先日、香港に行ってきたのですがやっぱり現地のSIMカードを使ってスマホを使えるっていうのは便利でしたよ!
SIMフリースマホさえ持っていけば、香港の現地でプリペイド式のSIMカードを購入してすぐにスマホをインターネットにつなぐことが可能。
Googleマップを見ながら街を歩いたり、予約したホテルの確認だってできますし、LINEやTwitterだって当然できます!
そういえば、この香港で使えるプリペイドSIMカードについてどんなものなのかをまだ書いていなかったので、今回はこちらを解説したいと思います!
プリペイドSIMってどんなものなの?
プリペイドSIMカードはつまり前払式のSIMカードで、簡潔に説明すると「このプリペイドSIMカードを買ったら1GB分のデータ通信が使えますよ、足りなくなったら後からチャージしてくださいね」といったものです。
契約は不要ですから申込書を書く必要もありません。パスポートの提示も不要。フラッと買って、すぐに使えるので非常に楽なんです!
何GBまで使えるとか、料金や何日間有効などはそのプリペイドSIMカードによって異なります。多くの場合、通信量の有効期限は1週間とか、SIMカードそのものの有効期限は180日とか使用期限が決まっています。また、容量がなくなったら再びチャージして使うことが可能です。
数日間しか滞在しないような海外旅行では、プリペイドSIMカードは使い捨て感覚で利用できて便利ですよ。
香港でプリペイドSIMカードを使うにはSIMフリースマホが必要
だいたいの人は日本で購入したスマホ、タブレット、モバイルWi-Fiルーターなどをいずれかお持ちかと思いますが、それらの多くはSIMロックがかかっていて、そのままでは海外のSIMカードを使うことができません。
海外ローミングというサービスを利用する手段もありますが、料金が割高で僕はオススメしません。
2015年5月以降発売のスマホであれば、ドコモ、au、ソフトバンクでもSIMロックを解除することができ、解除したスマホは海外のSIMカードを利用できるようになります(ドコモはそれ以前のスマホでも可能)。
厳密には、通信の利用できる周波数帯がマッチしていないとダメなのですが、そのなかでもiPhoneは世界でもっとも多くの周波数帯に対応しているスマホのため、安心して海外で使えます。
僕の場合は日本で購入したiPhone 6s PlusのSIMフリー版を香港で使用しました。
香港のプリペイドSIM・cslの「DISCOVER HING KONG Tourist SIM Card」
僕は香港国際空港のなかで、cslの「DISCOVER HING KONG Tourist SIM Card」というプリペイドSIMカードを購入。
大きく「$88 5Days日」と書かれているパッケージです。これは5日間で1.5GBまで使えるタイプで、もちろん4G(LTE)の高速通信ができますし、cslの提供している公共Wi-Fiを無料で利用可能。価格はHKD 88(88香港ドル=約1,232円)でした。安くて、LTEが使えて、評判も良かったことが決め手です。
また、香港だけでなく、マカオや中国本土、さらには台湾でも利用できるのが大きな特徴。必要であれば、こちらは1日あたり40MBまでHKD 40(40香港ドル=約640円)で利用できます。
このSIMは中国やマカオに行ってもTwitterやFacebookが使えるという便利なSIMです。まぁ、香港だけに滞在するなら無視して構いません。
SIMサイズはNano、Microにも対応しているので、日本で販売しているSIMフリースマホの大部分に対応しています。
プリペイドSIMカードそのものの有効期限は180日間です。
プリペイドSIMの販売場所は香港国際空港の「1010」
香港はスマホ好きにはたまらないほど多くの場所でSIMフリーのスマホやSIMカードを販売しています。空港内のセブンイレブン(レジの後ろに展示してある)でも買えますし、SIM専門のショップだってあるんです!
