「イチゴが売れ筋でバニラビーンズが入ってるので香りがいいんです。ミルクで割ると最高ですよ!」と声高に語ってくれたのは「もりのしずく」の中川潔美さん。
三重県大台町で農業に従事した地域おこし協力隊の任期満了に伴い、大台町に住み続けながら2019年4月に無添加・無農薬の瓶詰め商品を製造・販売する「もりのしずく」を開業。今まさに大台町の素材を使った複数種類のシロップを展開しているところです。
今回、もりのしずくの中川さんが大事に作っているシロップや大台町へ移住した理由を伺ってきました!
大台町の素材で作る、安心のシロップ
シロップのラインナップは「柚子&ローズマリー」「ブルーベリー」「苺&バニラビーンズ」「生姜&スパイス(シナモン)」。すべて手作りで、冬の季節に作れるのはこの4種類なんだとか。
素材にはすべて大台町の農家さんが作ってる地元のものにこだわり、てんさい糖なども天然のものを使用。
“ねるねるねるね”のCMでおなじみの魔女のように、大きな釜でぐつぐつと煮込んでいるそうで、その姿を想像するとちょっと笑っちゃいますね(笑)
もりのしずくのシロップの販売場所は限られていますが、大台町内では「道の駅奥伊勢おおだい」や「奥伊勢フォレストピア」、産直市場などで販売しているほか、津市のカフェや志摩市の酒屋でも購入可能です。
大台町へ移住してきてからシロップ作りを始めたという中川さん。「事業としてはまだ苦しいけど、今はやって良かったと思っています」と言います。
では、そもそもどうして大台町への移住を決めたのでしょうか。
偶然の出会いから地域おこし協力隊で大台町へ
今から5年以上も前の2014年。中川さんは三重県の津市に住んでいました。
津市からそう離れていない大台町を訪れてみると、山や川の雰囲気に惹かれ、公園では野ウサギが駆け回ってるのを目撃し、夜にはホタルが飛んでる場面に遭遇。これまで体験したことがない出来事が次々と起こり、大きな衝撃を受けたんだそうです。
そして、「道の駅 奥伊勢おおだい」でも素敵な出会いがありました。
道の駅で出会った人とたまたま会話をしたところ、大台町のことをいろいろ教えてもらったんだとか。その会話からますます大台町への想いが増していきます。
それから何も行動できずに2年が経ったある日。
大台町が地域おこし協力隊を募集していることを知った中川さんは、地域おこし協力隊として人を募集していた農園での仕事に応募。その応募先が「道の駅 奥伊勢おおだい」でした。
すると、対応してくれたのが2年前に「道の駅 奥伊勢おおだい」で出会った人で、しかも、実はその人は道の駅の駅長さんだったのです!!
駅長さんが「2年前に聞きに来た子か?」と覚えていたことから話がトントン拍子に進み、無事に地域おこし協力隊として大台町へと移住することができました。
地域おこし協力隊の期間中に大台町の人とつながりができ、各家庭の話を聞いているうちに皆さんの役に立ちたいと思うようになったんだとか。そして、大台町の特産品を作ることを決心します。
シロップのおいしい飲み方は?
とにかく自然が大好きな中川さんは土いじりが好きで、自宅で漢方系の薬草を自分で栽培していたり、農業をやって将来的には自給自足にもチャレンジしたいそうです。「土を触ってると元気な気分になるんです!」と、すごくパワーのある女性!
そうやって大自然のなかで丁寧に作られたのが、もりのしずくブランドのシロップ。
そのままパンやヨーグルトにかけて食べても美味しいですが、お酒やミルクで割って飲んだり、普通にお湯で溶かして飲むのも良いそうです。
寝る前に生姜&スパイス(シナモン)をミルクで割って温めて飲むとチャイみたいに体を温めていい。ビールに入れればシャンディーガフにも!
今回、生姜&スパイス(シナモン)のシロップをお湯で試飲させていただきました。本当にお湯で割っただけなんですが、生姜とシナモンの香りが広がって心地いい。ちょうどいい甘さで美味しいし、体がポカポカ温まります!
瓶の底に余ってしまった生姜はカレーに入れると美味しいカレーができるんだとか。
ホームページに料理とレシピが載っているので、ぜひ参考にしてみてください!
将来的には糖尿病の人でも食べられるシロップをつくりたいと考えているそう。お年寄りの多い大台町で、人々の役に立つ美味しい商品作りに期待が高まります。
町内の方も中川さんの活動をぜひ応援してあげてくださいね!
※三重県の大台町をPRし始めて今年で5年目のめ~んずスタジオ。これまでご紹介してきた大台町情報はこちらでチェックできます!ぜひ覗いてみてください(^^)