先日、ついにその全貌が明らかとなったソニー「VAIO X」。
1円玉の直径よりも薄く、iPhoneよりもわずかに厚い程度と、非常に薄いこの新ノートPCは、果たしてその性能はどうなのか。
公式サイトのスペック値やニュースサイトの記事を見ただけじゃわからない。
それを解決するべく、僕は幕張メッセで開催された「CEATEC JAPAN 2009」と、東京・銀座のソニービルに行って調べてきました!!
って、CEATECは想像を超える量の人!!
ソニーのブースはCEATECの中で1番の混雑を見せていました。
もちろん、この「VAIO X」なんて触ることもできない状態。
話題の「3D液晶テレビ」が紹介されるステージは通路を半分ふさぐほど人が溢れ、240コマの映像体験シアターも長蛇の列ができていました。
ということで、僕はCEATECでの「VAIO X」体験は早々に諦め、ひととおりCEATECを満喫してから「VAIO X」が展示されている東京・銀座のソニービルに向かうことにしたのです。(ソニービルは19時まで開館している)
幕張メッセから銀座のソニービルにやってきたのは18時15分ごろ。
混雑はしていないものの、それでも5~6台ある「VAIO X」の実機、3台のモックには黒い人だかりができていました。
■まずは、その「薄さ」を確認
。。。薄い!!
USBコネクタってこんなに厚かったっけ?と思うくらい本体が薄いのです!!
では、みなさん、
iPhoneをお持ちの方は、お手元にご用意ください。
よろしいですか?
はい!
iPhoneと比べても、ほとんど同じ!!
数値の比較でも
- 「Apple iPhone 3G/3GS」 … 12.3mm
- 「ソニー VAIO X」 … 約13.9mm
- 「パナソニック レッツノート CF-R8」 … 29.4mm(最薄部)~42.5mm(最厚部)
と、iPhoneとは約1.6mmほど厚いだけ。レッツノートとは比べ物にならないほど薄い!本当に薄いんです!!
この薄さ、フルフラットでLバッテリーを搭載し、重要もわずか765gしかない!!これで約10時間も駆動できるというのだから、ただただ驚くばかりです!!
さらに、Xバッテリーを別途購入(2万4800円)すれば最大20.5時間もの長時間駆動が可能です!丸1日バッテリーだけで過ごせます!!
(Xバッテリー装着時はフルフラットではなく、最厚部が31.7mmに、重要は1045gとなる)
次は動画でご確認いただきましょう。
おもむろに液晶を片手で開きましたが、「VAIO T」と同様にこんなに薄くても頑丈で全然大丈夫でした。(もし、ここで壊したら泣いていましたが。。。)
しかし、ソニーでは150kgもの平面加圧振動テストをクリアするなど、実際に手に持ってみればわかると思いますが、全く貧弱な感触はありません。
■シャットダウン・電源ONにかかる時間
10月22日に発売の「VAIO X」と同日にリリースされるマイクロソフトの新OS「Windows 7」を搭載。「Windows Vista」はめちゃめちゃ動作が重くて不評でしたが、この秋に発売されるVAIO全シリーズは「Windows 7」です。
「Windows 7」は作業中の負荷が小さく、高性能なCPUや少なめのメモリでも比較的快適に動作することがすでに数々のPC雑誌やニュースサイトにて検証結果が出されています。
では、肝心のシャットダウン(電源OFF)に要する時間、そして、電源スイッチを入れてから起動するまでの時間はどうなのか。ここも気になるポイントでしょう。
それならば!!
と、こちらもソニービルのお姉さんから快諾をいただき、テストしました!
その結果、
約37秒でシャットダウン(電源OFF)が完了。
その後、電源スイッチを押してからは約1分で起動が完了しました。速いです!
これは Core 2 Duo や Core i7 などのもっと高性能なCPUならさらに高速になるでしょう。HDDに代わり高速のSSDを搭載しているものの、CPUには低速のAtom搭載の「VAIO X」でこのスピードなんですからね~。OSについても、Vista から Windows 7 の乗り換え価値は十分にあると思います。
■HD動画の再生は?
