投稿:ちょー

バカだ少年記…飼育小屋奮闘記その2

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さて、前回は飼育係りの事について語った。今回はさらにつっこんだ事を語ろう。
飼育係りになって初めて飼育小屋に入った日の事はよく覚えている。前回は語らなかったが、実は飼育委員を選んだ理由は他にあったのだ。それは、家で飼っていたウサギを小学4年の時に寄付していたからだ。家ではオスの白ウサギ(名前はチャッピー)とメスの白黒ウサギ(名前はリリィ)の二匹で飼っていた。(ウサギは一わ、二わで数えるようだが、わかりやすいように匹を使うことにする)しかし、子供を産んだまでは良かったのだが、子供はうまく育たず挙げ句にはメスのウサギの方が死んでしまった。子供がうまく育たなかったのには理由があった。ウサギは子供を産むと物凄く神経質になる。この時は最小限の世話にとどまらせて様子を見なければならなかったのだ。それなのに、赤ちゃん見たさとあまりにもの汚れに我慢出来ず、飼育カゴの掃除をしてしまったのだ。このせいで親ウサギが赤ちゃんの面倒を見なくなり(なんだかよくある現代のダメ若親だ)、色々手を尽くして世話をしてみたもののうまくいかなかったのだ。この事が原因だったかのように、母ウサギの方も後を追うように亡くなった。そして一匹だけ残されたオスを学校に寄付したのだ。学校にもちょ
うどその時に一匹だけウサギがいたので、一緒にさせた方が良いと考えたからだ。寄付してからちょくちょく飼育小屋に様子を見にはいっていたので元気でいたのは知っていた。なので感動の再会というわけではないのだが、また自分がチャッピーの世話をするというのは嬉しいかぎりだった。
飼育小屋は入り口を入ってすぐ二部屋になっていた。片方はウサギ小屋でもう片方が鳥小屋だった。鳥小屋にはセキセイインコが五羽くらいで、ただでさえ広い鳥小屋がやけに広く思える程寂しい感じだった。そしてウサギ小屋だが、もちろんチャッピーがいた。しかしもう一匹のウサギはいなくなっていた。どうやら元々高齢だった事もあり、半年前くらいに亡くなっていたのだ。つくづくチャッピーは不憫なヤツである。この飼育小屋の状況をなんとかしたいとは思ったが、今はどうすることも出来ない。とりあえず初日は掃除と世話を滞りなく済ませた。元々家でウサギを飼っていたわけだし、動物の個体数が少ないので手間がかからないからだ。俺は密かに飼育委員会の全体会のときに陳情してやろうと決心した。チャッピーに新しい仲間をつくってやらなければ!そして臨んだ全体会であったが、俺の決心は遂行されることはなかった。正確には遂行する必要がなかった。それも全体会が始まってすぐ先生が開口一番に「これから動物が増えていく予定ですから一生懸命世話してくださいね!」
どかーん、その瞬間全体会は爆発した。どうやらみんな思っていた事は同じだったらしく、全員スタンディングオベーションである。結局全体会で先生より告げられたのは、すでにウサギ(メス)一匹とヒヨコが三匹、セキセイインコが五羽を購入済みであり近々送られてくるという事だったこうして飼育小屋の動物が増えることになった。
さて、この次はセキセイインコ達のエピソードを語ろう。やはり動物は増えるとテンションが上がるらしい。一見大人しいそうなのだが…次回からが本当の意味で奮闘記になると思うので乞うご期待w

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