日本アフィリエイト協議会がまとめた調査結果によると、2014年のアフィリエイト(成果報酬型広告)で月に3万円以上の報酬を得ている人は全体の3.2%なんだそうです。
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前年は2.4%だったので、やや増加したことになります。
でも、報酬が月3万円以上なのは1,000人中たった32人ということですから、ぜんぜん少ないでしょう。
僕は日本アフィリエイト協議会が毎年この時期に開催している「本気でアフィリエイトを学ぶ会」というイベントに3回連続参加しているんですが、2014年はいつもと違いました。
パネル・ディスカッションで僕がパネラーとして皆さんの前で話すことになったからです。
「本気でアフィリエイトを学ぶ会2014」は12月18日(木)の昼間に行われました。会場にはアフィリエイト初心者の方からトップアフィリエイターさん、ASPやECサイトの中の人まで、200人ほどの来場者でほぼ満席。
おそらくアフィリエイターさんの中では僕のことを知ってる人なんてほとんどいないでしょう。しかし、何か1つは皆さんの役に立てるといいな~と思い、一応はブログのアフィリエイトで生活している身として、ブロガーという立場で話させてもらいました。
今回のこの記事は僕が「本気アフィ会」で話したことの中からより深く伝えておきたいことと、改めて思ったことなどを書いたものです。
アフィリエイトをやってて残念に感じていること
ブロガー向けのイベントであれば、「ブログをやってて良かったこと・悪かったこと」なんていう質問があるでしょう。しかし、この会はアフィリエイトありきなので質問は当然アフィリエイトに関するものでした。
僕はアフィリエイトをやってて良かったと思うことが多いんですが、ここでは残念だと感じていることについてお話したいと思います。
アフィリエイトはステマじゃない
僕がアフィリエイトをやっていて残念だと感じているのは、まだまだアフィリエイト=ステマだと思ってる人がたくさんいることです。これは昔からWeb業界にいる人や僕なんかよりもずっと前からブログをやっている人も勘違いしてたりします。
アフィリエイトはあくまでも成果報酬型広告。広告に対して何かアクションがない限りは報酬につながらない広告手法です。
あなたがある商品のアフィリエイト付きリンクを貼って、僕がそのリンクを経由して購入や契約をしたら、あなたに料金の数%や一定額の報酬が支払われる仕組みです。
一方のステマ(ステルス・マーケティング)はその名の通り、広告であることすらわからない水面下で行われる紹介方法です。広告記事なのに広告記事であることをわからなくしているのがステマに当たります。
複数の芸能人が一斉に同じ商品をブログで紹介しているのを見たことがあるでしょう?あれは水面下で企業が芸能人に商品の紹介を頼んで提供したものだったのですが、芸能人は企業から貰ったものなのに自分が購入したかのように書いていることが問題になりました。これがステマです。
勘違いされないために
モノをあげたり・貰ったり、レビューを依頼する・されること自体は問題ではありません。
ステマはお金やモノの提供があったにもかかわらずその事実を明らかにしないがために、読者の誤認につながる可能性があるからダメなのです。
提供を受けたら、しっかりそれを明記しておく。このあたりは信用・信頼に深く関わるところでしょう。さもないと、自分で購入したものまでも提供品だと誤解されることにもなり兼ねません。
アフィリエイトが嫌われる要因
では、アフィリエイトはどうなのか。
アフィリエイト広告にだって悪い紹介方法があります。記事に嘘の内容を記載してリンクを踏ませようとするのはいけないことです。
使ってみて使い勝手が悪いと感じた製品なのに、報酬につなげたい思いからめちゃくちゃ褒めてアフィリエイトリンク経由で読者に買わせようというのはアウト。購入した読者は製品を手にしてから「え?このブログで褒めていたから買ったのに」とガッカリするはずです。
このような残念な手法を使う人は「アフィ厨」なんて言われ、アフィリエイトそのものが悪みたいな存在になってしまうのです。アフィリエイトをする人が増えていると言われていますが、はっきり言ってアフィリエイトの印象って悪いですもんね。
無理矢理褒めたいのはわかります。わかりますよ。「この製品良い!すげぇ使える!」って表現しないと普通は売れないと思うでしょうからね。。。
しかし、一度信用を失えば次からは売上がなくなるでしょうし、それこそブログそのものが読まれなくなります。
レビューでダメと書くことは読者にも企業のためにもなる
報酬が高単価だからって、悪魔に魂を売ってはいけない。ダメなところはダメ、良いところは良いと褒めるのがレビューなはずです。「クチコミ」のキーワードで検索する読者が多いように、読者は正直な感想を期待しているんです。
ダメなものをダメと言えば、製品を作っている企業や製作者は傷つくかもしれません。でも、それは紛れもない事実。
もし、ダメと言って何か報復があるようであれば、言論の自由はどこにあるんでしょう。
発想を変えてみてください。レビュー記事のなかで、その製品の何がダメだったのかを指摘することは、企業や製作者にとってはフィードバックして欲しい情報のはず。そして、きっと次回作で改善し、良いモノを作ってくれるはずです。
そうしたら、そのときに「新製品はここが良くなった!」と評価すればいい。悪い点を指摘したらちゃんと直してくれた、という声は企業や製作者の再評価につながるでしょう。
正直なアフィリエイトを心がけよう!
