ゲーム

3Dテレビの3Dじゃない使い方に感激!SCEはPS4でARダイナミックライティングを展示!「CEDEC 2014」

ページに含まれる広告から収益を得ることがあります

日本最大級のゲーム開発者向けイベント『CEDEC 2014(コンピューターエンターテイメントデベロッパーズカンファレンス)』がパシフィコ横浜で2014年9月2日~4日に開催。

僕は初日となった2日に軽く見てきたのですが、超大手企業の新技術から学生が研究中の珍しい技術まであって、ちょっと見て回るだけでもすっごく楽しかったんですよ!今回はその一部をご紹介したいと思います!

3Dテレビに2つの映像を映す – 神奈川工科大学

一番「おぉ!」と思ったものを最初にご紹介しちゃいますが、神奈川工科大学 白井研究室が出展していた「ExPixel(エクスピクセル)」。

学生で同研究室のエンジニアである國富さんに説明していただきました。

一般的な3D対応テレビに、このちょっと変わったフィルターの付いた虫眼鏡でのぞいてみると・・・

というように、QRコードが見える!え?何これすごい!

このフィルターを貼ったメガネで見てみると、下のように別の映像を見ることができます。

この仕掛けが単純だけど面白い!

3Dテレビに2種類の別々の映像を流し、肉眼で直視した場合と偏光フィルターを通して見た場合とで別の映像が見られる仕組みになっているのです!
既存の3Dテレビで使え、偏光フィルターも特別なものじゃないので、ぜんぜんコストがかからないんだとか。

おそらく、動画の方がわかりやすいので6秒動画のVineでどうぞ↓

例えば、プレゼン資料の映像を流す際に、通常資料を日本語テキストにし、偏光フィルター付きのメガネで見ると英語テキストが見えるといった使い方もできる!この使用例はすでに富士通が実用しているそうです。

この原理を用いれば、ニコニコ動画を見るときなんかはこのメガネをかけているときだけコメントが見える、なんてことも!

また、「マリオカート」のようなレースゲームを2人でプレイするときに画面を分割する必要がなくなります。1Pはそのままフルサイズの画面でプレイ、2Pは偏光フィルター付きメガネを通じたフルサイズの画面でプレイ、っていうようにできる!すごいなぁ~!

棒状デバイスと曲面ディスプレイ – 東京電機大学

あと、なんとなく面白かったのが東京電機大学。松浦准教授が楽しそうに動かしているのは「Stick’n Roll」という展示。

曲面ディスプレイの上をバトンのように棒を回すことによって遊べるというデモです。この棒が入力デバイスになっていて、曲面ディスプレイ下に敷かれたセンサーで棒の金属部分を読み取り、画面に表示された風船を割るゲーム。

すっごく見た目は地味だけど、遊んでみるとなんかずっと棒を回し続けてしまう中毒性がある!ゲームセンター用の何か新しいゲームとして応用できそうな気がしたので取り上げてみました(笑)

Oculusで臨場感がハンパない! – Unity

そして、ゲーム会社なら知らない人はいないUnityさん。「Oculus Rift」を使ったユニティちゃんのLIVE映像をデモしていました。

Oculusを装着することで、右を向くとLIVE会場の右側の映像が見られるし、当然、上を向けばLIVE会場の天井が見えます。これで臨場感のある映像が楽しめるってわけ。

今回のCEDECでは全体を通じてこのOculusを使用した展示がやけに多く、ゲーム業界のバーチャルリアリティ・ヘッドマウントディスプレイ (VRHMD) に対する期待はデカいんだな~というのを実感しましたね。

現実の光でゲーム内の影を操る – ソニー・コンピュータエンタテインメント

ご存知、ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCE)も出展しています。
PS4にPlayStation Cameraを接続して使える新技術「ARダイナミックライティング」の展示です。

初音ミクの影に注目してください。

僕がリアルに持った懐中電灯の光をズラすと、リアルタイムで画面内にいる初音ミクの影の方向が変わりました!

これまではあくまでゲーム内の太陽やライトの光が差し込む角度に応じてキャラクターの影が映る程度でしたが、この「ARダイナミックライティング」の技術を用いると、現実の光でゲーム内の影を動かせるんです!

このデモでは僕が手に持った懐中電灯の光をPS4のカメラが読み取り、光に連動して画面内の初音ミクの影がリアルタイムで動いていました。

2Dスプライトアニメを簡単作成 – ウェブテクノロジ

ご招待してくれたウェブテクノロジの大和さん。イラストが描けなくてもマンガが作れちゃうソフトとして当ブログでも何度も紹介している、お馴染み「コミPo!」の会社さんです。いつもありがとうございます!

こちらは超簡単に2Dスプライトアニメーションが作成できるソフトの「OPTPiX SpriteStudio」!多くのゲームに採用されているツールですね!

コミPo! ~絵を描かなくてもポッとマンガがつくれちゃう!~ [ダウンロード]
ウェブテクノロジ・コム (2010-12-15)
売り上げランキング: 156

@asuka_xpの感想

クラウドやサーバー関連の展示もあり、今のゲーム開発には必要な技術やサービスの最先端が揃っている感じでした。僕はゲーム開発者ではないのでそのあたりは見てきませんでしたけど、読者さんの中にはまさにドンピシャな展示もあるかも!

会場がパシフィコ横浜(桜木町駅、みなとみらい駅)ということでちょっと遠いかもしれませんが、
9月4日(木)まで開催していますので、気になった方はぜひ行ってみてくださいね~!有料・無料で聞けるセミナーもありますよ!

【CEDEC 2014(コンピューターエンターテイメントデベロッパーズカンファレンス)】
期間:2014年9月2日~4日
入場料:1,500円~
(展示を見るだけなら最低料金でOK。セミナー内容により異なる)
会場:パシフィコ横浜・会議センター(アクセス

 → CEDEC 2014(コンピューターエンターテイメントデベロッパーズカンファレンス) 公式サイト

この記事が気に入ったら
いいね ! してね!

Twitter で