2015年10月7日、幕張メッセで本日から開催の「CEATEC JAPAN 2015」に行って参りました!
CEATECといえば、2014年にオムロンが卓球ロボットを展示して話題になりましたが、昨年その場にいた僕はあのクォリティーの高さにすっごく驚きました!!
実をいうと、僕は中学時代に3年間卓球部に所属していまして、これでも県大会ベスト8位だったりします(そこまで胸を張って言える順位でもないんですがw)。もう20年くらい前ですけどね~、あのときはポンポンッと球だけが飛んでくる卓球マシンが学校にありましたよ。
さて、2015年にはオムロンがさらにパワーアップした卓球ロボットをCEATECにて披露するというので、なんと卓球つながりのご縁があってかわかりませんが、今回、オムロンさんとのタイアップでこの進化した卓球ロボットを取材させていただくことに!CEATEC初日、オムロンブースにて濃いぃ~~~取材をしてきましたよ~!
オムロンでヤバイほど進化した卓球ロボットを取材してきた!
どど~ん!これが進化した2015年版の卓球ロボットだ~!
オムロンといってすぐに思い出すのは、僕たち一般消費者にとって身近なものとして体温計とか体重計がありますね。ほら、タンスの中とか脱衣所にあるでしょ?でも、同社ではセンシング&コントロール+Think技術を使ったさまざまな製品を開発・提供している会社なんです。例えば、FA(工場の自動制御機器)ではオムロンの得意とするセンサーと高性能の制御システムで、柔らかいモノを壊さずに掴んで運ぶ、みたいなこともお手のもの!
今回、オムロンさんにお話を伺い、卓球ロボットはオムロンが持つレベルの高い技術がたっぷり詰まっていることがわかりました!
返球場所を事前に知らせてくれるアシスト機能
卓球ロボットは人間の同じように目となる2つのカメラを搭載し、球の軌道を空間でとらえることができます。どこに向かって球を打ち返しますね~、というのが卓球台上に表示され目で見てわかる「アシスト機能」が今回の大きな進化の1つです。卓球ロボットが打ち返してくる球の方向を線で、球の落下位置を円で教えてくれます!
ここで発揮するのがオムロンのセンシング&コントロール+Think技術。球の回転や軌跡を解析、予測をして、きちんと“狙った場所”に返球をするんです!オムロン技術・知財本部企画・CTO支援室の生雲さんは「機械が少し先の未来を予測し、それをタイミングよく人に提示して、ラリーをアシストする点が今回の進化です」と、おっしゃっていました。
狙った場所と言いましたが、失敗することもあります(笑)でも、球はかなりいい感じの場所に返ってきていましたよ。
打ちやすいところばかりに返球してくれるイージーモードでプレイヤーが返球に5回成功するとノーマルモードになります。ノーマルモードでは卓球ロボットが意地悪してきて返球場所を左右に振ってくる!やばい、遊ばれてるっ!と感じつつも、県大会ベスト8位としてはここで負けるわけにはいかないと、本気出してしまいました(笑)はぁはぁ。すっかり、汗ダクに。。。
10回以上ラリーが続けば、アシスト機能も消えてしまうらしい。。。
球の回転にも対応できる驚きの技術力!
いや~、卓球ロボットすごい!でも、卓球ってドライブやカット、突っつきで球に回転をかけるものなんですね。僕が卓球をやってた人間だからこそ聞いてみたかったんですが、驚いたことに、そのイヤラシイ回転についても対応できるんだそうですよ!無回転ならこんな軌道で飛んでこないというのを一瞬で判断し対応できる、との説明を受けたときが今日最大のショックでした!!マジですごいわ。。。
そして、プレイヤーが打った球の軌道を1秒間に80回撮れるカメラで見て、球の重量と回転から逆算し、プレイヤーへ打ち返すまでをほんの一瞬で行っているんです。オムロンの高精度な状態予測、恐るべし!