長くなりましたが、そもそもマーケティング手法と広告商品がごっちゃになってること自体が面倒臭いんですけど、広告であるとわからない記事がステマというマーケティング手法。そして、リンクを貼る・売れる・成果につながることで報酬を得られる広告がアフィリエイトです。
最終的にはそれを見た読者が幸せになることが大切です。
ルールを守り、正しい情報を提供し、それが読者にとって有益な情報となれば、成果につながるでしょう。
広告主(企業)もASP(代理店)もアフィリエイターも購入者も4者がハッピーなれる広告って、そうそうないと思います。
以上が僕がアフィリエイトをやり始めてからこの短い期間に感じた、多くの人が誤解して残念だと思っていることです。アフィリエイトはステマとは違うってことだけを覚えておいてほしいです。
あと、情報商材をやってる人は超クソです。
自分のキャパを超えたモノを紹介しない
アフィリエイトとステマの違いを説明するのに随分と文量を割いてしまったので、あとは簡単に書こうと思います(^_^;)
どうして稼げない人が多いのか
アフィリエイトで成功していない人、例えば、月に1,000円以下の人はあきらかに成功していないとすると、たぶん、アフィリエイトを無理してやっているからだと思います。あ、Google AdSenseは除きますよ。ぜんぜん性質が違いますから。
アフィリエイトを無理しているというのは、自分の知らないジャンルを紹介し、キャパシティを超えた領域を紹介していることが挙げられます。得意じゃないものをそもそも説明できませんから、記事にするのってめちゃくちゃ疲れると思います。
知らないことを商売にできるはずがない
では、どうして無理している人が多いのでしょうか。それは難しいジャンルの方が単価が高い場合があるからです。
例えば、カードローンとか看護師の転職サービスとか、普通の人がなかなか体験しないジャンルはアフィリエイト報酬が高かったりします。
でも、アフィリエイトでぜんぜん報酬を得られていない人は体験したことがないから具体的な記事を書けない。読者は具体的な内容や感想を知りたいはずなのに、それをあなたは書けないわけです。普段コーヒーを飲まない人がコーヒーを勧めてたら、誰がそのコーヒーの良さを理解できますか?
そんな人が書いた記事から契約につながるはずないですよね。
好きは最強の武器になる
アフィリエイトは自分の身の丈にあった商品を紹介すべきです。
旅行に毎月行くくらい旅行好きなら、交通手段とホテルや地元の居酒屋、お土産などを記事に書けるでしょう。すなわち、飛行機のチケット、ホテルの宿泊予約、飲食店の予約サービス、お取り寄せグルメ、これらはすべてアフィリエイトにできます。僕の口癖なんですけど、「アフィリエイト広告は探せばいくらでもあるんです」。
自分の趣味、仕事、生活、家族、そういった当たり前に日々過ごしている中からヒントはたくさん見つけることができます。
何が言いたいかというと、一番得意なもの・一番良く知っているものはそれがあなたにとっての一番の武器になるはず。それをアフィリエイトにつなげればいいんです。
誰でもできることじゃないけど、努力なしには成功できない
自分は決してアフィリエイトで大儲けしているとは思っていませんのでそんなに大きなことを言える柄ではありませんが、アフィリエイトはノーリスクだし失敗しても怖くありません。根気よく続けることが大事だと思います。
いきなり最初から大儲けした人の例はごく稀にありますが、スーパーアフィリエイターはそんなラッキーな人間ばかりじゃありません。みんな、今までずっと失敗と成功を繰り返し、常に試行錯誤しているんです。
アフィリエイトはすべての人に勧められるものじゃありません。楽して稼げるっていうのは幻想です。僕はサラリーマンを辞めて2年以上これで生活できていますが、記事を書き続ける努力をしたり、運とか良い出会いがあったから。自分1人では絶対に挫折していたでしょう。そして、今もたくさんの人に支えてもらっています。
僕はこれからも付き合っていくであろうアフィリエイト業界の健全な発展を願いたいと思います。
今回の記事では「本気でアフィリエイトを学ぶ会2014」で話した内容にいろいろ付け加えて書いてみたのですが、これらのメッセージが1人でも多くの方に届いたら嬉しいです。