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GoogleのTango・Daydreamに両対応のSIMフリースマホ「ASUS ZenFone AR」で自分を3Dスキャンしてみた

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ASUSは2017年4月13日、世界初となるTangoとDaydreamに両対応したSIMフリースマートフォン「ZenFone AR」を日本国内で発表しました。

ラインナップはRAM 8GB/ストレージ128GBモデルの「ZenFone AR ZS571KL-BK128S8」(価格は税別98,800円)、RAM 6GB/ストレージ64GBモデル「ZenFone AR ZS571KL-BK64S6」(82,800円)の2機種。RAMとストレージ以外にスペックの違いはありません。カラーバリエーションはどちらもブラックのみの1色。2017年夏に発売予定です。

発表のあった2017年4月13日の夜にはASUSのアンバサダーにあたる「ZenFan」向けにシークレット体験会が開催され、ここで「ZenFone AR」の実物に触れることができました。

ARとは拡張現実のことで、わかりやすく言い換えると、今見える現実に情報をプラスすることで豊かな体験ができることを言います。「ZenFone AR」には3つのカメラが搭載されていて、通常のカメラのほか、空間を移動する自分自身の位置を把握するモーショントラッキングカメラと赤外線による深度カメラを搭載。これまでのスマホでは難しかった、人間に近いモノの認識が可能になりました!

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(真ん中の一番大きなカメラがモーショントラッキングカメラ)

おぉ!すげぇぇぇ!と思ったのがこちらの「Scenes」というARアプリ。

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3Dモデリングが意図も簡単にできちゃうアプリなんです!物や人にカメラを向けながらグルっと一周まわると、瞬時にこのような立体的な3Dの画像が完成。

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ぐるぐる回して見てみたり、拡大縮小もでき、作った画像は書き出しも可能。周りに障害物が何もない場所で撮ったらもっと精度の高い3Dモデルができるんでしょうね!この状態でもかなりすごいと思いますが。

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なんとも簡単に3Dモデルを作れてしまう手軽さに衝撃。ZenFone AR、すごいなぁ!

続いて、「Measure」はかなり便利なアプリ。なんと、物の長さが計れちゃう!ZenFone ARに搭載したモーショントラッキングカメラと深度カメラの機能を活かし、ディスプレイ中央にあるカーソルをZenFone AR本体を傾けたり動かしたりして、物体にマーキングしていきます。

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テーブルなら四隅をこうやって。物体の奥行きを感知するので、マーキングした四辺の長さや高さの実際の値を計算して出してくれます!左の方に78cmと出てますね!

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今度は自分の指で試してみました。僕の手は親指と人差し指の間が約19cmなんですけど、しっかり19cmという値が出ました。すごいな。。。

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続いて、実際にインテリアショップで販売されているインテリア商品を部屋に配置できる「RoomCo AR(ルムコ エーアール)」。iPhoneでも使えるアプリですが、ZenFone ARではGoogleの開発した「Tango(タンゴ)」技術を搭載しているので、より違和感なく現実とバーチャルを融合させることが可能に。

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例えば、実際の部屋にバーチャルのソファーを置き、さらにその手前に人が入り込んでも、ソファーがしっかり人物の奥に表示されます。従来のARだと人の手前にソファーが表示されてしまうのですが、空間の認識がきちんとできるのがZenFone ARに搭載した深度カメラとTangoの凄さです。

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さらに、こちらはドミノ倒しをARで楽しめるゲームアプリ「ドミノワールド」。段差も認識し、階段状のドミノも作成できちゃいます。
ドミノワールドを試してみたときの動画(約1分)を作ってみました。即席でその場で撮った動画なので見づらいですが、ぜひ御覧になってください!

ZenFone ARのドミノワールド、面白いな!!

Asuka Senagaさん(@asuka_xp)がシェアした投稿 –

ここまでアプリを使ってAR性能のご紹介をしましたが、VRにも強いのがZenFone ARです。

ZenFone ARはGoogleのVRプラットフォーム「DayDream」に対応し、高解像度なSuper AMOLED(2,560×1,440ドット)でワンランク上のVR映像を楽しめます。体験会ではシューティングゲームをプレイしてみました。あまりにも下手クソで、すぐにゲームオーバーに。。。でも、映像が滑らかで臨場感を感じられました。

ちなみに本体のパッケージがVRゴーグルになります!

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ZenFone ARはTangoに最適化された高性能のCPU、Qualcomm Snapdragon 821を採用し、世界初となる8GBのRAM(もしくは6GB)を搭載。高速な画像処理が必要となるARやVRに対応するため、GPUにはゲーミングPCと同じくらいのグラフィック性能を持つQualcomm Adreno 530を積んでいます。

【ZenFone AR スペック】
■ディスプレイ:5.7インチSuper AMOLED(2,560×1,440ドット)/Gorilla Glass 4
■CPU:Qualcomm Snapdragon 821(クアッドコア)2.35GHz
■GPU:Qualcomm Adreno 530
■RAM:8GB(または6GB)
■ストレージ:128GB(または64GB)
■カメラ:背面2,300万画素/レーザーオートフォーカス/像面位相差AF/コンティニュアスAF/4軸光学手ブレ補正/3軸電子式手ブレ補正/4K動画撮影/前面800万画素
■サウンド:ハイレゾ音源対応(ハイレゾイヤホンも付属)
■SIMカード:nanoSIMサイズ/デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)対応
■バッテリー:3,300mAh
■サイズ:158.98×77.7×最厚部8.95mm
■重量:約170g

充電はUSB Type-Cで。イヤホン端子もあります。

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価格が税込みで10万円前後と高価格帯ですので、ZenFoneシリーズとはいえもう格安スマホとは言えませんね。今までのスマホ体験よりさらに一歩先を行く体験ができるのがZenFone ARです。超ハイスペックですし、これ1台を買っておくとしばらくSIMフリースマホを買わなくて済むかもしれませんね。

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ASUSのTakuさんに聞いたところ、まずは2017年夏にAR・VRアプリの開発者向けに販売を開始し、そのあとに一般発売を予定しているんだとか。僕たちが手にするときには対応アプリが充実していることでしょう!まだ先になると思いますが、ASUSのZenFone ARについて期待の持てる体験会でした。それにしても、ZenFanのイベントってスタッフさんと気軽にコミュニケーションができて本当に素晴らしいです!

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