「スーパーマリオの俺」が大雪のステージに挑んでみた

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世の中にはボツになったさまざまなゲーム作品がある。
ドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー、ゼルダの伝説、ロックマン、くにおくん。企画には挙がったものの開発途中でボツになったスピンオフ作品やコラボ作品も多いという。

密かに開発されていた「実写版スーパーマリオ」もボツになったゲーム作品の１つ。

今回、め～んずスタジオのスタッフが総力を挙げて探したところ、その実写版スーパーマリオの貴重なVTRを入手することに成功。
見てみると、雪の中をプレイするゲームのようだ。我々はこれを“スノーマリオ”と呼ぶことにした。

そんなスノーマリオの活躍をめ～んずスタジオの読者にだけお見せすることにしよう。

『スノーマリオが大雪のステージに挑む！』

てれっててれってって♪

「あわわ、すごい雪じゃないか！」

「でも、ピーチ姫を助けるためにも行かなくちゃ。ふゅーいごー！！」

ズボッ

いきなり雪にハマる俺。

「くっ！このままじゃ凍死してしまう。よ、よし。日陰で干しておいた保存用のスーパーキノコを食べて、パワーアップだ！」

パクっ。もぐもぐ。

トゥルトゥルトゥルッ

シャキーン

説明しよう。スーパーキノコで巨大化したマリオは難なく雪から抜け出すことができたのだ。

「あれは何だ！？いかにも怪しい床だな・・・。調べてみるか。」

俺はマリオ。世間ではちょいと有名な配管工だけど、ほんとはブロガーだったりするんだぜ。おっと、これは秘密な。

珍しく雪が降ったここキノコワールドで怪しい床を発見した俺は、凄まじい猛吹雪の中でも容赦なく攻撃を仕掛けてくるクリボーやノコノコを見事にかわし、Ｂダッシュでうまくステージを進むことができた。
ちなみに、この寒さのせいでファイアーフラワーは咲いていなかったが、俺はお花が趣味ってわけじゃないぜ。趣味は貨幣集めだ。

「ふぅ。コインが少ないステージだぜ。」

足場の悪いステージも中盤。ようやく例の床に辿り着いたものの、特に怪しい箇所は見当たらず。

そんなときに、背後から聞き覚えのある大きな声が！

「ガッハッハッハッハ！」

しかし、振り向いたときには遅かった。
得意のジャンプでかわすスキもなく、衝撃波が襲いかかる。

「うわぁぁぁ！！」

ばたりっ

「くっくっく・・・。これはほんの挨拶だ！お前はもうそこでゲームオーバーとなるのだよ！」

クッパだ。

最初からピーチ姫をさらったのはヤツに違いないと思ってはいたが、いきなり1-1で現れるとは。相当、今作のストーリーには予算がなかったんだろう。

大丈夫だ。
俺はだいたい３人いる。すぐにゲームオーバーになるはずがない。

「くっ。どこにいる！姿を現せ！！」

膝をついて立ち上がる。
そして、周りの様子に気を取られているときだった。

ゴゴゴゴゴ・・・・

突如、床が揺れ出したのだ！

「しまった、アレか！これは上に乗ると数秒後に落ちる床だったのか！！」

一刻の猶予もない。ここから陸へ早く飛び移らねば。

助走をつけてジャンプ

ぴょーん

「ぐあぁぁぁぁぁぁぁ～！！」

わずかに届かずに、川の中へ落ちてしまう俺。

・・・またここからか！

気づいたときには再び落ちる床のシーンからだった。
ヤバイ。すぐにまたこの床は揺れ出して落ちる。

「くっ。早くここから脱出しないと！たぶん俺はもう３人目のはず。あとがない！」

ダメだ。逃げるしかない！
わ～ん！

「いいかクッパ、絶対にピーチ姫を取り戻してやるからな！次の1-2も1-3もクリアして、お前のアジトまで攻めこんでやる！」

こうして俺は1-1が単なるプロローグに過ぎなかったことに気付き、弟のルイージとヨッシーを引き連れてクッパの城を目指すことになった。
何度も出てくるクッパの分身と戦うのはもう慣れっこさ。だいたい踏んづけてれば倒せる。

おいおい、心配しないでくれよ。新しいハードが不調だとしても俺はどんな舞台だってやっていけるんだから。また会おうぜ、相棒。

ーー開発途中だったこの作品が収められてたのはここまでだった。
今後もマリオの活躍が見たいと思いつつも、「実写である必要はないな～」と感じたのは我々だけじゃないかもしれない。

【Caution!!】内容はすべてフィクションです

寒さ防止のためマリオの衣装の下にはずいぶん着込んだんだけど、それでも寒かったです。あと一眼レフカメラとレンズ２台を使用する際には雪や水滴に気をつけようと、ビニール袋で包み、ほぼ100％濡れないようにしっかり準備しました。
雪の中での撮影は寒さや滑る可能性、濡れてカメラを破損するおそれもあるので十分注意してください。