僕は香港国際空港の「1010」という黄色いショップで購入しました。
香港国際空港 到着ロビーにある「1010」
「1010」の場所は、香港到着後に入国審査を終えて、Aゲートから到着ロビーに出るとそのすぐ横にあります。マクドナルドを正面に見た場合、すぐ後ろに振り向くとあります。黄色いお店なので目立つからすぐわかるでしょう!(2016年9月現在の情報)
cslの「DISCOVER HING KONG Tourist SIM Card」にはHKD 88のタイプのほかにHKD 118(118香港ドル=約1,652円)のタイプもあり、こちらは8日間で5GB使えるプリペイドSIMカードです。
HKD 88のタイプは店頭に出されていなくて、HKD 118タイプのものだけが陳列されており、こちらを強く進めている感じでした。
「HKD 118より安いのある?」と聞いてみたり、「5 days !」と言ってみたり、このブログのHKD 88のパッケージ写真を見せて「これをくれ!」という意思を示せばHKD 88のタイプを買うことができますよ(笑)
プリペイドSIMの設定方法
びっくりしたのがこのcslのプリペイドSIMカードはiPhoneだと設定が不要ということ。お店の人がピンでiPhoneからSIMトレイを取り出し、そこにcslのプリペイドSIMカードを置いてiPhoneに挿入したら終わり。何の設定もせずにいきなり使えました。(ドコモやソフトバンクのように挿れたらすぐに使えたわけです。いわゆるAPNの設定が不要)
お店に入って、これをくれと言って、SIMカードを挿してもらって、たったの3~4分で完了。ほんとに簡単に手に入れることができました!
使った感想(速度・電波状況など)
さて、気になるのは「DISCOVER HING KONG Tourist SIM Card」が香港のどこで、どのくらいの速さで使えるのかでしょう。
結果から言うと、圏外になることはなく、どこでも使えました!香港ディズニーランド内でも、バスで登った山道でも、一大観光地であるピーク・タワーでもバリバリ使えます!
下り速度 | 上り速度 | |
---|---|---|
香港国際空港 | 50Mbps | 21Mbps |
ディズニーズ・ハリウッド・ホテル内 | 51Mbps | 5Mbps |
MTRの南晶駅付近 | 14Mbps | 16Mbps |
香港駅の巨大ショッピングモール「ifc mall」 | 37Mbps | 25Mbps |
香港ディズニーランドの中にもフリーWi-Fiが張り巡らされているくらい、香港ではフリーWi-Fiがたくさんあるのですが、Wi-FiにつないだAndroidスマホよりもプリペイドSIMカードを挿したiPhoneの方が快適に通信ができ、速度も速くて便利に感じましたね。
この快適さがたったHKD 88(約1,232円)で手に入れるのですから、香港国際空港でプリペイドSIMカードを買っておいて本当に良かったです!
3日間のトータル使用量
実際に、土曜日の午前から月曜日の夕方まで3日間ほど香港に滞在し、どのくらいプリペイドSIMカードを利用したかを最後にお知らせしますね。
この3日間の合計使用量は636MB(0.636GB)でした。
香港ディズニーランドで遊んだり、観光や食事がメインだったので、実は通信量ってそんなにたくさんいらないんですよね。
これが仕事だったり普段のようにたくさん動画を見るのなら別ですが、今回は旅行ですから「DISCOVER HING KONG Tourist SIM Card」の1.5GBのパッケージを購入してちょうど良かったわけです。かと言って、プリペイドSIMカードが不要だったかと言うと、そうでもない。
1時間もバスに乗った際には本当にこれが目的地に向かっているバスなのかをGoogleマップで随時確認しながら乗っていましたし、帰りに乗る飛行機のWebチェックインも移動中に気付いて行いました。
やっぱり、スマホがいつでも使えるという安心感は大きいです。あ、プリペイド(前払い)なのでこれ(HKD 88=約1,232円)以上の料金はかかっていませんよ。
まとめ
香港はSIMフリー天国なので、非常にたくさんの種類のプリペイドSIMカードがあります。もちろん、僕が今回買ったcslの「DISCOVER HING KONG Tourist SIM Card」以外にもたくさん販売されていますし、もっと安くて良いものもあるでしょう。
しかし、やっぱり海外のSIMカードとかSIMフリーとかって面倒くさいな~と思ったら、素直にモバイルWi-Fiルーターのレンタルサービスを利用しましょう!(^^)
今回のプリペイドSIMカードを選ぶ際に、コミケC89で購入した同人誌「博士が教える香港SIMガイド」を参考にしました。まだお会いしたことはありませんが、作者の山根康宏さんは香港に住んでいるモバイル研究家。このなかでオススメSIMとして一番最初に紹介されていたのがcslの「DISCOVER HING KONG Tourist SIM Card」でした。この同人誌を買ったのは2015年末でしたが、約9ヶ月を経て実際に役に立ったわけですし、非常にいい同人誌を買ったな~と大満足です!
ぜひ、香港に行く際にはSIMフリースマホを持って、現地でプリペイドSIMカードを買って快適な旅を楽しみましょう!!