日本のアーティストが海外で開催するコンサートやスポーツ大会などを見に行きたいというニーズは高まりつつあるそうです。Perfumeのライブやテニスの錦織圭など海外で活躍する日本人がたくさんいますよね。
当然、彼らに会いに行くには海外で開催されるチケットが必要になるのですが、ファンとファンがチケットを売買でき、安全に受け渡しができる「チケットストリート」というサービスがあることを知りました。
チケットストリートで海外公演のチケットが購入可能に
2014年12月9日に開催された記者会見で聞いてきた大きなニュースは、そのチケットストリートが米eBay子会社の米StubHub(スタブハブ)と提携し、海外興行のチケットを二次流通するサービス『チケットストリート・海外チケット Powered by StubHub!』を始めるというもの。12月10日よりサービスを開始します。
どのような内容なのか簡単にいうと、買ったんだけど行けなくなった公演のチケットや、もっと良い席のチケットが取れたので手元のチケットを売りたい、といった理由で「譲りたいチケット」を出品し希望者がそれを購入できるチケットストリートで、海外チケットの購入が可能になるということです。
なんと、海外(北米・欧州)で開催される50,000もの公演が日本にいながらにして購入できるようになります。アイドルの追っかけファンだけじゃなく、ちょうど海外に行くから見てみようかな~という人にとっても嬉しいのではないでしょうか。
気になる価格は、提携した米スタブハブが現地で取り扱っているのと同じ価格で提供。チケットストリートが値段を上乗せするということはありません。
しかも、円表記なので日本人でもわかりやすい。決済はVISA・Masterのクレジットカード決済のみで、PayPalと同じレートです。
チケットはサイト内から価格帯を指定して検索でき、座席表を図で見て指定可能。会場の様子を3Dビューで確認しながらチケットを選べます。
購入できる海外チケットは電子チケットにのみ対応していて、決済後にPDF形式のチケットをダウンロードし、印刷して公演会場へ持って行く形。紙のチケットは対応していません。
そもそも二次流通って転売のことでしょ?
もう1つ、「チケット二次流通」転売行為について会場で紹介されていたものをみなさんにご紹介したいと思います。
- チケットの転売は違法ではないが、金券ショップのような許可が必要。ただ、転売目的で公共の場所で売買するのは都道府県の条例に反する。
- チケットストリートで実際に取引が成立しているチケットの4割は定価以下。過半数は取得価格以下。
- 転売しているのはネットダフ屋。売り手の多くは熱烈なファン。
なるほど。転売行為は何でもかんでも悪、とは言えなさそう。出品者がどういう意図でチケットを購入し、出品したのかが重要になってくるわけですね。ただ、大量に買って売りまくってる人は完全にダフ屋でしょう。
また、世の中の興行のうち50%はチケットが売れ残っているそうで、10%のチケットは定価の2倍以上の価値が付いているそうです。プレミアム価格ってやつですね。
転売品だからといってどれもがプレミアム価格ということではなく、4割ほどが定価以下で売買され、ファンクラブなどの年会費などを考慮すると、5割強が仕入値(取得価格)以下で売買成立しているとのこと。
純粋なファンとファンのチケット流通を応援したいという思いでこのサービスを展開したチケットストリートとスタブハブは、今回の提携でより多くの人にチケットを届けることができるとしています。
スタブハブのアメリカでの認知度はものすごい高いそうで、日本でも知っている人が多いみたい。これまでも年5万枚のチケットが日本で売れているということですから、今回のチケットストリートとスタブハブの提携はますます日本人にとって便利なものになることでしょう。
海外で行われるイベントに日本人がどんどん行きやすくなるこういった仕組みはありがたいと思いました。
関連:チケットストリート、eBay子会社StubHubとの共同による海外興行チケット入手サービスを12月10日より開始 – チケットストリート
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