僕が旅行するときやLCCを含む格安航空券などのおトクな情報を入手するときはだいたいトラベルメディアの「Traicy(トライシー)」を見ることが多いんですね。1日に何記事も更新するメディアで、かなり前から読ませてもらっています。
そんなTraicyには主に旅行を趣味とするファンがたくさんいまして、都内で年に3回開催するという「Traicy懇親会」には旅や飛行機の話がしたくてウズウズしているファンが大勢集まるのです!
今や東京だけでなく、大阪、名古屋、学生向けの懇親会なども開催しているそうで、Traicyの規模の大きさを感じます。これはもはや旅行会社や航空会社は黙っていられないんじゃないでしょうか。ガンガンにコラボやスポンサードして、旅好きな人達と一緒になってイベントを盛り上げるというもの今後はありそうです。
直近では2015年11月28日に「第8回トラベルメディアTraicy懇親会 sponsored by JTBパブリッシング」が開催となりまして、80名弱が参加。これに僕も参加させていただきました!
上野のいいオフィスを会場に、懇親会だけでなくトークイベントもあり、ゲスト3名による旅行や旅のガイドブック、格安航空券やマイレージに関するお話を聞きましてこれは面白いなぁ~と感じるものばかりでした。なお、写真左が主催であるTraicyの後藤さん。司会はGuesthouseToday編集長で週刊『バックパッカー新聞』編集長でもある向井通浩さん(写真右)です。今回はこの懇親会&トークイベントをレポートします!
旅先でイケメンを探してブログを書いて出版!
トークイベントでまず登壇したのは元芸能雑誌の編集者で、イケメンハンターと呼ばれる窪咲子さん。モンハンを愛する僕としてはハンターと聞いただけで鼻息が荒くなってしまうのですが、どうやら一狩りする方ではないようです。
独立後、1年8ヵ月の間に世界50ヶ国を旅した窪さん。
どうしてこんなにも旅をすることになったのかというと、出版社を辞めて独立後に企画書を30~40社に送ったところ、地球の歩き方を出版している会社から世界中のイケメンを探しながらブログを書いてみないかと提案を受け、「世界イケメンハンター | 地球の歩き方」というブログを立ち上げることになったことがきっかけなんだとか。もともと、前職で芸能情報を担当していたとあって、その腕が活かせるといったわけですね。
試しにそのブログを見てみると、地球の歩き方が自社サイトの1コンテンツとして提供していました。記事中の行間が何行も空いてるのが印象深かったです(笑)
さて、コンテンツの要であるイケメンはどうやって調達したのか。それは、現地ではできるだけ2人以上で歩いている男性にターゲットを絞り、「あなたをこの国の代表のイケメンとして紹介したい!」と声をかけて写真を撮らせてもらうようにしたんだそうです。イケメンと言われたら誰でも悪い気はしないだろうしこれなら警戒されない、とのこと。
アメリカでは何日も待って、あのベッカム本人と写真を撮ることにも成功。執念の勝利ですね!
当初予定していた1年の旅が1年8ヵ月に延びて帰国後、「本を出してみないか?」とダイヤモンド社からお声がかかり、「『世界イケメンハンター』 窪咲子のGIRL’S TRAVEL (地球の歩き方BOOKS)」を出版。毎日ブログを書いていたことがカギになったそうです。今や世界中どこにでもWi-Fiがありますし、3G・LTEのネットワークもSIMフリースマホさえあれば現地でSIMカードを調達して使えますから情報発信できない場所はもうありませんね!
本を出す際に役に立ったのは、旅のなかで常にたくさんの写真を撮っていたことだそうです。一度会った世界のイケメンたちに再び写真を撮りに行くのは大変でしょうから、やっぱり旅先での写真はたくさん撮影しておくべきですね。
ここで、窪さんオススメの国を紹介してくれました!
