2017年2月15日、キヤノンがミラーレス一眼カメラの最新機種「Canon EOS M6」を発表しました!発売日は2017年4月20日。
EOS M6は2015年3月に発売したEOS M3の後継機種。ミドルレンジモデルにあたりますが、2016年11月に発売したハイエンドモデルのEOS M5と同じ“DIGIC 7”と“デュアルピクセルCMOS AF”を搭載し、超高速なオートフォーカスと常用ISO25600までを実現しています。
また、高速連写もすごく、AF・AE(自動露出制御)追従で最高約7.0コマ/秒、AF固定では最高約9.0コマ/秒の連写が可能。僕のようにディズニーランドやディズニーシーでパレードやショーをばしばし撮る人にはピッタリのカメラとなりそうです!
EOS M3と同様に、上方向から手前に180°、下方向に45°回転する液晶ディスプレイは健在で、自撮りやローアングル撮影時に使いやすいでしょう。ファインダーはありませんが、外付けのEVF(電子ビューファインダー)を装着できます。EOS M6用に新開発された「EVF-DC2」は縦表示が可能で、約236万ドットの有機ELパネルとなりました。
サイズは112.0(幅)×68.0(高さ)×44.5(奥行)mm。重量は約390gとコンパクトです。
カラーバリエーションはブラックとシルバーの2色。
EOS M6のスペックは?M3、M5と比較
じゃあ、EOS M6は前モデルのEOS M3と比べてどこか進化したのか。また、上位機種のEOS M5とどのように違うのか、表にして比較してみました。
EOS M3 | EOS M6 [NEW] | EOS M5 | |
---|---|---|---|
映像エンジン | DIGIC 6 | DIGIC 7 | DIGIC 7 |
フォーカス | ハイブリッド CMOS AF III 方式 | デュアルピクセル CMOS AF方式 | デュアルピクセル CMOS AF方式 |
有効画素数 | 約2,420万画素 | 約2,420万画素 | 約2,420万画素 |
連続撮影速度 | 最高約4.2コマ/秒 | 最高約9.0コマ/秒 | 最高約9.0コマ/秒 |
ISO感度 | 100~常用12800 (拡張25600相当) |
100~常用25600 | 100~常用25600 |
動画性能(フルHD時) | 最大約30コマ | 最大約60コマ | 最大約60コマ |
内蔵EVF(ファインダー) | なし | なし | あり(約236万ドット) |
液晶モニター | ワイド3.0型 (約104万ドット) |
ワイド3.0型 (約104万ドット) |
3.2型 (約162万ドット) |
カメラ内RAW現像 | 不可 | 可 | 可 |
インターフェイス | 映像/音声出力・デジタル端子 | 映像/音声出力・デジタル端子(Micro USB) | 映像/音声出力・デジタル端子(Micro USB) |
Bluetooth | なし | あり | あり |
NFC | あり | あり | あり |
サイズ | 約110.9× 68.0× 44.4mm |
約112.0× 68.0× 44.5mm |
約115.6× 89.2× 60.6mm |
重量(SD・電池含む) | 約366g | 約390g | 約427g |
2015年3月発売の「EOS M3」
こう見てみると、EOS M6はEOS M3のコンパクトボディのまま上位機種のEOS M5の“いいとこ取り”をした機種と言えそう。
操作ダイヤルはサブ電子ダイヤルが加わり、EOS M3よりも余計な手間をかけずに直感で操作できます。正直、EOS M3の操作はひとつ手間が多くかかっていたので、サブ電子ダイヤルが搭載されたEOS M5ではずいぶん楽になりました!それがEOS M6にも搭載されたのは非常に嬉しいです。
ただ、露出補正ダイヤルの下段に設置されているので、少々使いづらいかもしれません。また、EOS M5で非常に大きな威力を発揮している“タッチ&ドラッグAF”はEOS M6には搭載されていません。
上方向から前面に回せる液晶ディスプレイは自撮りしやすいですし、新たにカメラ内でRAW現像が可能になったのも嬉しいでしょう。Bluetooth対応もポイントです。
2016年11月に購入した「Canon EOS M5」
EOS M3からは確実に進化
とにかく、“DIGIC 7”と“デュアルピクセルCMOS AF”は今まさにEOS M5で体験していますが、ものすごくいいです!これによってフルサイズのレンズが使えるEOSマウントアダプターとの相性も良くなっていますので、きっとEOS M6も素晴らしいカメラでしょう。
なお、数値がややこしいですがEOS M5が上級者向けとなっており、価格はEOS M6の方が安めに設定されています。
価格は9万円台前半。しかしながら、2016年11月の発売から3ヵ月ほど経過しているEOS M5はすでにボディの価格が15,000円ほど安くなってきており、95,000円で買えるので狙い目です。ファインダーが内蔵されてた方がいい、タッチ&ドラッグAFを使いたいのであれば、今回発表されたEOS M6よりもEOS M5の方がいいでしょう。
キヤノンのミラーレス一眼はEOS M6の登場によって、エントリーモデルのEOS M10(初心者向け)、ミドルレンジモデルのEOS M6(中級者向け)、ハイエンドモデルのEOS M5(上級者向け)とはっきりランク分けして製品をラインナップしていきます。
僕は2015年3月に買ったEOS M3を1年8ヵ月使い倒して、そのあと2016年11月に発売したEOS M5を購入。念のため言っておきますと、僕はEOS M5がかなり気に入っているのでEOS M6を買うつもりはありませんよ(^_^;)