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東銀座「炙り場 ごち惣家」で極上の接客サービスと感動の山芋そうめんに出会う

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料理がどんなに美味しくても、店員の態度が悪かったら、そのお店には二度と行きたくはありません。逆に、スタッフが気持ち良く接客してくれたら料理の質が多少の弱くても、また行きたいと思うことはあります。

しかし、料理が美味しくて、店員の接客もすごく良いお店を東銀座で見つけました。今まで接客でこんなにも気持ちがいい思いをしたことはあっただろうか、と過去の記憶にはないほど素晴らしかったのです!ウチの奥さんが行きたいと言わなかったら絶対に知り得なかったであろうお店だったかも。

その店とは東銀座駅から近い、歌舞伎座すぐのところにある「炙り場 ごち惣家(ごちそうや)」です。

炙り場 ごち惣家 お店概要】
営業時間:月~金 17:30~05:00 / 土・祝 17:30~23:00
定休日:日曜日
住所:東京都中央区銀座5-14-14 サンリット銀座ビル2 B1(地図
アクセス:地下鉄日比谷線、都営浅草線東銀座駅 4番出口 徒歩1分
電話:03-6278-8814

つい引き込まれる接客の心地よさ

若いイケメンのお兄さんが席まで案内してくれまして、まず驚いたのがおしぼり。
いや、おしぼりなんて日本の飲食店なら当たり前だろうって話じゃなく、その種類に驚いたんです。

「温かいの、冷たいの、人肌があります!」

もう、掴みはバツグン。危うく人肌を頼むところでしたが、外が暑かったので冷たいおしぼりをオーダー。僕が女性だったらこのイケメン店員を前に人肌を頼んでしまっていたでしょう。

店を訪れたのは初めてかどうかを質問され、初めてであることを告げると、「お料理をぜひ説明させていただきたいので、少々お時間をちょうだいしてもいいですか?」と言うのでその通りに。

紙一枚に書かれた日替わりメニューと、レギュラーメニューをひと通り説明してくれて、その中から炭火で焼いているものや、二人客の場合にはハーフサイズにできて料金も半分にして出せるものなど、事細かく教えてくれました。

そのなんとも言えない不思議な雰囲気にスッと引きこまれ、最後までしっかりと説明を聞いてしまった僕。そのときから、このお店、この店員さんは何か違うなと感じたのです。

その後も、テーブルの上の様子を見て、「(この店の名物)さつま知覧どりのごて焼きはもう少しお時間が経ってからお持ちしますね。」と温かい料理を持ってきてくれるタイミングを計ってくれたり、気になっていた山芋のお通しはどうやって作っているのかなど、忙しい合間にも笑顔を絶やさず対応してくれるんです。

どの店も言えばやってくれることかもしれませんが、たった一度行っただけでこのお店が大好きになってしまうほど素晴らしい接客だったのですよ。一緒に行った奥さんも、このお店と店員さんを褒めてばかり。

そんな「ごち惣家」が出してくれるお料理はどんなものなのか。素晴らしい接客だけでなく、料理もとても美味しくて1つもハズレがない、僕にとってドンピシャな料理の数々でした。

山芋のそうめん

まずはお通しの「山芋のそうめん」。
インパクトがすごい。衝撃的ですよこれは。山芋なんですから。

黄身を溶かして麺つゆとよく混ぜてズズズッと!一瞬でいただきました。

「山芋のそうめん」の写真をアップしたらFacebookでたくさんのコメントが寄せられたので、店員さんに聞いてみました。すると、大根のつまを作る機械を使って作っているそうです。昔は手で切ってたんだとか。す、すごい。でも、山芋の質が大事で、水分が多いと作れないから意外と気を使うメニューのようですよ。常連さんはまずこの山芋のそうめんを楽しみに来てる人も。お店のオープン当初からあるんだそうですよ。山芋は消化を助けるので、胃に優しいというメッセージも込められているんだとか。

ごち惣家サラダ

「ごち惣家サラダ」(980円)は店の名前がついているだけあって、必ずオーダーしておきたいと思ったサラダです。
二人分を2つの皿に分けて持ってきてくれました。黒毛和牛のローストビーフが乗ったサラダで、オニオンソースがまたうまい。何よりローストビーフがローストビーフにあるまじき厚みになっていまして、非常に食べ応えがあり、満足度が高い。料理長さんが火入れにこだわっているそうで、このローストビーフはスタッフみんなも大好きなんだそうです。

また、肉を大量に仕入れたなかで余った部分も有効活用。ハヤシライスにソースとして使っているというお話もお伺いし、これはハヤシライスを頼まずにはいられない気分に!

刺身の盛り合わせ

次にやってきたのは「刺身の盛り合わせ」(日替り・小980円~)です。
ブリ系が好きな僕にとって、この勘八はメインにして食べたいくらい脂が乗ってておいしい。日本酒が良かったけど最近は日本酒が苦手になってしまったのが悔しいなぁ。珍しく、醤油をつけずにからしで食べてほしいと言う炙り〆サバ。そして、新鮮なメジマグロも素晴らしい!

