2011年11月27日、「WordCamp Tokyo 2011」でのパネルディスカッションで、五藤隆介さん(goryugo, addicted to Evernote運営 以下、ごりゅご)、堀正岳さん(Lifehacking.jp運営 以下、堀)、麦酒男さん(生ビールブログ -とりあえず生!-運営)の御三方によるブログに対するトークを聞いてきました。
たいへん貴重でタメになる内容でした!!その一部始終をメモしましたので、ここでご紹介させていただきますね!(一部聞き逃した部分もあります)
ブログをはじめたきっかけ
ごりゅご:
モテたくてブログをやってるというのは大いにある。結果的にブログがいい(笑)
2004年くらいからブログをやってる。WordPressに落ち着いたのはまだ1年半くらい。
堀:
ライフハックはアメリカで流行していたものを日本に持ってきたかった。
ブログ運営で何が変わったか
堀:
まったく生活が一変した。ドメインを持つということは屋号を持つこと。○○の堀です、と言うことになる。自分の中に新しいものが生まれた感じ。以前と以後では生活が違う感じ。
ごりゅご:
ブログ経由で知り合った人と会う機会が増えた(リアルな知り合いよりも)。ブログが一番リアルな世界なってしまった。
麦酒男:
この場(イベント)にいるのがブログのおかげ。
堀:
麦酒男さんのビールってのがすごいw 読者の気持ちを惹きつけてるものがあるんじゃない?
麦酒男:
そんなの特に考えていないw 美人とビールを飲んでる写真を撮るための理由が欲しかったw 「ブログに載せたいんで一緒に写真を撮ってくれませんか?」とナンパするw
ビールを発売する企画も登場した。300セットの予定が間違えて2500セット発注されてしまった。
ごりゅご:
どれだけ自分がいい加減かというのをアピールしたくなったw ごりゅうどん(単なるうどん)の作り方の記事を書いたらTwitterでたくさん紹介され、自分のことを知ってくれる人が増えた。馬鹿なことをやったら、有名になった。
堀:
「堀さんすごく仕事ができるんですね」、とよく言われるが、そんなことはない。ちょっとだけ早く紹介したい。Evernoteやモレスキンなどを記事を書いた。人よりも早く、詳しく書くようにしてる。
麦酒男:
堀さん、いい声ですねw
WordPressの良いところ
麦酒男:
もともとアメブロでやってた。制約が多くて重くて、広告も出て嫌だった。それでWordPressにしてからはすごく自由でカスタマイズもでき、自分の好きな世界が作れるのがいい。
ごりゅご:
WordPressが流行ってることが良いこと。困ったな~、っていうときに調べると、WordPressについて書いてあるブログが多くて探しやすい。ユーザーが多いことだけでWordPressを使う価値があると思う。
堀:
英語版のWordPressを使ってる。英語のプラグインが多いので。
おすすめのプラグイン
ごりゅご:
Backupをとってくれるプラグイン。関連エントリーを出してくれるプラグイン。
堀:
WP seem Test Drive
自分のブログをオンにしながら、裏でテーマをリニューアルするときに便利。
麦酒男:
画像を一気にアップできるやつ。
堀:
VaultPress(ヴォルトプレス)。バックアップしてくれるやつ。お金はかかるが。
ブログ運営で困ったこと、悩んだこと
麦酒男:
技術的な部分で自分は詳しくないので、困った。WordPressに詳しい人に聞いて解決してる。
ごりゅご:
Evernoteの記事を書いているが、次第にEvernote好きなブログたちがたくさん登場してきて、彼らのブログの方が面白くて、危機を感じた。今のスタイルを貫くのが一番いいことだと思った。
堀:
自分は嫉妬深い人間。何で自分はそういうようにうまく書けないんだろうと悩んだことがある。ずっと4年間壁にぶつかりまくっている。
ごりゅご:
どれだけ自分を馬鹿に見せられるか。馬鹿を強調すれば、馬鹿なことを書いても、馬鹿だからキャラで許される。馬鹿が結果的にプラスになる。
エントリー書くのにかかる時間
麦酒男:
15分から1時間。
ごりゅご:
真面目に長いのを書くと3時間。早く書けるものは10分とか。10分を3本とかもある。
堀:
仕事から帰ってきて、22時くらいからブログを書く時間にしてる。午前2時・3時くらいまでやってる。
カイ:
書く時間がめんどくさい。電車内とか、ダジャレやタイトルは思いついたときに仕込んでおく。
有名になるには?
