シルベスター・スタローン主演でお馴染みのボクシング映画『ロッキー』。その続編であり、まったくの新章である映画『クリード チャンプを継ぐ男』が2015年12月23日(水・祝)に公開となります。
なんと、本作はロッキーのライバルだったアポロ・クリードの息子、アドニス・ジョンソン(マイケル・B・ジョーダン)が主人公。そして、ロッキーがそのアドニスを一人前のボクサーに育てていく物語です。もちろん、ロッキーを演じるのはシルベスター・スタローン。
ロッキーシリーズを観ていなくてもぜんぜん楽しめる!
公開に先駆けて、僕は12月9日に試写会で観てきました。先に言っておきますと、『ロッキー』シリーズは小さい頃にどれかは観たんですが、ぜんぜん記憶に残っていない程度。そんな僕でも最高に熱く燃え、わんわん泣き、主人公の2人の魅力に取り憑かれてしまったのですから、『クリード チャンプを継ぐ男』はロッキーを観たことがなくても十分に楽しめる作品だと思いました!
もう序盤から最後まで心臓バクバク!カメラワークも音楽も良くって、本物のボクシングの中継を見ているかのような臨場感と興奮ですよ。そんな『クリード チャンプを継ぐ男』は僕のようにぜんぜんボクシングを知らない人でも号泣しちゃうくらい感情移入できる作品です。
自分は自分なんだということを気づかせてくれる
いや~、これがヤバイのなんのって。主人公のアドニスは親のアポロをめちゃくちゃ尊敬しているんだけど、親のコネとか親の七光りとは思われたくない。そんななかでアドニスはどうしてボクシングをやることにしたのか。その理由と曲げない信念が観ているこちら側の心に響いてくるんです。
例えば、日本人は特に周りの目を気にして個性を隠したりしますが、自分がコレだと思ったらやっぱり正直になってやりたいことや思ったことを貫いた方がいい。それによって変な目で見られたり大変なこともあるけど、きっと良い生き方ができるはずなんですよね。最初は反対していた身近な人も最後には応援してくれるようになったり。『クリード チャンプを継ぐ男』ではそれを感じられる部分が描かれていて、ついグッときちゃいましたね~。
みんな何かしらと闘っている!負けるな!
耳に難聴のハンディキャップを持ちながらも夢に向かう女性シンガーのビアンカ役をテッサ・トンプソンが演じていまして、このビアンカの存在が非常に大きい!アドニスは「自分も負けちゃいけない」という気持ちになってガンガンにボクシングに打ち込む。あと、テッサ・トンプソンが美人すぎて、悩ましげな表情が実にセクシーなのも注目です。
そして、ロッキー。もうイイ感じのおじいちゃんになっちゃっていますが、自分自身の老いた身体にムチを打ち、コーチとしてアドニスと一緒に闘う姿は生きる活力を与えてくれます。それ以上に、アドニスとロッキーが徐々に築いていく信頼関係がすごく良いんです。まるで本物の親子のような親友のような。終盤には大変な事態にもなるのですが、15分か20分か覚えてわからないけどもう終盤のシーンでは僕の目はずっと華厳の滝でしたよ。
何か夢を持っている人、怪我や病気と闘っている人、人生の分岐点は今かもしれないと薄々気付いている人、そんな人には絶対に観てほしい!アドニスとロッキー、この2人の姿を見たら絶対に勇気づけられます!
2015年の最後にこんな隠し玉が。。。
試写会の帰り際にワーナーさんにも言ったけど、こんな素晴らしい作品を年末に用意しているだなんてズルい!『クリード チャンプを継ぐ男』は2015年で最高に泣いた映画として僕の中で決定してしまいました。そして、劇場を出た後になんだかジョギングしたくなる熱い作品です!!実際、観ているときについ体が動いてしまった(笑)『クリード チャンプを継ぐ男』、めちゃくちゃ面白かった~!
ちなみにこの試写会は「映画ファンの集い」が主催で、ワーナーの試写室で行われたもの。いつも試写させていただきまして、映画ファンの集いさんもワーナーさんもありがとうございます!
『クリード チャンプを継ぐ男』予告編動画はこちら