ドコモの回線を使った下り速度最大150MbpsのMVNOサービス「DMM mobile 」が2014年12月よりスタートしました。データ通信のみの最安料金は1GBの660円/月。もう1GBが1,000円以下というのは格安SIMサービスにおいては完全にスタンダードになりましたが、660円というのは格安SIMの中で最安です(2015年1月5日現在)。
MNPに対応した音声通話付きのプランもあり、高速データ通信量を3枚のSIMカードでシェアすることも可能です。容量を超過した際の低速モードでは200kbpsになります。
今までいろいろなSIMを試してきましたが、この安さと充実なプラン、サービスの良さははっきり言ってすごい。それでは解説していきますね。
DMM mobileは3枚のSIMカードでシェアできる
DMM mobileのプランと料金は、データ通信専用とデータ通信と音声通話ありのプランがそれぞれ6種類から選べるようになっています。こんなにもプランが充実してるのは凄いなぁ。そして、シングルコースとシェアコースもあります。
シングルコース
シングルコース(月額) | 1GB | 3GB | 5GB | 7GB | 8GB | 10GB |
---|---|---|---|---|---|---|
データSIMプラン | 660円 | 1,280円 | 1,780円 | 2,280円 | 2,780円 | 3,680円 |
通話SIMプラン | 1,460円 | 1,980円 | 2,380円 | 2,880円 | 3,580円 | 4,480円 |
シェアコース
また、8GBと10GBコースについては最大3枚のSIMで共有が可能な「シェアコース」も選べますよ。
シェアコース(月額) | 8GB | 10GB |
---|---|---|
データSIMプラン(料金は3枚まで同じ) | 2,780円 | 3,680円 |
通話SIM1枚プラン | 3,580円 | 4,480円 |
通話SIM2枚プラン | 4,380円 | 5,280円 |
通話SIM3枚プラン | 5,180円 | 6,080円 |
※すべて税抜き
シェアコースではデータSIMは1枚でも2枚でも3枚でも料金は変わりません。つまり、2枚め以降のデータSIMは無料。通話SIMは枚数によって料金が異なります。
例えば、8GBのシェアコースで通話SIMを2枚とデータSIMを1枚契約する場合では、料金は3枚合計で月額4,380円となります。このように複数枚契約するときはデータSIMは無料で追加できるというわけ。
別の例では、データSIMを3枚で8GBをシェアするなら、3枚でも月額合計2,780円です。
シェアコースは複数台で利用する場合にオトク!
シェアコースを利用する想定シーンとしては、家族や兄弟で通信料金を安く済ませたい場合でしょうか。特にLINEでのやりとりが当たり前になっている学生の兄弟・姉妹はキャリアのメールアドレスは不要でしょうし、こういった格安SIMを利用するのがピッタリだと思います。
動画を見るなど頻繁にネットを利用する姉とあまりネットをしない弟をDMM mobileの10GBのシェアプランにし、それぞれ通話SIMにします。つまり、10GBのシェアコースで通話SIM2枚プランです。これで月額料金は2人で5,280円。
電話の通話料は別途かかりますが、LINEやFacebookでの無料通話を利用すれば随分と安く済ませられるはずです。DMM mobileの通話SIMは普通に090・080の電話番号が使えますから、受話専用番号としても良いのではないでしょうか。
一方、ドコモの場合、通話し放題なカケホーダイがあるので単純な比較はできませんが、10GBの「シェアパック10」を2台で利用するとデータ通信分だけで1万円以上かかります。
DMM mobileによると5GBのプランではだいたいこのくらいの差があるそうです。
このようにデータ通信料金を下げたい場合にはDMM mobileは半額程度に押さえられますから、非常に有効だと思います。
バースト転送がイイ!高速通信時に3日間の上限なし
ここまで料金について詳しく見ていきましたが、サービスはどうなのか?
高速通信時は3日間の速度制限なし
ソフトバンクなんかは3日間の通信合計が1GBを超えると速度が低速化しイライラしますが、DMM mobileは高速通信時での3日間の上限はなく、通信制限はなし(ここ重要)。高速データ通信をOFFに設定したときは直近3日あたりの通信量が366MBを超えた場合に速度制限が実施されるようになっています。
低速時でもストレスなくTwitterができる
嬉しいことに、DMM mobileは低速時に役立つ「バースト転送」を備えているのもポイント。ドコモやソフトバンク、auなどでは7GBの上限に達してイライラしたことがある人も多いことでしょう。でも、DMM mobileは200kbpsでも一時的にバースト転送によってデータが高速に読み込まれ、テキストやSNSなどの更新を素早く行えます。
あまった高速通信容量は翌月に繰り越せる
毎日たっぷり動画を見る人は余らないと思いますが、高速通信の容量を使い切れなかった場合には翌月に繰り越されるのは嬉しいかぎり。例えば、今月2GB残れば、この2GBを来月に繰り越せるんです。
毎月10%のギフト券でアニメやテレビ番組を見られる
毎月の料金支払額に応じてDMMグループのサービスで利用可能なDMMギフト券(DMMポイント)を毎月もらえる点も見逃せませんね。
月額5,280円を支払っているのなら、毎月10%分の528円分のDMMポイントがもらえ、動画配信サービスのDMM.comで「妖怪ウォッチ」など1話100円程度で配信しているアニメや映画なら4~5話見ることができますよ!
留守番電話機能やメール機能はなし
なお、月々の無料通話や留守番電話サービスは付いてないので注意が必要。また、ドコモの電波を利用しているとはいえdocomo.ne.jpのようなメールアドレスは付与されません。データSIMプランでは解約手数料はありませんが、通話SIMプランでは12ヵ月以内に解約すると9,000円の解約手数料がかかります。
今使っているドコモのスマホに挿すと使える
こういった格安SIMはSIMフリースマホにピッタリです。
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しかし、勘違いしている人が多いので改めて言っておきますと、格安SIMはSIMフリースマホじゃなくても利用可能。
このDMM mobileはドコモの回線を利用したMVNOサービスですから、iPhone 6やXperiaなどドコモのスマホであれば基本的に利用できます。動作確認はサイト上で確認できますのでチェックしてみてくださいね。
→ SIMフリーを選ぶなら”断然”DMM mobileがおトク!!!
僕が今一番気になっているのがDMM mobile
高速通信時の3日間の制限がないことやバースト転送、シェアコースといった点はIIJmio(みおふぉん)でも同様のサービスがありますが、10GBという大容量が選べるのはDMM mobileの大きなアドバンテージです。IIJmioにはぜんぜん不満はないんですけど、DMM mobileの方がその点で羨ましい(^_^;)
僕はちょっと前にIIJmioにMNPしてしまったのですぐにはDMM mobileに移行できませんが、今だったらDMM mobileの通話SIM1枚とデータSIM2枚を選んでいただろうな~。でも、とりあえずデータSIMだけは申し込んでみたいと思います。
今回は料金プランやサービス面でのまとめ記事を書きましたが、使ってみたら今度はレビュー記事を書きたいと思いますので続報をお待ちくださいね。
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