株式投資・為替

AppBank株、YouTuberのヒカルがマックスむらいを支援でストップ高に

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2017年8月8日、AppBank株が買い気配でスタート。前日比100円ストップ高の739円まで上昇しています。前日に、人気YouTuberのヒカルさんがAppBankのマックスむらいさんとコラボする動画をYouTubeで公開したことが買い材料視されています。

株価の話をする前に、AppBankがヒカルさんとのコラボに至った背景を解説しておきましょう。

同社は2008年、iPhoneの国内発売をきっかけにiPhone解説記事やゲームアプリの攻略を掲載する自社メディアを持ち、取締役COOのマックスむらいさんを中心にYouTubeを使った動画配信を積極化。ご存知のとおり、マックスむらいさんは今のYouTuber時代を築いた立役者のひとりで、テレビ番組にも多数出演しています。

2013年夏にはグッズ販売を展開する小売にも進出。飛ぶ鳥を落とす勢いで成長を遂げた同社は2015年10月15日、東証マザーズへの上場を果たしました。

しかし、元役員が会社の金を横領する事件をきっかけに、同社の業績は右肩下がり。マックスむらいさん自身の人気にも陰りが見え始めました。そして、現在ではYouTube動画の再生回数がピーク時の十数分の1程度と、同社の事業を牽引していた動画事業が完全に傾いています。2016年12月期の決算をみると、同社は1億4500万円の経常赤字。最終損益は8000万円の赤字でした。

それは株価にも現れていて、上場直後に5,220円の高値をつけたあと売りに押されて下落。業績不振から売りが止まらず、2017年4月には580円と上場来安値を更新しています。同社は2017年12月期の業績見通しで黒字に転換する計画をしているものの、具体的な打開策が見えていませんでした。

そのようななか、屈指の人気YouTuberであるヒカルさんがマックスむらいとのコラボを発表したのです。ヒカルさんはお祭りでテキ屋が販売しているクジには本当に大当たりの景品が入っているのかといった検証動画など、尖った方向性の企画を次々にYouTubeで発信しているほか、自身が立ち上げに関わった事務所VAZの執行役員でもあります。

ヒカルさんが2017年8月7日に公開した2本に動画にはマックスむらいさんとの具体的なコラボ内容が紹介されています。コラボ内容は以下のとおり。

  • AppBankがヒカルの登場する漫画を製作。8月中にリリース予定。
  • AppBankが運営するスマホ用ゲームアプリ「麻雀ツモツモ」にヒカルをキャラクターとして登場させる。
  • ヒカルが自腹でMacBook Pro計6台を「麻雀ツモツモ」ユーザーにプレゼント。
  • 月1程度でヒカル×マックスむらいのコラボ動画を出す。

動画の内容はぜひ皆さんご自身でご覧になっていただきたいのですが、AppBankが路頭に迷っている様がマックスむらいさんの言葉からハッキリとわかります。また、コラボという表現ではあるものの、実質的にはヒカルさんによるマックスむらいさんの支援・救済といえる内容です。

ヒカルさんとのコラボが直接的にどの程度の売上を牽引するかは未知数ではあるものの、株式市場で何も材料のなかったAppBank株にとっては久々の好材料とあって、市場では買いが優勢に。8月8日は朝から買い注文を集めて始まり、9時30分に前日比100円ストップ高の739円を付けました。

個人的には最近ヒカルさんにめっちゃハマっていて、今回のコラボも非常に面白い発表だと思ったし、マックスむらいさんは周りからいろいろ言われているけどきっとまた面白いことをやってくれると期待しているので、これからも陰ながらお二人を応援したいです。

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