観光アピールのためのフードショーや地域活性化を目的としたグルメイベントってたくさんありますよね。
そういったイベントにいくつも参加している僕ですが、今年も全国ふるさと甲子園の公式ブロガーを務めさせていただきまして、2016年8月27日に開催となった「第2回全国ふるさと甲子園」では楽しみながらたくさんの地域のグルメを知ることができました。
ふるさと甲子園は映画やドラマ、アニメなどのロケ地・舞台になっている地域が出店し、作品と地域のつながりを来場者に向けてアピールしつつ、ウチの街にはこんなうんめぇ~食いもんがあるんだゼ!とご当地グルメを知ってもらう、さらには観光地としての魅力を発進してその土地へ遊びに来てもらうことを目的としています。
長野県佐久市 – 話題の『君の名は。』で目を引く!
一番強く感じたのがどの地域もアピール力がハンパないってこと。それは押し売りとは違って、グルメと地域の特徴、また来場客に合わせてしっかり作品との関わりを伝えようとしている点がすごくいいなと感じたんですね。
例えばこちら。
ブースの売り子さんの声に反応し、ブースを見てみると『君の名は。』のポスターが!!この開催の前日に公開され、今SNS等をはじめ爆発的に話題になっているヒット作です。
大混雑の会場で客がすべてのブースを食べて回るのは絶対に無理です。長野県佐久市は声で呼びこむだけでなく、振り向いた客を話題作のポスターで立ち止まらようという作戦を取ったのです。まんまと僕はそれにハマり、ポスターを見た僕はついつい佐久市の人に「もしかして佐久市って『君の名は。』のロケ地だったんですか!?」と。これが話しかけるきっかけとなりました。そして、今こうして記事を書いているわけです(笑)一応言っておきますと、佐久市が舞台になっているわけではなく、深海誠監督の出身地が南佐久郡小海町なんだそうです!小海町は出店していないけど、同じ佐久というくくりでポスターを掲示していたのでしょうね。
そんな佐久市は蔵元橘倉(きつくら)の日本酒「菊秀 純米吟醸 無尽蔵シリーズ」をクリームに込め、酒粕の風味が特徴の「日本酒のマカロン」を販売。こちらはネット販売もやっています。また、会場では「純米吟醸 蔵」「純米吟醸 無尽蔵」、スパークリング日本酒の「たまゆら」といった日本酒の試飲が無料で可能だったほか、「さくしドロップ」まで取り揃え、女子向け、日本酒好き、お子さん、と多くのターゲットに対応できるようにしていました。素晴らしすぎます!
長野県須坂市 – 絶賛放送中の『真田丸』でアピール
お隣にブースを構えていた長野県須坂市。
須坂市はぶどうの「ながのパープル」と「りんごジュース」というパッと見て非常に地味なラインナップだったのですが、NHK大河ドラマ『真田丸』の舞台ということを押していて、やはりここでも作品と連携したアピール力の高さを強く感じましたね。
ながのパープルを購入してみたら、皮ごと食べられるしすごく甘くておいしい!
イベント会場で種があるものって食べづらいんですけど、ながのパープルは種がないのも嬉しかったです。
千葉県銚子市 – まさかのUFO!地元高校と企業のコラボ商品
さて、お次は千葉県銚子市。これは目立つ(笑)「ポケモンならぬUFO現象」なんていう見出しの新聞を掲げていて、なんと銚子の上空にUFOを呼ぶイベントが開催されたんだとか!とても夢があって子供も大人も楽しめたイベントになったんじゃないでしょうか!
