発表されたその日のうちに銀座にあるキヤノンのショールームに行って触って以来、ものすごく欲しくてたまらなかったミラーレス一眼カメラ「Canon EOS M3」。
注文していたダブルズームレンズキットモデルがようやく到着しまして、めちゃくちゃテンションが上がり、六本木で試写の予定が入っている1時間前にもかかわらず開封。そして、翌日になってもバッグに入れたまま持ち歩いています。
僕が最初に買ったコンパクトデジカメは17年前でNEC Picona(PC-DC200)というやつ。一眼レフカメラはキヤノンのEOS Kiss Disital Xから入った僕にとって、ミラーレス一眼カメラを実際に買ったのは初めて。
これまではブロガーイベントでのモニターキャンペーンで「EOS M」「EOS M2」をそれぞれ1ヵ月ほど試用したこともありましたが、僕が望んでいたチルト液晶を搭載しAFが高速化したミラーレス一眼をキヤノンが出してくれたということでようやく購入に踏み切りました。
僕が購入したのは「EOS M3 ダブルズームEVFキット」。2本のズームレンズとEVF(電子ファインダー)が付属する25,000台限定のセットです。
撮影した写真はまた後日掲載するとして、今回はEOS M3の外観と特徴、ダブルズームレンズキットの中身とEVF、そして、別途購入した交換レンズの様子を取り上げてみたいと思います。
ダイヤル式ボタンが増えて使いやすさが向上
セットの内容物はこんな感じ。
ボディは小ささ重視だった従来機種から打って変わりました。グリップ部分が大きく突起。良い意味で厚みが増したことでカメラを持っているときにバツグンの安定感があります。
重量はバッテリーとSDカードを含めて約366g、本体のみで約319gです。従来機種よりは増したけど、それでもぜんぜん軽い。
操作ボタンに着目すると、ダイヤル式のボタンが増えています。Av・Tvなどの撮影モードを切り替えられるダイヤルに加え、露出補正ダイヤルは1/3ずつスムーズな露出補正が可能です。また、シャッターボタンには電子ダイヤルを搭載、画面を確認しなくても絞りやシャッタースピードの調整ができるようになったのでストレスを感じることが非常に減りました。
十字式のボタン周りにはコントローラーホイールがあり、だいたいのメニューではこいつでグルグル回して選択可能。もちろん、液晶はタッチ対応なので直接液晶に触れても選択できます。
液晶ディスプレイはワイド3.0型(104万ドット)。チルト式で上方向に約180°、下方向に約45°の可動し、正面から自分撮りする際には非常に役立ちます。
小さなストロボを内蔵。従来のような外付けタイプではないので、いざというときに役立ちます。まぁ、ないよりはマシですね。もちろん、EOS 6Dなどでも使える外付けストロボをそのままEOS M3で使用可能。
Wi-Fiにも対応し、専用のアプリで写真や動画をスマホへ転送したり、スマホをリモコンにして遠隔撮影も。
NFC(近距離無線通信)機能もあります。NFCに対応したスマホ(iPhoneは非対応)にEOS M3をタッチすると自動的にスマホとEOS M3がWi-Fiで接続。設定画面を開かずにワイヤレス接続してくれるので、いちいち面倒くさい設定なしで写真をすぐに転送可能です。
側面には外付けマイク端子と、miniUSB型の端子があります。また、HDMIミニ出力やワイヤレスリモコンにも対応。
EVFは必須ではないけど、セットモデルの在庫があるなら買い
25,000台限定で販売しているEVFセットモデルに同梱されている「電子ビューファインダーEVF-DC1」は個別に購入すると通常33,000円しますが、セットモデルは実売4,000~5,000円程度の差なので非常におトク。特にEVFは使わないよな~と思っていても、セットモデルを見つけたらぜひともこちらを買っておいた方がいいでしょう。
EVFの角度は90°変えられます。
EVFのメリットは何かというと、液晶画面を見て撮影するのが難しいときに威力を発揮します。例えば、ガンガンに晴れた屋外での撮影では液晶画面に光が映り込んでしまい被写体を確認しづらい。EVFなら外光が入らないので被写体だけを見て撮影できます。
写真家の鶴巻育子さんはEVFを付けてファインダー越しに撮影することで被写体(人)から“写真を撮ってる”というのを認識してもらえ、撮ってる側も撮られる側もお互いに気持よく撮影できるとおっしゃっていました。
底面には三角穴とNFC、バッテリーとSDカードのカバーがあります。
バッテリーを個別に撮るのを忘れたんですが、EOS M3はこれまでのバッテリーと異なり、新たに開発された「バッテリーパック LP-E17」を採用。 DC7.2V・1040mAhとなっていて、EOS M3の場合で写真なら約250枚、動画なら約1時間40分の撮影が可能です。長時間の撮影には厳しいので、予備バッテリーを買って用意しておきたいですね。余談ですけど、他の一眼カメラでは「EOS 8000D」「EOS Kiss X8i」でもLP-E17が使えます。今後の要望としてはACアダプタじゃなく、MicroUSBでの充電に対応してほしいと思います。
様々なシーンに対応する3つのレンズを購入
レンズはダブルズームレンズキットに同梱の18mm-50mm、50mm-200mm、そして、別途購入した22mmの合計3本を用意しました。
- EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM(標準ズームレンズ )
- EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM(望遠ズームレンズ)
- EF-M22mm F2 STM(単焦点広角レンズ)
いずれもミラーレスEOSシリーズのためだけに作られた「EF-Mレンズ」で、驚くほどコンパクトで軽い。200mm(35mm換算で320mm相当)までの望遠が可能なEF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMはわずか260gしかありません。いわゆるパンケーキレンズのEF-M22mm F2 STMは105gと圧倒的な軽さであることと15cmまで寄れるため、料理の撮影から屋外でのスナップ写真にピッタリな機動性の高いレンズです。
各レンズを装着した様子は以下のとおり。
EF-M18-55mm F3.5-5.6 IS STM
EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STM
EF-M22mm F2 STM
いつも持ち歩くことを前提にすると、基本的にはこのスタイルになるのかなぁ。ボディにEF-M22mm F2 STMを付けるだけ。EVFは付けない。重量はこれで合計471gとバツグンに軽い。
MacBook Airとレンズ3本を一緒に持ち歩いても2キロ
カメラボディの重量は366g、レンズはそれぞれ210g、260g、105g。カメラと3本のレンズを合計すると重さはわずか941gです。旅行やレジャーの際にこれだけの装備を全部持って行っても1kg未満なのは大きなメリットとなりそう。
これらと11インチのMacBook Airと一緒に普通のバッグに入れても合計で2kgほどで、ぜんぜん重くない。レンズがEF-M22mm F2 STMだけなら1.5kg。普段の仕事はこれでいいかな。
また、ディズニーランドに行くときには望遠レンズが必須なので、EF-M55-200mm F4.5-6.3 IS STMがどのくらい使えるレンズのか早くパーク内で試したいなぁ。
実際の使用感は長い時間をかけてじっくり確かめていきたいです。何よりも僕にとって初めてのミラーレス一眼をたっぷり楽しみたいなぁ!これから撮る写真がどんなものになるかワクワクしています!
4月に届いてから今まで撮った写真やレンズなど、Canon EOS M3についてさらに深い記事はこちらのまとめをご覧ください♪
(EVFセットは台数限定)