ライブドアブログやアメブロではスマホからブログを書く(モブログ)ユーザーはけっこういるし、もはやパソコンを使わずにブログをやるのってそう珍しくないのかなと思っているのですが、自分でサーバーを用意してブログ環境を整えないといけないWordPressではスマホからブログを更新しているユーザーはそう多くないとの印象を個人的には持っています。
スマホからでもブログを簡単に書けるようにと、するぷさんが開発したiPhoneアプリ「するぷろ」 (¥600)はブロガーにとって待望のアプリとなりました。
利用者数はわかりませんが、するぷろのおかげで移動中でも気軽にブログが更新できるようになったたくさんの方がいるようです。僕はライブドアブログユーザーですが、ライブドアブログでも問題なく使えるため、このするぷろを使い電車の中から投稿した記事はいくつもあります。
2015年7月26日、するぷろを愛用している人やこれから使ってみたい人のために開催されたイベント「するぷろユーザーミーティング」に参加してきました。開発者するぷさんによる新バージョンの発表や、ヘビーユーザーであるあかめさんとOZPAさんからはするぷろの使い方についての発表も。懇親会では登壇者と参加者、参加者同士の交流やブログの話などさまざまな話題が飛び交い、たいへん盛り上がるイベントとなりました。
ということで、するぷろユーザーミーティングの様子をレポートします!
するぷろ vs するぷろX – するぷ氏
するぷさんはブログ「和洋風KAI」を運営していて早くからブログの収入で生活している一人。「プロ・ブロガー本」の著者としても知られています。
たいへんな面倒臭がり屋であるするぷさんがブログを書くことの継続性を重視し、開発したのがiPhoneアプリの「するぷろ」です。一番のポイントは、面倒臭い操作なく使えるようにシンプルにしたということ。ブログはとにかく書くことが重要、と声を張っていました。
一応、スマホからブログを更新するアプリは公式サービスからもリリースされてはいますが、
「スマホでブログを書いてて頭に血が上ることってないですかね?こう入力したいのに、あぁ~もう!!ってなるでしょ?」
と会場に問いかけ、そういったアプリの操作性の悪さや面倒臭さはブログを更新しなくなることに直結すると説明。
そこで、「するぷろ」をより使いやすくし、ビジュアルエディタとして開発した「するぷろX」 (¥1,600)をリリース。
これまでのするぷろと比較してどういう点で優れているかを解説。その中でも以下の2つは大きなポイントと言えそうです。
ハイブリッド・ビジュアルエディタ
・・・ブログ記事の仕上がりを常に表示しながらブログを書けるハイブリッド・ビジュアルエディタを搭載。これまでのするぷろと異なり、いちいちプレビューで表示を確認する必要がないので、するぷろXはずっとエディタを見ながらブログを書けるメリットがあります。
HTMLクリーニング
・・・するぷろXは検索エンジンが読みやすいようにHTMLを出力するHTMLクリーニングを搭載しています。つまり、するぷろXで書いた記事は検索に強くなる可能性がある。これはいいですね~!HTMLクリーニングについてはすべてアプリの裏側で処理しているので、ユーザーは特に何も気にせずとも記事に自動的に適用されます。
ビジュアルエディタは特にブログ初心者には嬉しい機能でしょう。また、HTMLクリーニングはSEO対策として有効といえます。
そして、One more thing…。
「するぷろX Ver1.1.2」を26日に公開しました。Ver1.1.2の特徴は以下のとおりです。
- 画像と画像の間に空白を付けるようにした。
- スラッグ画面を長押しすると、Google翻訳アプリを起動するボタンを出現するようにした。
- 時間変更画面にリセットボタンを追加した(旧するぷろではあった)
するぷろXを使っている人はぜひ確認してみてくださいね。
(念のため。するぷろはライブドアブログでも使えますが、するぷろXはWordPressとMovable Typeでしか使えません)
いつでもどこでもブログを書けるブログエディタとしての進化を遂げたするぷろX。最近はニュース系の記事もするぷろXで書いているとのこと。改めて、スマホでブログを書くならするぷろ・するぷろXが楽だし、これからも使っていきたいなと感じられる発表でした。
→ 「するぷろX」 (¥1,600)
私にとってのモブログ – あかめ氏