そんな銚子市はUFOの文字が書かれた「キャベツメロンパン」を販売。県立銚子商業高校が地元企業と協力して作ったご当地パンのようですね。すごくユニークでついつい買わされて買ってしまいました。
ほかにも「宇宙人のパン」「いわし角煮缶」「さば缶」「さんま蒲焼缶」「銚子電鉄ぬれ煎餅」「トマトチキンカレー」などたくさんの銚子名物を販売していましたよ。
岡山県津山市 – 津山牛を焼いて香りで客を誘う
何よりも強かったのは香りの攻撃。岡山県津山市はじゅわ~っと焼ける音とともに肉の焼ける香ばしいにおいを出してお客さんを誘う作戦!ぜんぜん抵抗することなく津山市のブースに足が運んでしまった僕。
香りの正体はこれか!「牛ホルモン焼」「津山牛の干肉」ですよ!
売り子さんたちも元気があって明るく、ポンと買っちゃった(笑)そして、これはうまい!!噛むと肉の甘みが口の中に拡がるんです。おかわりしても良かったなぁ~。
三重県南伊勢町 – 地元の干物を炙って提供!食べやすさがカギ
そして、ぜひ紹介しておきたいのが三重県南伊勢町。
魚の街ということから干物の生産が盛んだそうで、会場では真空パックに入っている干物を販売。コンロで炙ってすぐにおいしく食べられる形で提供してくれました。
ブリ、イカ、シイラの干物がこちら!
串に刺さっているためお箸不要で片手だけで食べられるし、骨なしだから食べやすい。ビールにも合います。もちろん、日本酒にだって最高でしょ~!
そのほか、南伊勢町ではセミノール発祥の地ということで特産品の青いセミノール果汁を絞って作った「こりゃすっぱい」、「内海温室みかん」「ソマカツオの塩切り」「かっちょび」「鯛たまごスープ」を販売していました。
日本酒の試飲し放題!堤監督のトークショーは大観衆!
そんな酒の肴もたっぷりあった第2回ふるさと甲子園ですが、第1回に引き続き今回の日本酒の試飲し放題コーナーがありました!
あまり日本酒に詳しくない僕でもたっぷり飲めて幸せなひとときを過ごせたよ~♪
なんと、嬉しいことに堤幸彦監督によるトークショーも!僕が堤幸彦監督を生で見たのは2015年夏に公開された映画『天空の蜂』の舞台挨拶を取材したとき以来。みなさんスマホのカメラでめっちゃ写真を撮っていました。
優勝したのはアニメと完璧にコラボした静岡県沼津市!
イベントの最後には、どの地域のブースが魅力的だったか来場者がグルメやロケ地など総合的な視点で投票をし、「行きたくなった街」を決めます。結果発表の場は見ているこちらが緊張しますね。
グランプリはアニメ『ラブライブ!サンシャイン!!』の舞台になっていて、多くのファンが票を入れた静岡県沼津市でした!
沼津市はアニメの人気とご当地グルメを結びつけて、上手く地域活性化につなげているモデルケースと言えそう。たったこの一日のためだけに同作品と全国ふるさと甲子園のコラボステッカーを用意して販売したのも抜け目がありません。こうして徹底的に計算して、それをしっかりと形にして準備する。その結果のグランプリ獲得だったのではないでしょうか。ほんと、行列がすごかった~!おめでとうございます!
次回もぜひ参加したい!そんな素敵なふるさと甲子園
最後に、今年もボランティアスタッフとして働いてくれたのは160名もの跡見学園女子大学のみなさんです!全国の地域が頑張っている姿を間近に見て、きっと何か感じるものがあったことでしょう。ぜひ、第3回が開催されるときには彼女たちの意見を参考にして、今までとはひと味違ったブースを展開できたらいいかもしれませんね!
丸一日かけて取材した第2回ふるさと甲子園はよくある営利目的のフードフェスと違って、文化祭のようにみんなで楽しもうゼ!という雰囲気が本当に心地よかったです。最後までたっぷり楽しめました!
結局、前売券で購入した6,000円分のチケットはすべて使いきりましたよ。抽選では見事にデイ・ナイト系列のレストラン等で使える5,000円分のお食事券が当たりましたので、今度ゆっくり食事してきたいと思います!