さつま知覧どりのごて焼き

テーブルの進み具合を見て持ってきてもらったのが「さつま知覧どりのごて焼き」(980円)。ごち惣家の看板メニューと言っていい逸品です。
ゆっくり450日以上飼育して育てた親鶏の、後ろ手のモモ肉。鹿児島ではこうやってタタキにして食べると教えていただきました。骨のついた状態でテーブルに運ばれ、ここで店員さんに一口サイズに切り分けてもらいます。炭火でのレアな焼き加減が特徴で、外はコリッとしてて中はやわらかい食感がイイ。塩、コショウで香ばしく、これはヤバイ。白いご飯で食べたい!柚子胡椒でもおいしくいただきました。

鶏わさ

「鶏わさ」(680円)は黄身を崩して。鶏の表面だけが炙ってあり、少し甘めの岩海苔っぽいタレが鶏の旨味を引き立てます。意外と量があるので、飲みながらちびちびと食べるのがいいかも。

串焼き はつ・砂肝

焼き鳥も食べたいと思い、「串焼き はつ」「串焼き 砂肝」(各180円)をオーダー。
はつはこんなにもふっくらしてる。やわらかいけど、程よく弾力があって特に妻はかなり気に入っていた様子でした。砂肝もシンプルに塩味が効いてて、炭火の香ばしさが感じられて最高に美味い。さすが炙り屋さんですよ。いい仕事してます。

穴子の醤油干し

何気に穴子が好きな僕は「穴子の醤油干し」(日替り・790円)を日替わりメニューのなかで見つけたときに、これは食べておきたいな~と思っていたんですよね。お腹の具合を考えずにオーダーしちゃいました。
炉端焼きで出てきた穴子。この肉厚なビジュアルにビックリ!ほのかに醤油の味がありつつも、甘さがあります。これにわさびを乗せて、ピリッとさっぱり。文句なくおいしいです。

ハヤシライス

ローストビーフを食べた時点で黒毛和牛の余った部分をソースに入れいていると聞いてしまっていた「ハヤシライス」(680円)。最後にこいつをオーダーしました。

一人前を二人で食べやすいようハーフサイズにわけて出してくれました。しかし、それを後悔した僕。ハヤシライスを後悔したのではなく、二人でわけずに独り占めして食べたいほどおいしいからです!ごち惣家へはこれだけでも食べに来る価値があるなと思いましたね。香りもいいし、デミグラスソースのなかに煮込んで細かくなった肉がたっぷり入っていてヤバイ。マッドマックスまじヤバイ。

日本のうまい酒が揃ってる!

お酒ですが、僕と奥さんは3杯くらいずつ飲んだかな。ビールやワイン、ハイボール、梅酒、焼酎や日本酒などがあります。奥さんはワインを中心に飲んでいたのですが、お店のワインは国内産しか置かない徹底ぶりで、例えばこちらは長野のもの。香りの良いおいしいワインでしたね。料理は結果的に頼みすぎたかな~と思う量でしたが、これで料金は二人でほぼ1万円。

小規模な貸切宴会も可能!

東銀座という場所柄、ちょっと入りづらいイメージだったんですが店に入るとほぼ満席。若い人でも過ごしやすい雰囲気で、落ち着いて清潔な店内はカウンター席や広々とした掘りごたつ型の席、テーブル席もあって、僕たちは掘りごたつの席でゆっくりと美味しい料理とお酒を楽しむことができました。店は狭くはないですが、逆にすごく広いわけでもないので、貸切の場合には30人強の小規模な貸切だったらいけそう。

店員のお兄さんは接客コンテンストで優勝した人物だった!

このごち惣家へは絶対にまた行きたいなぁ~と思って調べてみたんですが、なんと、今回僕たちを接客してくださったお兄さんはここの店主だということを知りました。

関連:S1サーバーグランプリ優勝者 布施知浩氏が、銀座で独立1号店「炙り場 ごち惣家」1月23日、オープン!
関連:Vol. 15 東銀座『ごち惣家』の店主・布施さんに聞くご自身のこと –

布施知浩さんという方で、飲食店で働くスタッフの接客サービスのコンクール「S-1グランプリ」で優勝した経験を持っているそうです。僕が気持ちいいと感じた接客レベルの裏付けが取れました。なるほど。すごいと思いましたし、また行きたいと思ったもん。ほんと、あの素晴らしいサービスに感動しましたよ。

そうそう。店を訪れて席に着いたときに、テーブルにはこんな素敵なメッセージでお迎えしてくれました。こういった細かい気配りって嬉しい。

それができるごち惣家は確実に僕のようなファンを増やしているんだろうな~と。最高に気分よく帰宅しました。

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