投稿:ちょー

バカだ少年記…飼育小屋奮闘記その4「白の狂乱」

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こんにちは。さて、次回の予告どおり今回はニワトリ達の話をしよう。メン達には以前話した事があったと思うが、まあ更に細かいところを付け足した感じなんで読んでみてもいいかもしれない。

セキセイインコが飼育小屋に送られて来た時に、三羽のひよこも一緒だった。実に可愛い感じで、一躍飼育小屋のアイドルだったのだが、半年がたつ頃には次第に凶暴さを発揮しだしていた。そしてヤツらの世話が可能なのは限られた数人だけになっていた。鳥小屋は正に某世紀末ばりな様相を呈していたのである。

やはりあまりにもの可愛いさに、甘やかせ過ぎたせいだったのだろうか。さらには次第に大きくなったヤツらを怖がってしまった(特に女の子達が)ために、ヤツらが自分たちの方が立場が上だと考えるようになったのか。例えるなら、調子に乗って不良になったまま「オレ、最強」なんて言ってしまう程頭が悪い大人になってしまった感じだろうか。いずれにせよ、こうしてヤツらと俺達の飼育という名の闘争が始まったわけである。

まず幸いだったのが、セキセイインコ達が生活の場を屋根裏に移していた事だ。しかもセキセイインコ達はなかなか利口で、俺達が危害をくわえない事がわかるとやたらと逃げ回らなくなった。そのため餌と水の容器を鳥小屋の外に置いても大丈夫になったのだ。つまり、ニワトリ達と闘争する人間以外が鳥小屋に入る必要はなくなったのである。なんと言うか「怪我の功名」とはこういう事なのだろうか。

これにより、鳥小屋ではヤツらにのみ注意を集中する事が可能になった。しかし凶暴になったといっても、所詮ひよこが大きくなっただけの、鶏冠(とさか)もまだ立たない未熟者である。突っつかれても正直たいして痛くなく、突っつかれるのもせいぜい膝小僧までである。まあこれはあくまでニワトリの世話を任された俺達の考えであって、世話を怖がる人達にとっては十分脅威だった。

そんな感じでしばらくは問題無く闘争の日々は過ぎていった。しかしそれは長くは続かなかったのである。何故なら、ヤツらの成長は俺達の想像を超えていたのである。

長くなったのでここでいったん区切ることにする。毎度長くなって申し訳ないm(_ _)m

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