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iPhoneアプリ版 会社四季報、全機能を徹底検証!

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iPhoneアプリ版会社四季報

9月14日、iPhoneアプリ版「会社四季報」がついに登場しました。
書籍版の発売日と同じ日にアプリ版も公開とあって、東洋経済新報社がいよいよ本格的にモバイルへの対応を行い、書籍版の四季報の販売減少をカバーしようという動きに出てきたわけです。

すべての機能を使ってみたのでレビューエントリーを書くことにしましたが、この四季報は、iPhoneならではのユニークな操作でさまざまな上場企業の業績や財務状況を確認できます。なにより、あの分厚い書籍版の四季報が不要になるのですがら素晴らしい。もちろん、iPhoneアプリなので意識せずに携帯することだって可能です。思いついたらすぐに銘柄情報を確認できます。

iPhoneアプリ版会社四季報
 左写真は初期画面。右写真は、画面にあるメニューから項目を選ぶ。

あまり具体的な社名を出すのはよくないのですが、キャプチャーしたのが東芝だったんでこのまま使います!

iPhoneアプリ版会社四季報
 書籍版ではおなじみの構成。横向きにもできます

業績はもちろん、四季報独自の2期予想もこれでバッチリ。
財務状況や株主構成、資本移動も書籍版と同じです。大事なキャッシュフローも。数字はマイナスが赤で表示されているところが書籍版とは違ってわかりやすいですね。

iPhoneアプリ版会社四季報
 左は標準サイズ。右は1段階拡大後。拡大は2段階までできる。

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 2期予想は横向きの方が見やすいです

■iPhoneアプリだからこその機能

さて、これだけだと四季報の単なるiPhone版としか思えないでしょうけど、iPhoneならではの便利機能があります。以下の通りです。

  • 企業名や4桁の証券コードで検索可能
  • 検索履歴
  • 「マイポートフォリオ」にお気に入りの企業を登録しておける
  • 企業の所在地をGoogle Mapsで表示可能
  • 企業のサイトをiPhone内のブラウザで表示可能

検索機能はすごく便利です。
サジェストに対応しているので、例えば「東芝」を検索したい場合は「と」→「とう」と入力していくにしたがって、企業名に「とう」と付いた企業が次々と現れます。
「とうし」まで入力すれば、この通り「東芝」が候補に出てきます。
投資家にはお馴染みの4桁の証券コードでも検索でき、検索した企業はしっかり履歴にも残るのでこれは安心ですね。

iPhoneアプリ版会社四季報、検索サジェスト対応
 かなり速い反応でサジェストされます

検索結果で出てきた企業をタップすれば、その企業の詳細ページにジャンプし、業績・財務や会社概要、コメントなど書籍版の四季報と同じページを見ることができます。

また、気になった企業は「+」のアイコンから「マイポートフォリオ」に登録できます。履歴はいずれ消えてしまいますが、ここに登録しておけばいつまでもお気に入りの企業のページにジャンプできるわけです。

iPhoneアプリ版会社四季報、マイポートフォリオ機能
 ここに自分の注目している銘柄を登録しておけば便利

企業の住所と連携し、Google Mapsで地図を表示することや、企業の公式サイトをiPhoneで見ることも可能なので、ビジネス用途で企業の本社を訪問するときなんかも使えるアプリですね。

iPhoneアプリ版会社四季報、Google Mapsで地図も表示可能 iPhoneアプリ版会社四季報、ブラウザで会社サイトを開ける

■残念なポイントと要望

ただ、残念な点もいくつかあって、
書籍版の四季報にはある株価チャートの掲載がないので、現在の株価(ヤフーファイナンスなど)へのリンクが欲しいですね。
また、他の銘柄に移動したときにデフォルトの部分(企業名)に戻って表示されるため、業績部分を見たい場合などは次の企業ページに移ったときはまた業績部分にスクロールさせる必要があり、ちょっと面倒くさく感じました。
基本的に指でページをめくるような感覚で次々とページを進めたり戻したりできるのですが、やっぱり送る・戻るボタンがほしいですね。

アプリは、逐一銘柄のページをダウンロードして表示させるタイプなので、常時ネットワークにつながっている必要があります。そのおかげでアプリの容量は軽いのですが、逆に、3Gで圏外のところやWi-Fiがない場所では使えません。(ただし、一度ダウンロードしたページは一部表示可能なようです)
あとは、スクリーニング(絞り込み検索)ができたら、もっと良いアプリになると思います。

■バグ

それと、これはたまたま見つけたのですが、「日立製作所」が表示できないです。バグだと思いますので、早期のアップデートをお願いしたいと思います。

iPhoneアプリ版会社四季報
 なぜか日立製作所が・・・(なお、僕の方から東洋経済新報社へバグの報告済みです)

■最後に

会社四季報は株式投資のバイブルとして昔から愛用してきた投資家も多いと思います。しかし、雑誌や書籍が売れなくなっているこの時代、このような老舗書籍が携帯端末やWebを対象とした戦略へと軸足を移したというのは時代の流れなのかもしれません。
2,000円とiPhoneアプリとしては高めですが、書籍版の四季報にはない便利な検索機能やマイポートフォリオ機能があって便利ですので、投資をやっているiPhoneユーザーは持っていて損はしないのではないでしょうか。

■【iPhone 3Gまとめ】もどうぞ!

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