続いて、するぷろヘビーユーザーのあかめさんが登壇。運営するブログ「あかめ女子のwebメモ」では約1,500記事のうち9割ぐらいはiPhoneで更新したものなんだそうです。パソコンが目の前にあってもiPhoneで書いてしまうくらいモブログ好き。2014年には「モブログの女王がおしえるiPhoneブログ術」を出版もしています。
モブログを始めた理由として、会社務めをしながらWebデザイナーをやっていたとき、仕事でもPCだし、ブログを書こうと家に帰ってきてからもPCを開くことにウンザリしていたんだそうです。ブログを書きたくても再びパソコンに向かうのが嫌だし、家ではのんびりしたい。だったら通勤時間(移動時間)を利用してブログを書いたらいいと気づき、iPhoneでのブログ投稿をメインに切り替えた途端、サクッと書けるようになったそうです。
モブログのメリットは気持ちを今すぐ伝えることができるという点。あかめさんが公開してくれた数字からすると、驚いた・美味しかった気持ちをそのままの勢いでiPhoneで書いたらたくさんの人に読んでもらえたことがわかります。体験した感情を覚めないうちに書けるので、熱がそのまま読者に伝わるのでしょう。結果として、SNSでの拡散も増えるというわけです。
あかめさんにとって、特に机がなくてもベッドでごろごろしながら書けるのが一番大きいとのこと。また、家庭の時間を大切にしたい人や、書きたいのに書けないことが多い人にはモブログがオススメと。発表中、書きたいときに書けるということを何度も強調していました。
OZPAとするぷろとカメラ – OZPA氏
3人目の登壇者は「OZPAの表4」のOZPA(おつぱ)さん。「あっという間に月25万PVをかせぐ人気ブログのつくり方―これだけやれば成功する50の方法」を出版されています。そういえば今回登壇した3人はみんな本を出しているんですね。すごい!
OZPAさんはほぼすべての記事はするぷろで書いてるそうで、料理の写真を撮って、それをするぷろに貼り付けて文字を入れるだけでガンガンにグルメ記事をアップしてきました。
しかし、このお店の料理がおいしかった!という記事を書いているのに、記事に使用した写真はどれもおいしくなさそうな写真だったそうで、読者に対してはどことなく説得力に欠け、これはブログの質の低下につながっていると反省したんだとか。
モブログで簡単にブログを書けるようになったが、それは一歩間違えるとクオリティの低下にもつながる危険性があることを指摘していました。そこで、写真のクオリティはお金か手間で解決できることを紹介。
デジカメのRICOH GR(当時9万円台)とEyeFi Mobi(Wi-Fi機能の付いたSDカード)を購入し、美味しそうに撮れた料理の写真をワイヤレスでiPhoneに保存。そのキレイな写真を使ってするぷろで記事を投稿するようになってからは読者からの評判も良くなったとのこと。僕も最近はミラーレス一眼で撮った写真をスマホに転送してFacebookやInstagramに投稿していますが、Wi-Fiを使ってのデジカメとスマホの連携は本当に便利です。
デジカメを買うのは高いし嫌だという人は、お金じゃなく手間をかければいい。
料理の写真が青っぽいとおいしそうに見えないので、アプリ「Camera+」(¥360)を使ってホワイトバランスを変えると、おいしそうな写真に変身できます。
おいしいという記事を書いたのに写真がおいしそうに見えないと読者からの信頼を失うので、こういったお金や手間をかけて解決すべき。ブログってもともと面倒くさいものだし、面倒臭がり屋のするぷ氏が面倒臭くなくブログを更新できるように作ったのがするぷろ・するぷろX。サクッと書いて、あまった時間でクオリティを上げましょう、と締めくくっていました。
するぷろユーザーミーティングに参加した感想
普段からiPhoneでブログを書いている3人から生の声が聞けて大満足。質疑応答では会場からはたくさんの質問や要望も出て有意義な時間を過ごせたと思いますし、お酒や食べ物をつまんでの懇親会でもたくさん笑えましたし、非常に楽しいイベントとなりました!
また、参加者にはこれからブログに力を入れたいという初心者的な人もいまして、ブログって何よりも続けることが大事だし、記事を書くハードルを下げてくれるモブログは初心者にとってもピッタリだな~と感じました。これからも初心者にも優しく上級者にも使いやすい「するぷろ」「するぷろX」の進化に期待したいです!