2014年3月19日、電通ホールで電通がAMN(アジャイルメディア・ネットワーク)との業務提携と、ブロガー・SNSユーザー向けの情報提供サービス「iWire(アイワイヤー)」についての説明会を開催しました。
ニュースを取り扱うブロガーやこれからニュース記事をブログに書きたい人は多いのか少ないのかわかりませんが、例えば海外の記者会見の場には記者とブロガーが同等もしくはブロガーの方が優遇されて招待されていたりします。AMNの徳力さんとしては記者会見に記者と並んでブロガーが参加できる環境を長年夢見てきたそうで、同じくAMNの中山さんとしてはこの「iWire」をきっかけにして日本のブロガーもそういった立場になれればいいなぁ~という思いがあるそうです。
電通の持つデータと外部編集で記事にしやすいリリースに
電通の落合さんが「iWire」についての詳細を説明。
どのような流れで情報を発信するのかというと
- 企業のニュース
- データ調査
- ブロガーやSNSユーザーにわかりやすいようニューズレターを作成(著名ブロガーやメディア編集員が作成)
- ニューズレターを見る
- 内容が気に入ったらブロガーやSNSユーザーが書く
といった感じ。ちなみに「iWire」はインフルエンサーワイヤーの略とのこと。
ニューズレターにはDentsu Buzzやsysomos、47NEWS、Live on TVなどSNSやテレビのデータを活用できるサービスを利用するそうです。ニューズレターは著名ブロガーやニュース編集者が作成に携わります。
メンバーはいしたにまさきさん、コグレマサトさん、永沢和義さん、堀正岳さん、菅野夕霧さん。
要するに、企業のプレスリリースをブロガーが活用しやすい用に加工したのが「iWire」です。プレスリリースって堅い文章だから一般的にはわかりづらいだろうし、噛み砕いた表現や活用しやすいデータを盛り込んでくれるのはありがたいと思いますね。
データや写真、画像素材も使用可能
続いて、電通の富田さんから具体的な「iWire」の中身が紹介されました。
僕が良いなぁ~と感じたのは、「iWire」で使われている資料や写真、画像などは素材としてすべてブログで使用できる点。そして、「iWire」はブログネタとして使いたいと思ったら記事にすればいいので、強制じゃないから気が楽ですね(笑)
記事内には「iWire」へのリンクを貼る(しっかりとした情報源からのネタである証拠として)ので変なステマのようなものにはならなりません。最終的にはテーマごとにまとめページを作成する予定らしく、いろいろなブログの視点でニュースを見られるのは良いと思います。
電通が肌で感じていることとして、企業としても記者会見の場にブロガーを呼びたいという需要があるそうで、「iWire」に登録のブロガーを記者会見に招待したり、企業担当者との交流の仕組みを用意したいと考えているとのことです。
@asuka_xpの感想
個人的に僕はニュースの二次利用はつまらないと考えているので、自分の足で情報を稼いでブログに書いていることが多いんですが、もし記者会見の場にブロガーが行けるようになればニュースサイトやテレビの報道よりも先に記事が発信できるようになりますよね。これが実現したらほんと嬉しいなぁ!
ただ、「iWire」自体は編集者たちによって加工されたものが配信されるので、プレスリリースと違って情報のスピードを期待することはできません。なんか今回の説明会の内容だと、Q&Aでも出ていたようにそのあたりがブロガーにうまく伝わっていなかった気がします。「iWire」の特徴は即時性ではなく内容です。そりゃ、プレスリリースは速く手に入った方がいいに決まっていますが。
わかりづらい企業のプレスリリースより、データや画像素材が加わえられて記事にしやすくなる(であろう)「iWire」に期待したいと思います!
→ iWire(アイワイヤー)
→ 電通、アジャイルメディア・ネットワークと企業情報提供サービスで業務提携(PDF)
→ AMNが、電通と企業情報提供サービスで業務提携
※当初、永沢和義さんの漢字を誤って長沢さんとしていました。失礼いたしました。