写真の好みは人それぞれだけど、どうしても上手く撮れずに自分で満足がいかないようであれば、自分の腕じゃなくカメラに頼った方がいいでしょう。でも、ある程度はカメラの機能について知っていた方がよりカメラに頼ることができます。
キヤノンさんからモニター試用させていただいている2015年6月25日発売の「Canon PowerShot G3 X」は600mmまでの超望遠が特徴ですが、実はさまざまなモードがありまして、時と場所に応じてササッと撮影の設定を切り替えて使うことができます。何でもかんでもオートで撮るっていうのもいいけど、モードを切り替えてみたらオートよりも良い感じの写真が撮れた!ってことは意外と多いことに気がつくはずです。
レビューを開始してから1週間経ちましたので、この間にPowerShot G3 Xで撮った写真をいくつかご紹介しますね。特にカメラ初心者の方向けに書きましたので、こんなモードやこんな設定ではこういった写真が撮れるのか、と少しでも感じていただけたら嬉しく思います!
※ 掲載の写真はすべてJPEGで撮ったそのままの写真です。補正やトリミング等は一切行っていません。
動いている被写体はTv(シャッタースピード優先)で撮る
動いている被写体を撮るときはシャッタースピードを速くしないと被写体ブレが発生してしまいます。被写体ブレが起きないようにするには、なるべく高速にシャッターを切る方が良いです。しかし、明るさとシャッタースピードの両方を得ようとするのはなかなか難しい。ISO感度を上げれば明るく、速く撮れますが、その分ノイズが発生するので注意が必要です。ちなみに、被写体ブレと手ブレはまったく別もの。被写体ブレは撮る対象(動いてる乗り物だったり、動物だったり、人だったり)によって発生するブレのことです。
今回は運河上を行く船と、もう1つはアイドルのLIVE会場にて、PowerShot G3 Xのモードを「Tv(シャッタースピード優先)」にして撮りました。200分の1秒以上の速さとか、速ければ速いほどブレずに撮れます。シャッタースピード優先ではユーザーが自分でシャッターを切る速度を決められる一方、絞り値(f値)はカメラ側が自動的に決定します。
僕はまだそのあたりは手探りでして、日が沈む時間帯に撮った屋形船はとりあえず200分の1秒で撮ってみました。
船
夕方の暗い時間帯でちょっとブレでしまいました。もっと速度を速めれば良かったなぁ~と後で反省。
また、通常は許可なく撮ることはできないのであまり関係ないかもしれませんが、アイドルのLIVEでは暗い会場に随時明るさが変わるライト、そして、激しいダンス。といった具合にものすごく大変な条件下での撮影が強いられます。
やっぱり、被写体ブレが一番イヤです。なので被写体ブレを防げるのなら多少のノイズはどうでもいいと割り切って、こちらもTv(シャッタースピード優先)で200分の1秒に設定。ISOは2500です。本当はもうちょっとシャッタースピードは速い方が良かったかなぁ~と思います。
LIVEでの撮影
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Av(絞り優先)モードで料理は美味しそうなボケを
ここは「Av(絞り優先)」にして絞り値(f値)を変え、ボケ具合を自由に変えて遊んでみました。ホワイトバランスを失敗してしまい、うどんの麺がちょっと黄色っぽいですがすみません。ボケ具合のところだけ見てくださいね。
f4
f11
f4だと手前や奥の方がボケているのがわかるかと思います。f11ではもっと広い範囲にピントがあっていますよね。僕は料理を撮る際にはf値を6~8くらいにするのが好きです。程よくボカして、ボカし過ぎない程度に。
さて、どちらが好みですか?ご自身で撮影するときには自分で良いな~と思うボケ具合を試しながら探してみてくださいね。
手持ち夜景モードで手軽に夜景を撮る
ここ最近のCanon製品に搭載されてる「手持ち夜景モード」。数枚の連写写真を合成して、ブレのない夜景が撮れるというものです。モードダイヤルをSCNにして、左から4番めです。
手持ち夜景モードで撮影した写真を見てみると、僕は空がここまで明るくならなくてもいいかなぁ~と思うので、手持ち夜景モードはそんなに使いません。でも、好みによってはこちらが好きな人は多いのかもってことでご紹介しました。これも味があってキレイなんですけどね!一応、三脚を使ってます。
手持ち夜景モードの例
なお、これとは別にマニュアルモードでは絞り値とシャッタースピードを自由に選んで撮影できます。僕は他機種でも夜景を撮る際には手持ち夜景モードじゃなくマニュアルモードを使うことの方が多いです。
関連:「Canon PowerShot G3 X」マニュアルモードで都心の夜景を撮る
ズーム100倍でレインボーブリッジがこんなに近くに!
Canon PowerShot G3 Xは25倍(600mm)までの光学ズームが可能です。デジタルズームを併用することで最大100倍までズームができるのですが、ここで100倍までテストしてみました。1倍は24mm相当、25倍は600mm相当、50倍は1,200mm相当、100倍だと2,400mm相当ってことになるのかな。もちろん、三脚必須。
場所は東京・豊洲のららぽーと前から撮影。場所的にはこんな感じです。地図の左下がレインボーブリッジです。
いずれもf8.0・3.2秒・ISO160で撮りました。
1倍。中央奥にレインボーブリッジの主塔2本が光っているのが小さく見えますね。ここからズームしていきます。
50倍
100倍
もう1度地図で距離感を見てほしいのですが、すごく離れているレインボーブリッジがここまで近くにあるように撮れるのはビックリ。ハッキリとレインボーブリッジの主塔と吊り橋部分(首都高速11号台場線)が見え、手前には豊洲大橋が。まぁ、100倍となるとやり過ぎですが、ここまでズームできるのはもはやモンスターマシン。素直にすごいと思いました。
@asuka_xpの感想
LIVE撮影をしたときにはスポーツモードも試してみたんだけど、明るさが足りなかったせいかブレブレの写真になってしまいました(^_^;) やっぱり、素直にTv(シャッタースピード優先)モードで撮った方がいいかなと思いました。それにしても、ズームはやっぱりすごいなぁ。
また、SCN(シーン)モードの中には「星空」とか「打ち上げ花火」といたモードもあり、いろいろな場面で活躍しそう。ちょうど夏場には活躍しそうなモードですよね。このあたりは機会があったら試そうと思っています。
関連:600mmズームが魅力!Canon PowerShot G3 Xの凄さを体感した!
あと、背の低いタイプの三脚を使っているときはこの可動式の液晶がかなり大活躍中。やっぱり、可動式の液晶はあると便利だなぁ!
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