2011年9月12日、実に7割以上の電力を原子力発電によって賄っているフランスの核処理施設で爆発があったそうです。
各報道が報じたニュースの内容によると、1人が死亡し、4人が負傷したとのこと。
爆発があったのは現地時間午前11時45分ごろで、フランス南部ガール県のマルクール原子力関連施設の貯蔵施設。
AFP通信によると、施設の一部では、仏原子力大手アレバが核兵器から抽出したプルトニウムを使い、プルトニウム・ウラン混合酸化物(MOX)燃料を製造している。また、放射性物質の管理のほか、使用済み核燃料の保管にも使われている。
この施設には原子炉はないということですが、放射性廃棄物の貯蔵施設ということは少なからず放射性物質がそこにあるということ。
実際の規模は不明ですが、人が死ぬほどの爆発があったとなると、放射性物質が外部へ漏れてしまう可能性は完全には否定できない気がします。
[追記]
爆発のあったのは「溶融炉」という放射性廃棄物を溶かすための炉、とのこと。(ロイター通信)
[追記 2]
現地からの報道によると、爆発は12日正午前に発生。核廃棄物を熱で溶かす溶融炉内で起きた。遺体は完全に炭化しているといい、爆発のすさまじさを物語っている。
(毎日jp)
福島第一原発のように、あれほど心配ないと言いつつも、実は。。。ということがありましたし、それが原発大国のフランスは立場を守るためにも簡単には認めないんでしょうね。
死者が出なくても、ちょっとした事故で大きなニュースになってしまう原発や核施設。原発の議論が激しさを増すなか、人々からこのような不安をなくすためにも、原発ってやっぱりない方がいいのかもしれませんね。
【各報道】
■Explosion at French nuclear plant of Marcoule
■核関連施設で爆発、死傷者も=「放射能漏れなし」―仏南部
■仏核施設で爆発、1人死亡 放射能漏れなしと当局
■フランス南部の核施設で爆発 1人死亡、4人負傷