まずは夏のスペイン。サクラダファミリアはもちろん、綺麗な景色が楽しめるイビサ島もオススメだそうです。8月の最終水曜日にはトマト投げ祭りもあるとのこと。
窪さんが世界で一番好きなのがガラパゴス諸島(エクアドル)とおっしゃっていました。ペリカンやアシカがいて、人間以外にもたくさんの動物がお客さんとして訪れるんだとか。いいですね~。
こちらはメキシコ。美女が多いし、日本のドラマがたくさんやってる影響で日本人男性はモテるらしい!イスラムヘーレスは海がものすごくキレイでオススメ。食べ物はタコスが50円くらいで楽しめるとのこと。イケメンじゃなく美女を持ってきたところが会場の男性参加者への気配りです(笑)
なお、2冊目の本として出したのが「恋する世界一周」。本の出版をきっかけに「マツコの知らない世界」とかテレビ出演も果たし、一躍有名人になりました!すごい。僕も今まで旅行会社やPR会社の企画で海外や国内旅行をブログでレポートしてきましたが、50ヶ国はさすがに凄いですよ(笑)そして、それが本になっちゃうなんて!やっぱりブログは役に立つってことですね。
自分でコンテンツを編集できる旅の電子書籍「たびのたね」
2人目はJTBパブリッシングの青木洋高さん。「JTB時刻表」「るるぶ情報版」を手掛け、新規事業で電子書籍サービス「たびのたね」を開始することに。今回のトークイベントではこのたびのたねがどんなサービスなのかを解説していただきました。
簡潔に言うと「たびのたね」は旅行ガイドブックとローカル本のいいところ取り。特集やテーマごとに購入可能な電子書籍で、複数の電子書籍をまとめてオリジナルのガイドブックを作れる仕組みも導入しているんだそうです。その数なんと、全国100社以上の出版社、4,000以上のコンテンツ!
そこで、あぁ~確かに、と納得させられたのが青木さんの次のひと言。
「ぜんぜん知らない土地での食べログは非常に使いづらい。」
マジでそうだと思います!他人のレビューとかオススメのお店紹介が読みたいのに、Googleでその土地のグルメを調べようとすると検索結果にずらりと食べログのページばかりが出てきちゃってすごくイライラします。食べログが悪いんじゃないんですけどね~(^_^;)
青木さんはやっぱり編集って必要だなと気付いたそうです。
しかしながら、よくある観光地のガイドブックは一冊のうちの一部しか読まない。例えば、北海道・札幌のガイドブックは札幌なのに小樽や富良野、旭山動物園の情報もあるのは載せすぎだと。つまりは、情報の詰め込みすぎは読者にとって無駄だと考えたわけです。
このような背景があって「たびのたね」を製作。ご存知の「Hanako」や「地球の歩き方」などから協力してもらい、非常に多くの面白いガイドブックを取り揃えることに成功しました。
さらに、たびのたねで取り扱っている面白い本たちを紹介してくれましたよ!そのうちの一部を掲載しておきますね。
月刊「O.tone(おとん)」
札幌市のあるた出版。おやぢ世代の情報をもとに、札幌のおやぢ向けにを札幌を楽しむための情報誌。
月刊「おきなわ倶楽部」
那覇市のダイオキが出版。地元人も知らない穴場ネタ満載。沖縄唯一のタウン情報誌。路地裏穴場グルメなど。
月刊「オキナワグラフ」
那覇市の新星出版。真面目な伝統誌。
「LOVE! SPAM」
スパムのレシピが並んでる本。
「泡盛カクテルBOOK」
若い人が泡盛離れしてることを危惧し、こういった本が出ることになった。しまボールは今回のイベントでも飲める。
そのほか、たびのたねにはこんな面白そうなガイドブックがあります!
「下仁田ネギのガイドブック」
「1冊まるごと「十勝の豚丼」ガイドブック」
「ラーメンつくる人物語」はラーメンよりラーメン店の親父のアップが大きい一冊
「ポケットに京都 らくたび文庫」
「リトルプレス 創刊号はマンホールのふた」
「名古屋の喫茶店ガイドはやっぱりすごかった!」
「さぬきうどん全店制覇」
「ふくおか 手みやげ 自慢」
「札幌乙女ごはん。」
「イバライガー 写真集」
ちなみに、参加者にはクーポンをプレゼントしてくださいまして、僕は今週末に京都へ行くので何かガイドブックをダウンロードして使ってみたいと思います!
