10月12日、「モバゲータウン」でおなじみのディー・エヌ・エーが、米国のngmoco社を11月9日付で買収すると発表しました。
米ngmoco社は17本のiPhoneアプリが App Store でTop10入りし、累計ダウンロード数が5000万以上を誇る業界トップクラスのスマートフォン向けアプリ開発企業です。
買収金額は4億0300ドル(約342億円)。
具体的には、合計3億0300ドル(約257億円)相当のディー・エヌ・エー普通株式、新株予約権と現金(クロージング対価)、また、合計最大1億ドル(約85億円)相当のディー・エヌ・エー普通株式(最大107万0535株)、新株予約権と現金(アーンアウト対価)です。
また、ディー・エヌ・エーは米ngmoco社の買収資金の調達方法として、500万6210株の第三者割当増資を実施します。なお、2010年8月31日現在のディー・エヌ・エーの現預金は342億円あり、現金での支出にはこの資金でまかないます。新株予約権の行使により交付される普通株式とアーンアウト対価として交付される普通株式(合計最大で288万8070株)は自己株式(2010年10月12日現在337万0861株)の処分により充当する予定となっています。
ディー・エヌ・エーの発表によると、米ngmoco社には以下の強みがあり、また、ディー・エヌ・エーは米ngmoco社を買収することによって以下のような相乗効果があるとしています。
■他社開発ゲームも擁するソーシャルゲームプラットフォーム「plus+Network」を提供 →DeNA(投資先含む)のゲーム投入によりplus+Networkのゲームラインナップ拡大
→コミュニティ運営ノウハウや機能の相互注入
■ゲームデベロッパー向け、X-device( iOSとAndroid)ゲーム開発エンジン「ngGame」(仮称)→ngGameをモバゲーオープンプラットフォームに実装することにより、世界中のゲームデベロッパーが、X.deviceに加えて、X.borderを更にスピーディに実現できる
→モバゲータウン、plus+Networkのサードパーティゲームラインナップが大幅に拡充
■業界トップクラスの、スマートフォン向けゲーム開発・運営力
→モバゲーにおけるゲームのラインナップ拡充
→課金ノウハウの相互注入
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つい最近までベンチャー企業の色が強かったディー・エヌ・エーですが、ここぞとばかりに企業買収を行い、凄まじいスピードでソーシャルゲームを強化しています。
モバゲーやGREEの勢いは止まらず、ゲーム業界もただのケータイ電話ゲームとバカにできなくなり、カプコンやナムコなど大手ゲームメーカーもソーシャルゲームに参入しました。もはや、モバゲーやGREEは任天堂やソニーといったこれまでのゲームハード企業を脅かす存在になるまで成長していると思います。
今後、ゲームはもっと新しい形に変化していくでしょう。ゲームは僕たちをどのようにして楽しませてくれるのでしょうか。まだ名の知れないどこかの企業や個人が、アッと驚かしてくれるような新しいゲームの仕組みを誕生させることに、僕は期待したいと思います。
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