2014年1月22日の夜、ソニーのスマートフォン「Xperia」のアンバサダー・ミーティングに参加し、日本での発売が発表されたばかりの「Xperia Z Ultra」について開発秘話や、au版(Xperia Z Ultra SOL24)とWi-Fi版の違いについてなど詳しい情報をお聞きすることができました。
→ auがフルセグ・おサイフ対応の「Xperia Z Ultra SOL24」の詳細と発売日・価格も発表!
「Xperia Z Ultra」の評価機をお借りすることができたのですが触ってみた感想などは後日また書くとして、アンバサダー・ミーティングを通じて知ることができた内容についてレポートしたいと思います。
防水・防塵でここまで薄くできた秘密
6.4インチという大型スマホ(いわゆるファブレット)の部類に入るXperia Z Ultraは昨年の夏にグローバル版が発売されていますが、厚さが6.5mmしかないのに防水・防塵対応を実現した点にはつくづく驚かされます。
僕が気になったのはここ。通常のスマホは電子基板の表と裏に部品を付けるんですが、ボディを少しでも薄くするために高密度レイアウトと高密度配線によって基板の片面に大半の部品を集約したんだそうです。
旧機種ではメカニカルコネクタで接続していましたが、Xperia Z Ultraはダイレクトボンディングで厚みをなくしています。
直接、部品を付けちゃってるんです。いや~、ソニーの薄さとか軽さに対する執念は昔からすごかったですが、この直接やっちゃいましたっていうのがいいですね!!惚れちゃいます(笑)
そして、これがバッテリー。
横から見てみると、バッテリーがめちゃくちゃ薄い!!Xperia Z Ultraのためにわざわざ超薄型の高電圧バッテリーを開発したんだそうで、容量は3,000mAhと大容量です。
これだけ薄いと気になるのがボディの強度。ポキッと折れてしまうんじゃないかと心配ですよね。ソニーさんによると薄くするのと同時にいかに強度を上げるかに注力したそうで、薄さの実現のために表裏のガラスは筐体に直接貼り付けたところこれが強度アップにもつながっているとのこと。ガラスが強度を上げているとは!!
また、イヤホンジャックはイヤホンジャックのユニットと防水のパッキンを一体化。筐体の穴にパッキンを挿入することで厚くならずに防水対応が実現できたとおっしゃっていましたよ。
デカい画面は想像以上のメリットがある
フルHD(1980×1080ドット)の6.4インチディスプレイはおそらく誰もが「デカッ!」と思うはずです。ボディの横幅はパスポートと同等。おそらく、女性の手には大きく、男性でもこれを片手で使おうとする人は少数派でしょう。
では、画面が大きいメリットはなんでしょうね?
電子書籍が読みやすいとか、みんなで写真を見るときに見やすいとか。
あとは地図もイイ!地図を広域から詳細に絞っていったときに、広い範囲の詳細を表示できる!これって高解像度だからできることですね。
実際に見てみると、正面だけでなく横から見ても見やすい!広視野角なので、Xperia Z Ultraをカーナビとして使うときなんかに威力を発揮します。担当者さんもおっしゃっていましたが、運転席や助手席から見やすい。
売れ筋のカーナビの画面って7インチが多いそうで、6.4インチ画面のXperia Z Ultraもカーナビとして使うには十分なんじゃないでしょうかね。
もちろん、大きいだけでなく、世界で最も美しく快適なディスプレイを目指して開発したそうなんで、そこにはいろいろな技術が詰まっているわけです。
トリルミナスディスプレイは映像を描く色の数が多く、X-Realityを搭載することで低ビットレートの映像も美しく表示できるんだとか。
苦労した点としては、ディズプレイの薄さを損なうことなく太陽光の反射を抑えて外でも見やすくするというのが大変だったようですよ。
au版とWi-Fi版の違い
今回、auから「Xperia Z Ultra SOL24」が発売となり、ソニーからWi-Fi版の「Xperia Z Ultra」が発売されます。両機はSIMカードが挿入できるかできないかの違いのほか、どんな異なる点があるのかソニーさんの資料から抜き出してみました。
auモデル(SOL24) | Wi-Fiモデル | |
---|---|---|
ネットワーク | LTE・3G・Wi-Fi | Wi-Fiのみ |
チップセット | MSM8974 | APQ8074 |
重量 | 214グラム | 212グラム |
おサイフケータイ | ◯ | × |
NFC | ◯ | ◯ |
フルセグ・ワンセグ | ◯ | × |
赤外線 | ◯ | × |
おでかけ転送 | Mpeg2Video・AVC | AVC |
付属品 | 卓上ホルダ・TVアンテナケーブル | ACアダプタ |
販売 | KDDI | ソニーマーケティング |
チップセットのMSM8974とAPQ8074は型番こそ違うものの、中身は一緒とのことです。
他のスペックは下記参照。
@asuka_xpの感想
驚いたのはワンセグのほかにフルセグも見られること。フルセグとワンセグの違いはこんなにもハッキリ!
なぜ半年前に海外で発売となった機種を今になって日本で販売するんだ?といった意見もありましたが、これはやっぱり日本人好みにするためだったんでしょうね。震災とか何か大きなニュースがあったときとか、いざというときにテレビが見られるのは大きなメリットです。あと、僕なんかはおサイフケータイがないと死んでしまう人間です(笑)
また、auのLTEってどんなもんなんだろう?と思い、会場で速度測定してみたら、下り速度が39Mbpsも出ていました!速い!!(会場は特にauと関係ない場所です)
ちなみに、アンバサダー・ミーティングの開催中からXperia Z UltraのauモデルのテザリングをONにし、ずっとそのままにしていたのですが、この記事をここまで書いた時点で3時間以上が経過。バッテリー残量はなんとまだ80%もあります。
デカくてキレイなディスプレイだけでなく、高速通信で長時間のテザリングができる点も見逃せませんね!
いや~、今回のアンバサダー・ミーティングでは1度に書ききれないほどたくさんのお話をお伺いできました!
カメラや文字入力などもかなり良いみたいなんで、今後1ヵ月ほどお借りできることになったau版Xperia Z Ultra(SOL24)をいろいろと試してみて、お伺いした話の内容を織り交ぜながらレポートしたいと思います。