マイルは燃油サーチャージに注意!LCCのセールを活用せよ
3人目はトラベルジャーナリストでサラリーマンをやりながら月一で旅行しているという橋賀秀紀さん。もう、マイルとか格安航空券とかの知識量がハンパない!!神です(笑)ただし、お写真がNGでした。
まず最初に航空券についてお話していただきました。
実は一番安い航空券は一番安いわけではない、とのこと。一番安いのはツアー!例えば、ローマに行くツアーは往復45,000円。これで往復航空券とホテルつき。しかし、だいたい2人以上なので独り身はつらい。。。と嘆いていました。台北ではドミトリーを利用するツアーなら1人でも安くて、バニラエアやピーチあたりで取り扱ってる、とありがたい情報も!
安い航空券を探す手段として、スカイスキャナーのような検索サイトとトラベルコちゃんのような旅行代理店の料金を検索するサイトを挙げ、橋賀さんは1日1スカイスキャナーしてる(見てる)そうです(笑)。値段の上げ下げがわかり、これによって相場観を身につけるんだとか。基本的には都市を選ばず、空欄で検索すると安い航空券から表示される。例えば、パラオがHISで19,800円だったりするそうです。
そんな橋賀さんのスタンスは「どこでも行くぞという気持ちで探して安いのがあったらそこに行く!」だそうです!僕もセールで利用したことのある春秋航空では佐賀によく安く行けると紹介していましたよ。
また、航空券は必ずセールで買うことを強調し、春秋航空はセールでしか乗ったことがないとおっしゃっていました。セールの情報を仕入れるにはTraicyのような情報が早いサイトをしっかりチェックした方がいいとのことです!
さらに、マイル(マイレージポイント)についても言及。マイルを貯めて航空券をもらっても、結局は燃油サーチャージで現金がかかってしまうので最初からLCCで行くことが多いそうです。これは僕もまったく同じ考えです。タダで飛行機が乗れるからってそれまでのマイルを溜めるのにいくらかかるんだって話。0円で乗ったとしても燃油サーチャージ分の費用はかかってしまう。LCCのセールなんて頻繁に実施しているのだからガンガンにLCCを使った方がいいわけです!ただし、LCCが通っていないところへはマイルで行くのが良いと橋賀さんはおっしゃっていました。要は行き先次第ということ。
狙い目の航空会社として香港エクスプレスが安いそうですが、香港エクスプレスはだいたい満席なんだとか。それとセブ・パシフィック航空も挙がっていました。僕はセブ・パシフィック航空で往復1万円ちょっとでフィリピン・セブに行ってきましたから確かにセール時はウルトラ安いです(笑)また、中東の航空会社が良くて、アエロフロート航空、エティハド航空、カタール航空がお得と紹介していました!
最後にユナイテッド航空のマイルなら5,000マイルでどこでも行ける、と少々難易度の高いトークでは僕では消化できなかったので、代わりに会場にいた@shimajiroさんの記事を貼っておきますね!
参考:ユナイテッド航空のマイル活用:5,000マイルでANA国内線が最大3区間搭乗可能 – 第8回Traicy懇親会のメモ – shimajiro@mobiler
ファンたちの濃い話で盛り上がる懇親会
その後は料理やお酒をいただきながらの懇親会。青木さんが話題にしていたスパムの焼きそばもいただきました!橋賀さんに挨拶したり、料理争奪戦が繰り広げられたり、@shimajiroさんとなぜか家庭的な話をしたり、いろいろ楽しかったです!懇親会では僕のような初参加の人にはちょっとハードルが高い気がしたので、懇親会前にアイスブレイク的なアナウンスをしたり、テーブルごとにテーマを設定して初心者が話しやすい場所へ自由に移動できるよう促してくれると良かったかもしれません。
とはいえ、トークイベントでは非常に参考になるお話が聞けたし、ブロガーの目線から見ても勉強になりました!「Traicy懇親会」が何度も全国各地で開催し続けられる人気イベントである理由がなんとなくわかりました!!本イベントの主催であるTraicyの後藤さんは終始裏方に回っていて、参加者への気配りを大事にしてるなぁ~と感じられるイベントでした。ありがとうございました!