人にできる楽しさを与えてくれる卓球ロボット
まとめますと、2014年版の卓球ロボットから2015年版への進化は、独自のアルゴリズムによる軌道の高精度予測から「アシストすることで人を助け、人に達成感やワクワク感を与えられる」点。1年でこんなにも進化したんですね~!
オムロンでは、人を助ける機械との関係性をたいへん重要視していて、それは代替、協働、融和の3段階あると言います。2014年に展示した卓球ロボットは協働にあたり、人と機械のコラボでした。そして、2015年は融和。「機械が人の能力を引き出し、人の成長につなげる」にはどうしたらいいかを考えて今回の卓球ロボットを進化させたんだそうです。これまで卓球が苦手で“続かなかった”ラリーをロボットがアシストすることで“できる!”に変わり、プレイヤーは喜びや快感を感じるわけです。GIZMODOの記事にもインタビュー記事で詳しく紹介されています。
関連:2015年は「能力を引き出す」段階へ。 人とロボットの関係性がまたひとつ進んだ – GIZMODO
残念ながらオムロンとしてはこれを販売しようという考えはないようですが、卓球という運動とロボットがアシストしてくれる点から、僕は将来的にこの卓球ロボットの活躍の場として、入院中の人のリハビリにも使えるかもしれないなぁ~と思いました!ロボットの助けを借りながら健康になったり、上達したり。たとえ卓球ロボットでなくても、オムロンの持つこうした高い技術は今後もさまざまモノを生み出し、多くの場で役に立つに違いないと期待しています!!
オムロンは驚きの展示ばかりですごい!
卓球ロボットだけじゃありません!オムロンでは独自技術を来場者にわかりやすいよう、このイベントのためだけに形にした技術がたくさん展示されています。短くですがそれらもご紹介しておきますね。
「やわらか制御」
ボールを落としてもまったく跳ねない制御技術が「やわらか制御」(写真左)です。センサーを使わず、ボールが落ちて底に当たった瞬間に高さや重さを計算し、衝撃を吸収。こういった制御技術はオムロンの主力事業であるFAなどに生かされています。
「社会インフラ系」
知らなかったのですが、駅の自動改札機や道路交通管制システムもオムロン製だったりします。会場ではぶつからない車の技術を出展していました。センサー技術とカメラで、歩行者なのかクルマなのか、人やモノの形をパターンマッチング。安全を守るために役立っています!
「進化した体温測定技術」
超小型貼り付け体温測定技術を開発。熱流センサーで皮膚の内側から発してくる熱がどう動いてるかを計る。脇の下や口の中に体温計を入れず、なんと、皮膚の上に当てておくだけで体温を計れるようになります!例えば、熱流センサーを腕時計やメガネに入れたりも可能に!これによって、例えば熱中症や低体温症になる前にそれを警告することもできるんだとか。オムロン、凄すぎる!
卓球ロボットをCEATEC会場で試してみよう!
僕は卓球経験者ですが、初心者でも楽しく卓球のラリーができるようアシストしてくれるのが2015年版の卓球ロボットです。ぜひ、CEATEC JAPAN 2015のオムロンブースに行って、人生初体験となるロボットとの卓球を楽しんでみてください!
オムロンブースは幕張メッセのHall 3の中央にあります。大きなブースなので、すぐにわかりますよ♪
実際に僕がプレイしてみた映像がこちら!機械相手にマジになる僕(笑)
卓球ロボットと卓球ラリーを楽しんだあとは一緒に記念撮影もできます。その場でQRコードからスマホで表示でき、そのままFacebookへのシェアも可能。こんな感じなので、どんどんシェアしましょ~!
ブースではクールな卓球ロボットの缶バッチがもらえちゃう!
そうそう、実はこの卓球ロボットには名前がありません(笑)これは一大事だ!そこで、オムロンのホームページでは卓球ロボットの名前を募集中です。機械が人の能力を引き出す未来。そんな未来はほんとにワクワクしちゃう!こちらから名前を投稿できますので、卓球ロボットにいい名前を付けてやってください♪
オムロンのFacebookページでは今回のCEATEC JAPAN 2015などに関する情報を発信していますので、ぜひチェックしてみてくださいね!