新潟県糸魚川市では翡翠や地質をテーマにした観光スポットが多くみられます。先日レポートした「フォッサマグナミュージアム」がまさにそうなのですが、そんなフォッサマグナミュージアムからすぐ近い場所にある観光スポットが「玉翠園・谷村美術館・翡翠園」です。
玉翠園・谷村美術館・翡翠園は落ち着いた雰囲気で美しい庭園を眺めたり、展示されている彫刻を楽しめる施設。
ついでに複数の観光施設を回れるのは時間的にも節約になりますし、料金も安いのでオススメです。玉翠園・谷村美術館・翡翠園の3ヵ所共通券は大人800円、高校生以下は500円。
玉翠園
「玉翠園」は入口には4月なのに赤い紅葉(もみじ)があって、奥にある桜と赤い紅葉がダブルで見られる不思議な場所。こういう種類なんだと思いますが、イロハモミジとかデシオモミジなんていう春にも赤くなる紅葉みたい。神秘的ですよね~!
谷村美術館
「谷村美術館」は木彫芸術家である澤田政廣先生の彫刻作品が展示されていて、広大な日本庭園の「玉翠園」の中にある美術館です。建物の設計には迎賓館や高輪プリンスホテルを手掛けた有名な建築家の村野藤吾さんが担当しています。
玉翠園は日本庭園ですから、見ているとやっぱり落ち着きますね♪
谷村美術館に入ります。僕は芸術や仏像にはまったくもって疎いのですが、興味ある人が行ったらとても面白い場所なんだと思います。現に、同行の取材メンバーはみんな興味津津の様子でしたよ!
通常、館内の撮影はNGですが、取材ということで撮らせていただいています。
建築家の村野藤吾さんの設計は完璧なものをあえて崩したり、建物の下部が丸みを帯びているのが特徴。庭には糸魚川で獲れる石灰石を敷き詰めています。
さて、木彫芸術家である澤田政廣先生の作品を見ていきます。
↓は生きてるものをすべて引き寄せる仏像。楠木でできている。作品にあわせて部屋が設計されている。自然光を取り入れて入れ、晴れの日と雨の日で光の入り方が違うので、日や時間、天候によって雰囲気が変わるそうです。
↓唯一仏像ではない作品。平和への願いが込められている天彦です。
↓曼珠沙華(彼岸花)。光と陰の演出。人間の内なる欲望を表している。床に仏様を反射させるためイタリアから大理石を取り寄せて使用しています。
↓の光明佛身の仏像はこの美術館で一番価値のある仏像です。木彫りなのに彫った跡が残っておらず、表面が滑らか。
↓は完成品なのか未完成品なのかよくわからない仏像。マジックで書いたような痕がそのまま残ってます(笑)
光の差し加減がよく計算され、見せ方を工夫している美術館。展示作品をどう見せるかライティングの勉強するにも良い場所かもしれません。
案内してくれた牛坊(ごぼう)さんの説明がわかりやすくて、助かりました♪
展示を見て回ったら、のんびりとくつろいだり。
玉翠園・谷村美術館へは糸魚川駅からのアクセスも良好。バスの本数は少ないものの簡単に行けますのでどうぞご参考に(2017年4月現在)。
翡翠園
さて、玉翠園・谷村美術館のすぐお隣にあるのが「翡翠園」。
入園してすぐに出迎えてくれるのがコバルトヒスイの原石!70トンもの巨大な塊です!これ、一体いくらするの。。。
翡翠園では主に庭園を見て楽しむことができます。なんとなく抹茶をいただきたくなりますね~。
地下の展示場では国内だけでなく、海外の翡翠作品を見て楽しめますよ。
彫刻や日本庭園の美に興味がある方はぜひ訪れてみてはいかがでしょうか!
【玉翠園・谷村美術館・翡翠園】
■営業時間:共通 9時~16時
■住所:玉翠園・谷村美術館→新潟県糸魚川市京ケ峰2-1-13
■住所:翡翠園→新潟県糸魚川市京ケ峰2-11-1
玉翠園・谷村美術館・翡翠園の公式サイトは落ちててアクセスできないみたいなので、とりあえず「いといがわベース」さんのページを貼っておきますね。