「VAIO X」のCPUは非力なAtomですが、Windows 7 の動画再生支援機能によってHD動画(ハイビジョン)も問題なくスムーズな再生が可能。
これはWindows 7 に最初から入っていたサンプル動画ですがプロパティで確認したところ、1280×720のHD(ハイビジョン)サイズ、ビットレートも約6Mbps、約29fpsのHD動画です。
再生してご覧いただければわかりますが、まったくカクカクとコマ落ちすることもなく、HD動画でも非常にスムーズに再生できます!
テストに使ったサンプルHD動画のプロパティ
■店頭で買ってはいけない理由
10月22日に発売となるこの「VAIO X」ですが、家電量販店などでの販売価格は「VPCX118KJ/B」が11万円前後、Office Personal 2007プリインストールの「VPCX119KJ/B」が13万円前後となる予定です。
ところが、店頭で買ってはいけません。
その理由は2つあります。
1つ目は、値段。
店頭販売モデルはAtom Z540(1.86GHz)、SSD 64GB を搭載して上記の値段なのですが、
ソニースタイル内の「VAIO Style」なら様々なカスタマイズが可能で、Atom Z550(2GHz)、Atom Z530(1.6GHz)、SSDも64GB、128GB、256GBなど自分の予算に合ったが選択できます。
「VAIO Style」で一番安い構成で購入した場合、価格はわずか89,800円!(10月11日時点)
店頭販売モデルの11万円という価格と比べてぜんぜん安いですよね!!
2つ目は、SSDの中身。
店頭販売モデルでは64GBのSSDが搭載されているのですが、これはUltra ATA 接続。ところが、128GBと256GBのSSDはSerial ATA接続。「VAIO X」に搭載のIntelチップセットはUltra ATA/100 のIDEインタフェースなので、Serial ATAでも本来の性能を発揮できないのですが、それでもSerial ATAの方が高速。それは、肝心なSSDの中身のが違うんです。
128GBと256GBはサムスン製SSDを使用しており、速度が高速化されます。64GBのSSDと比べて約6割も速い!!
つまり、店頭で買ってしまうと、転送速度の遅い64GBのSSDが搭載されており、VAIO Styleで買えば128GBと256GBの高速・大容量なSSDが選べるわけです。これは容量が大きいだけでなく、大きなポイントとなるでしょうね。
■お買い得なカスタマイズを!
ここで、僕のおすすめするカスタマイズ例をご紹介!
CPUをAtom Z550(2GHz)に、SSDを128GBに、バッテリーをLバッテリーに。
変更はこれだけ。カスタマイズ後の価格は11万2800円です。
店頭モデル価格(11万円)に3000円上乗せするだけでCPUとSSDを1ランクアップできます!これがオンライン注文の強みですね!!
ちなみに、店頭販売モデルは最初からLバッテリーですが、VAIO Styleだと初期選択はSバッテリー(5時間駆動)になってるのでLバッテリー(10時間駆動)に変更したんです。
もし、予算に余裕があるのなら、
CPUをAtom Z550(2GHz)に、SSDを128GBに、カラーをプレミアムカーボンに、Bluetooth機能を搭載に、バッテリーをLバッテリー&Xバッテリーに。
お値段は14万4800円と少々高くなりますが、単品でXバッテリーを買うよりも4800円も安くなるので、最初からXバッテリーの購入を考えている人はLバッテリー&Xバッテリーのセットがお得です。
【自分好みのカスタマイズはこちらから】
■最後に
モバイルノートPCって、軽いのは当然です。もう、1kgを下回る軽量なノートは珍しくない時代ですよね。
ですが、軽くても本体が40mmもあるようなノートPCは分厚くてバッグに入れるのも邪魔になるし、僕に言わせればまったくモバイルマシンじゃないです。
この「VAIO X」は本当に薄く、軽く、そして、超長時間のバッテリー駆動が可能。堅牢性にも優れ、インターフェイスに一切の妥協もありません。なにより、この「VAIO X」こそが常に一緒にいられるモバイルマシンだと強く感じます。
※10月20日よりオンライン注文が可能(メール登録で19日より注文可能に)