感想

GW明けは自殺者が多いらしいけど、富士の樹海が舞台の『追憶の森』を見たら気持ちが変わるかも

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2016年4月29日に公開が始まった映画『追憶の森』を観てきました。主演のマシュー・マコノヒー演じるアーサーが“最高の死に場所”として選んだのが富士の樹海・青木ヶ原。そこでなぜか迷い込んでしまった渡辺謙の演じるタクミと出会ったアーサーはどうにかしてタクミを青木ヶ原から助け出そうというストーリーです。ちょっとネタバレを含みますが、ぜひいろいろな人にこの作品を観てもらっていろいろ感じてもらいたいと思ったので、簡単にですが映画の感想を書いておきますね。

この作品は実際に青木ヶ原で撮影したそうで、劇中では自殺を引き止めるための看板や木に寄りかかっている遺骨(おそらくセット)のシーンがあり、樹海の恐ろしさを物語っていました。

当然、わざわざアメリカから青木ヶ原までやってきたアーサーはここで命を絶とうとするわけですが、必死になって出口を探しているタクミと偶然出会ったことで、なぜ自分は死のうと思っていたのかを考え直します。そして、今にも衰弱して死にそうなタクミを前に、アーサーは力を貸し、きっと出られると希望を語るんです。

劇中でタクミの存在はとても不思議な感じに描かれているのですが、実はタクミがアーサーのなかの本当の気持ちを表しているのだと、僕にはそう感じられました。アーサーは「生きたい!生きろ!」といった自分の真の気持ちをタクミから見て取れたんだと思います。

暗い映画だろうと覚悟して観た僕は、意外とそうでもなく最後にはいろいろな不思議な点がすべて結びつき、すっきりと爽やかな気持ちになることができました。自殺の現状を映画化したものではなく、簡単に命を絶ってはもったいないな、生きていればきっと笑えることがたくさんある、ということに気付かされる作品でしたね。

もし今、勤め始めたばかりの会社に行きたくないとか、入学してすぐの学校に行きたくないとか、なにか思い悩んで苦しんでいる人がいましたら、ぜひ『追憶の森』を観ていただきたいと思います。

【追憶の森 予告編動画】

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