麦酒男:
悪口は書かない。自分の意見をはっきりしておくことで信頼を得ておく。有名な人に絡んでおく。
ごりゅご:
ネガティブなことは書かない。ネガティブなことはEvenoteの中だけに貯めておくw 「うどんの人」「タオル巻いてる人」といった個人の特徴が大切。
堀:
2つあって、1つは技術的な話。その記事しか見ないでだいたいの読者は帰ってしまう。このブログは何であるかを読者に伝えればRSSを登録してくれる。書き始めから解決方法まで、1つのテンプレートみたいなものがあるといい。2つ目は、解決する記事の場合、自分はなぜこの問題にぶち当たったのかなど人間臭さを恐れずに書くとパーソナルな部分を読者に知ってもらえる。
カイ:
読んだよ!と伝えてあげる。ブログのコミュニケーションとして、ガンガン絡んでいくといい。
堀:
僕、有名ってさっぱりわからないんですよw
麦酒男:
堀さんは本を出してるから有名だろうし、読者はそのブログも読んでみようかなってなるのだと思う。
堀:
みんな弱いものを持ってるってことは、みんな強いものも持っているはず。なので、みんな有名になれるはず。
ごりゅご:
自分の当たり前が、他人にとっては必ずしも当たり前じゃない。それをどう面白く見せるか。
ブログ運営の魅力について
麦酒男:
ブログが名刺代わり。これを見てもらえれば自分が(一部分でも)理解してもらえる。次に会ったときは2度目じゃないような感覚に。
ごりゅご:
ブログっていうのが一番簡単に自分を知ってもらえる手段。Twitterだけで有名人になるのは自分では絶対にできなかった。ブログという蓄積されていくものが大きかった。
堀:
競合する人が多いとその部分が薄まっていく。別の分野で有名になる必要がある。フランスの田舎のこの品種だけでブログを書いていたら、細いニッチでそいつに勝てる。ただ、ニッチだけで勝てるわけではない。その人に必要と思われるような分野が強い(誰かに必要とされるものが強みになる)。
長期プランはどうか?アフィリエイトはどうか?
ごりゅご:
今後、Evernoteのごりゅご、っていうだけのイメージは取り払いたい。僕自身を知ってもらうようにしたい。そのためにどのようにしたらいいかを考えてる。アフィリエイトではめったに食えない。でも、ブログからつながったもので食っていける。例えば書籍の出版とか。
堀:
自分をメディア化した方が本当はいい。でも、僕はそんなに自分が好きではないのでやらない。次のプロジェクトを新たにやりたい。お金、これは重要なお話。ぜったいにどこかで関わる。心が折れそうなときの励みになる。ブログなど副収入があると、心が折れないので大事だと思う。アフィリエイトだけでは生活していけないが、書籍などにつなげることができると思う。
麦酒男:
アフィリエイトの額は小学生のおこずかい程度ですw
まとめ
3人とも、非常に楽しんでブログをやっていることがよく伝わってきました。ブログを書いてきたことによって
、人生が素晴らしいものへと変化したことが、聞いててひしひしと伝わってきましたし、また同様のことを僕も感じることができました。
いろいろな人との出会いや、新たなことに挑戦できるきっかけとなったのもブログだったりします。そんなことを改めて確認することができたパネルディスカッションだったと思います。
昨日参加した『No Blog, No Life ブログで日常が一変した!』というブログイベントの感想でも述べたとおり、やっぱり、ブログって楽しんで書くことが大事ですね!!いや~、とても心に響くお話を聞かせていただきまして、五藤さん、堀さん、麦酒男さん、本当にありがとうございました!!
五藤さん(ごりゅごさん)と名刺交換をした際、僕らのやっているポッドキャスト番組「ハイパーアプリクリエイターズ」に出演したいというお言葉をいただきました!ぜひ、ご出演お願いします!!
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