本国内で技適の認定を受けているものの、端末に技適マークを表示できないため“グレーゾーン”ということで一応、このように電波を遮断して実験しているんだそうです。
そんな密室の中で今回の体験イベントが行われました。
端末の普及よりも先にサービスを作っていく
スマホをたくさんの人が使い始めたと思ったら、次はウェアラブルデバイス(着用できる情報機械)の時代だ~!なんて世の中では言われていますが、それがメガネ型なのか腕時計型なのか、まだまだ判断できないところですよね。
でも、サービスを提供する側としたら、端末が流行り出したり、普及してからじゃ遅い。そこで、NTTレゾナントではGoogle Glassが人々に普及するかはわからないけど今からGoogle Glass用のサービスを作っておく必要があるということで、ウェアラブルデバイス向けのニュースサービスを実験しているんだそうです。
gooは位置情報を活用した地域情報を配信
ポータルサイトであるgooの強みを生かして、Walker47、吉祥寺経済新聞、三鷹市、武蔵野市と協力し、三鷹・武蔵野エリアでの地域情報を配信する実証実験を開始。
位置情報を利用し、人々に役立つ情報をGoogle Glassで見ることができるんです。
僕がこの実証実験で体験することができたのは、
- 子育てママ向けのイベント情報
- 防犯・防災情報
- 吉祥寺の展覧会を見学した後に参考にしてもらう観光情報
の3つ。
Google Glassのこめかみ部分にあるTouchpadをなぞると各情報の項目が表示され、タップするとテキストや写真などが載った情報を読み進めることができます。
最初はちょっと見づらかったけど、Google Glassのレンズ部分が角度を変えることが可能で、調整すると見やすくなりました。
サービスにはgooが提供するニュースや技術を活用。
ちゃんと文字や写真、地図も見えて、これは実用化したら便利そう!そりゃ、バッテリーが1時間くらいしか持たないとかまだまだ課題はあるけど、なんか近い未来のサービスを体験することができました。
コンテンツとしては“こんな感じ”といった様子がわかるレベルで、まだサービスにはなっていませんが、少なからずNTTレゾナントがやりたい地域情報の配信はわかりました。
ぶっちゃけ今の段階では使っても使わなくてもいいモノですが、いろいろと内容を濃くしていってもらい、役立つモノ・楽しいモノになっていくといいな~と感じました。
どうなる?ウェアラブルデバイス
今回はなかなか簡単には手に入らないGoogle Glassと実験的なサービスを体験させていただきました。こういう貴重な体験って本当に嬉しいです!改めて、NTTレゾナントさんありがとうございました。
さて、ウェアラブルデバイスと対応サービスについてはメガネ型よりも腕時計型の方が実用性が高いかな~と思っています。いくつか試させてもらったスマートウォッチは健康管理寄りになっているものの、それでも今までにない便利な端末ですし、特に常にネットにつながっていなくても使用できる点が強みかと。
一方、メガネ型デバイスだって、今後さらなる技術の進歩やとんでもないアイディアによってもっともっと素晴らしいものになるはず。いつになるかはわかりませんが、今回体験させてもらったようにNTTレゾナントのような企業がそれを実現してくれると思います。そう期待できる体験でした!
「オレガジェット」の岡部さんと「明日やります」の奥野さんもGoogle Glassに夢中でしたよ!