日本通信がドコモ回線を使えるmicroSIMカードを発売、という発表が話題になっています。
簡単に説明すると、
・microSIMなのでiPhone4やiPadで使用可能(SIMロックのないもの)
・低価格
・エリアの広いドコモの電波が使える
というのが特徴。
現在、日本で販売されているiPhone4やiPadで3G回線を使おうとすると、ソフトバンクモバイルとの契約が必要です。iPhoneをJailbreakしてSIMロックを解除し、ドコモなどソフトバンクモバイル以外のSIMを使えるようにするという裏技もありますが、Appleの保証外なので非現実的です。
当然のことながら、今回の日本通信が販売するmicroSIMも、国内のSIMロックのかかったiPhone4やiPadでは使用することができません。使用するには、海外の一部の国で販売されているSIMロックのかかっていないiPhone4やiPadでなければなりません。もしくは、先程述べたJailbreakした端末ですね。
何が言いたいかというと、海外で買った物か、保証がないiPhone4やiPadでしか今回の日本通信のmicroSIMは使用できないということです。
また、日本通信側はどのくらいの通信速度でこのサービスを提供するのかまだハッキリと発表していません。
300kbps以上の速度が出るようにする、のような一部情報も流れていますが、かなり怪しいところです。
なぜ、怪しいかというと、
日本通信はドコモから通信速度の制限を受けて回線を借りるかわりに月額3000円程度と低価格でモバイルインターネットやり放題を実現しているからです。
もし、現在の通信速度の上限である300kbpsから引き上げるとなると、この低価格での提供という部分が引っかかってきます。
つまりは、値段だけ先に発表した同社は今さらかの値段を変更することはできないでしょうし、現在の300kbpsという速度を上回る速さでのサービス提供は難しいと考えます。もし実現できても、ごくわずかな上乗せでしょう。
ちなみに、ソフトバンクモバイルは地方では300kbpsよりも遅いことが多いですが、首都圏では2Mbps(約2000kbps)以上の速度が出たりします。
それと、勘違いしている消費者もいるようですが、ドコモからiPhoneが発売されるわけではありません。
まとめると、
日本通信のmicroSIMカードは確かに安い価格が魅力だけど、それを利用するためには入手しづらい海外版のiPhone4やiPadが必要であり、通信速度もけして速いとはいえないレベルであるということです。
日本通信のmicroSIMカードはドコモの電波でiPhoneを使える!というのはとても魅力的ですが、上記のポイントを押さえつつ、しっかり理解した上で買うか買わないかを決めるようにしましょう。
*なお、この記事はiPhoneアプリ「LDblog ver2.0 β版」で作成しました。