一般的なサラリーマンやOLなど企業で働く人のなかで“複業”(もうひとつの収入源)が広がりつつあるなか、ブログで生計を立てている僕はブログやネット販売で稼ぎたいという人が増えている空気感をヒシヒシと感じています。
2017年7月20日には「個人の働き方改革トークセッション」と題したイベントがファンコミュニケーションズの社内で開催されました。企業勤めや農業、育児などをしながら“複業”としてアフィリエイトで収入を得て、自分らしい働き方・暮らし方を実現している4名がゲストに登壇。非常に興味深いお話を聞くことができました。
登壇した4人のプロフィールをまとめますと、(写真右から)金銭面でも精神面でも豊かな生活をしたいとの想いから農業と複数サイトによるアフィリエイトを実践している舛洋介さん。本業である会社員をしながら二足のわらじで格安スマホのアフィリエイトサイトを運営する北村康之さん。海外経験を経て台湾へ移住してからアフィリエイトに本腰を入れて生活している前原和裕さん。育児の時間と会社勤めの時間が厳しくてWebデザインのフリーランスに転職後、コスメ系のアフィリエイトを複業にしているMIYUKIさん、です。(写真一番左はファンコミュニケーションズの司会の清本さん)
二足のわらじならではの時間の使い方
“複業”とはいえ、みなさんは普段の仕事とアフィリエイトの作業はどのような時間分けをしているのでしょうか。
舛さんは農作業を楽しむ一方で、すっかり記事を書くことに飽きてしまったそうで、現在ではアフィリエイトの作業は多くて2時間ほど。執筆はほとんど外注しています。運営サイト数は8サイト。
北村さんは18時までは本業の仕事があるため、帰宅後の3時間程度に作業を行っています。また、出社前にはリサーチに時間をかけているとのこと。メインに動いているサイト数は2つだそうです。
続いて、前原さんは“複業”というかブログで生活している人なんですけど、それでも作業時間は1日4~5時間程度。メインのブログのほか、旅行のアフィサイトも手掛け始めたとのこと。
MIYUKIさんはWebデザインの仕事に2時間ほどかけ、あとは2時間~5時間をアフィリエイトに費やしています。コスメのサイトはかなり大規模だそうで、そのほかには数十もの小規模サイトを持っているとのこと。
4名とも時間に縛られず、自分のやりたいときにガッと作業しているようです。個別のPV数はあえて当ブログではご紹介しませんが、みなさん月10万PV~50万PVあるそうですのでかなり人気サイトと言えそう。
すぐ成果は出ない!続ければ本業より収益が増える可能性も
いくら人気サイトとはいえ、いきなり爆発的に収益が伸びたり、PVが急上昇することはそうありません。では、アフィリエイトを開始した時期と収益が出るようになった期間はどのくらいだったのでしょうか。
舛さんは2008年8月にアフィリエイト開始。PPCを利用し、育毛剤のアフィリエイトを始めてから3ヶ月後には数百万円を稼げたそうです。しかし、5年くらいは不安定な収入だったんだとか。
北村さんは2012年ごろに参入。2015年7月に格安スマホのアフィリエイトサイトを立ち上げ、10月に初報酬を獲得しました。
前原さんはわりと最近で、2015年6月ごろに台湾に移住してからアフィリエイトに本腰を入れ始めました。稼いでから行動するのではなく、先にやりたいことをやって自分を追い込んでから収益化につなげるスタイル。
MIYUKIさんは開始して3ヶ月ほどで収益が出るようになったそうです。コスメのレビューでコツコツ記事を上げていったとのこと。今ではフリーランスでやっているWebデザインの収入よりも、アフィリエイトの収入の方が上回っています。
ブログやアフィリエイトに限らずどんなことでも同様だと思いますが、成果ってすぐには出ないんですよね。努力して続けて、手応えを掴んで、また改善して。やっぱり苦労しながらも続けることが大事と言えます。
行動と続けることが成功のカギ
“複業”ではなく、今の仕事を辞めて転職や新たに独立する方法もあります。しかし、32歳でサラリーマンを辞めた僕の気持ちとしては、たとえ新卒の会社員でもバイトで入ったばかりの店員でも、絶対にすぐには辞めてほしくない。今やってる仕事を他人に教えられるくらいまでは続けてほしいです。お客さんからお金をいただくほどの価値を提供するのが仕事なのだから、そのくらい長くやってみないとわからないものでしょう。始めるのも辞めるのも簡単だけど、一番難しいのは続けることなんですね。
仕事や育児をやり、アフィリエイトでも努力し続けて結果を生んだ4人は本当に努力家だと思います。逆境をバネにして不満のある環境から抜け出そうと“複業”で努力をしたのが彼ら4人というわけです。金銭的な話だけでなく、自分にあった働き方は自分の生活をも豊かにします。
上司が~、会社が~、とぶつぶつ文句を言うばかりで打開策を実行しないのは非常にもったいないかなと思います。僕もサラリーマンのときはよく上司の悪口を言っていましたが、今になって笑い話にできるのはその環境から抜け出した自分がいるから。ブログの執筆作業はストレスのハケ口となり、アフィリエイトはさらなる収益源となりました。そして、運良く2012年に独立してからはより自分に合った生活を送れています。
最後に、前原さんが参加者に送ったメッセージが印象的でした。
「会社員だけをやってると視野が狭くなるので、少しレールから外れてみると良い稼ぎ方を見つけられる可能性があります。今日のようなイベントに参加することも大事なんですよ」
もし、あなたが今の仕事に不満を持っているのなら、普段とちょっと違う行動や体験をしてみると自分にとって何らかの刺激となるはずです。その刺激を単なる刺激で終わらせず、それをきっかけとして自分らしい生き方を実現するために一歩踏み出してほしいと思います。